野村克也氏、ソフトバンク・工藤監督の采配を疑問視 「賛成できない」

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28日放送、TBS「S☆1」では、元プロ野球監督の野村克也氏が、同日に行われた日本シリーズを「ぼやき解説」。デスパイネをレフトで先発起用した福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督の采配に疑問を呈した。

4時間38分の熱闘の末、引き分けに終わった初戦を受けて迎えた第2戦。工藤監督はデスパイネを今季4回しか守備していないレフトに置いた。

野村氏は試合前から「大丈夫か。デスパイネの守備見たことある?ピッチャー出身の監督らしいオーダーだね。これは大きなポイントになる」と、勝負を分ける一手になり得ると指摘。

すると、不安が的中。1回、いきなりデスパイネがレフトフライを捕れずにランナーを出してしまう。野村氏は「ひどいよ。鈍足。昨日はレフト中村(晃)じゃん。ほかにいないのかね」と批判した。

ここから初回に先制点を許したソフトバンクは、3回にも2失点。この時のレフト邪飛について、野村氏は「外国人選手にしてはよく捕った」としつつ「怖いね、レフトに飛ぶと」と続ける。

4回には、今シリーズ不振の柳田悠岐がジョンソン相手に三振。自身も「よく左バッターに内角攻めした」という野村氏は「意外と左対左のインコースは慣れていない。結構効く」と明かす。

野村氏は「ソフトバンクを殺すには柳田に打たせない」「中心になる人には眠ってもらうのが一番いい」と、うまくソフトバンクの主砲を抑えている広島東洋カープに賛辞を寄せた。

5回ウラに5点差となると、野村氏は「決まりました」「もう終わったよ」と、勝負はついたと断言。実際、広島はそのまま逃げ切りに成功。1勝1分で30日からの敵地での3連戦に臨む。

試合後、野村氏は「慣れていないことを日本シリーズでやるのはどうかなと思う」「自分の能力を出しづらい」と、改めてデスパイネのレフト起用を「賛成できない」と批判。

野村氏は「守って攻めるのが野球の原点だと思う」とコメント。「点をたくさん取って楽に勝ちたい…それは野球では無理」と、攻守のバランスを考えるべきと苦言を続ける。

一方で、ソフトバンクが「2連敗しなくてよかった」ともコメント。「1敗で地元に帰れるというのは、よしとしたほうがいいんじゃない」と、今後の巻き返しにつなげてほしいと述べた。

(引用元:livedoor news)

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