Googleがスマホなど向け次期プラットフォーム「Android 10 Q Beta 4」を提供開始!最終APIおよび公式SDK…

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Googleがスマホなど向け次期プラットフォーム「Android Q Beta 4」をリリース!


Googleは5日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android Q」における先行プレビュー版( https://developer.android.com/preview/ )の最終ベータ版となる「Android Q Beta 4」を公開したとお知らせしています。

Android Q Betaは今年3月に第1弾「Android Q Beta 1(初リリースのα版)」が公開され、その後も3月下旬に第2弾「Android Q Beta 2(増分更新)」、5月上旬に開発者向けイベント「Google I/O 2019」に合わせて第3段「Android Q Beta 3(増分更新)」が提供されてきましたが、今回これらに続いて最終APIおよび公式SDKとなるAndroid Q Beta 4がリリースされました。

これにより、新たにAPIレベル29となり、公式なAndroid Q APIによってアプリをコンパイルでき、Google Playストアで公開できるようになっています。なお、正式版のバージョン番号は「10」になって「Android 10(開発コード名:Q****)」などとなる見込みで、Q****のお菓子の名称が付けられる開発コード名については現時点ではまだ不明です。

Android Q Beta 4はAndroidエミュレーターのほか、Pixel 3やPixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3a XLを含む「Pixel」シリーズで利用でき、ビルド番号は「QPP4.190502.018」でx86とARM(32・64bit)がサポートされており、一般向けベータプログラム「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )を利用している場合にはソフトウェア更新がネットワーク経由で順次提供されるということで、すでにファクトリーイメージ( https://developer.android.com/preview/download.html?hl=en )も提供開始されています。

さらに「Essential Phone PH-1」や「ZenFone 5Z ZS620KL」などのAndroid Q Beta devices( https://developer.android.com/preview/devices )にも最新のAndroid Q Beta 4のコードが含まれたソフトウェア更新(OTA)が同日より配信開始されており、Essential Phone PH-1ではビルド番号は「QP1A.190502.046」( https://twitter.com/essential/status/1136338624096677888 )となっています。

なお、Android Qは今後、7月以降に「Beta 5(テスト用リリース候補版)」および「Beta 6(最終テスト用リリース候補版)」を経て2019年第3四半期(7〜9月)に正式版がリリースされる予定で、過去の例からすると8月頃に正式版が提供開始されるものと見られ、Googleでは“夏の終わり頃”としています。

Android Qは現在の最新バージョンのAndroid 9 Pieの次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンです。開発コード名はAndroidでは「P」が「Pie」、「O」が「Oreo」などのようにお菓子の名前が付けられるルールなので、Qも何かしらのお菓子となる予定です。

これまでにAndroid Q Betaの公開時に案内されていた新機能はすでに紹介しているように位置情報の許可を詳細に管理可能になるほか、プライバシー保護の拡充やフォルダブルスマホへの対応、ショートカットの共有機能、設定パネルの拡張などとなっています。

また無線LAN(Wi-Fi)ではWPA3やWOEに対応し、マルチメディアではオープンソースのビデオコーデック「AV1」や音声と音楽のストリーミング用に最適化されたコーデックである「Opus」をサポートし、ネイティブMIDI APIが追加されます。さらにANGLE on Vulkanがサポートされます。

その他、GoogleではAndroidにおけるセキュリティーとパフォーマンスを最大限にアプリで活用できるようにするための取り組みを拡大し、今年後半には「Google Play」にてSDKのターゲットバージョンを28に設定する必要があるとしています。

これにより、Android QではAPIレベル23より前のプラットフォームであるAndroid 6.x(開発コード名:Marshmallow)以前を対象としたアプリを最初に実行したときにダイアログで警告するようにするとのこと。同様に64bit化も進めており、今年後半にすべてのアプリで64bitのサポートが必要となります。


ジェスチャーナビゲーションを使用すると、画面の端から端までアプリを活用可能

Android Qではシステムが提案する返信とアクションを通知で提供

また新たに提供開始されたAndroid Q Beta 4ではAPIやSDKが最終版となったことで、Googleでは開発者にアプリの互換性をまだテストしていない場合、Android Q Beta Programでサポートされている製品にAndroid Q Betaを導入してアプリのテストをするように促しています。

Android Qに対応したアプリは開発ツール「Android Studio」のバージョン3.4にAPIレベル29のSDKを導入するか、Android Studioのバージョン3.5 Betaを利用し、プロジェクトのcompileSdkVersionとtargetSdkVersionをAPIレベル29に更新すればOKです。

また必要な更新を行ったらアプリのプラットフォームターゲットを変更することなく、アプリの互換バージョンをすぐにGoogle Playで公開することをおすすめするとしています。


アプリの確認にはAndroidエミュレーターでも可能
記事執筆:memn0ck

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(引用元:livedoor news)

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