レノボのE-Inkと液晶のダブルディスプレイを搭載した10インチ2-in-1 Windows PC「Yoga Book C930」を写…

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電子書籍ビュアーにもなる2-in-1 PC「Lenovo Yoga Book C930」を写真と動画でチェック!


レノボ・ジャパンが都内にてLenovo「Yoga」シリーズ新製品発表会イベント「Lenovo Tech Life’18 Tokyo」を10月4日に開催し、フラッグシップモバイルノートパソコン(PC)「Yoga C930」やウルトラスリムモバイルノートPC「Yoga C730」、Snapdragon 850を搭載した長時間バッテリー駆動のモバイルノートPC「Yoga C630」、E-Ink(電子ペーパー)と液晶のデュアルディスプレイを搭載したマルチモードモバイルPC「Yoga Book C930」(ともにLenovo製)を発表した。

発売時期および価格は、Yoga C930が11月上旬販売開始予定および179,800円、Yoga C730が1月上旬販売開始予定および139,800円、Yoga C630が2018年中発売予定および未定、Yoga Book C930がすでに10月12日より予約販売を開始しており、124,800円となっている(価格はすべて税別で最小構成のもの)。

中でもYoga Book C930は、2017年に発売したの2-in-1 PCの後継にあたるモデルである。なお、2017年版にはOSにWindowsを搭載した製品のほか、Android搭載もある。主な変更点はメインディスプレイとなる液晶画面が10.1インチから10.8インチに大型化し、解像度も1920×1080ドットから2560×1600ドットへアップしている。

また手書きペンに対応したタッチセンサー搭載のキーボード部分は、消費電力が低いE-Ink表示にすることでキーボードだけではなく、電子書籍ビュアーや手書きメモパッドとしても利用可能となった。

さらにCPUもIntel製「Atom」シリーズから「Core m3-7Y30」および低消費電力版の「Core i5-7Y54」となったことでパフォーマンスが向上している。一方で、価格は倍以上の12万円からとなったため、同価格帯の製品との比較も気になるところである。

今回はそんなYoga Book C930について発表会で紹介されたの特徴と会場の展示コーナーにて実際にタッチ&トライしてきた使用感を写真と動画を交えながら紹介していく。

まず紹介されたのは、Lenovoではこれまでディスプレイを360度回転させてタブレット型となる2-in-1 PCをYogaシリーズとしてきたが、これからはユーザーニーズに合わせた価値のあるブランドとして展開していくのだという。

また低価格だったYoga Bookも新しいYogaシリーズのブランディングに合わせてE-Inkのダブルディスプレイでプレミアムな価値を提供する。

これにより、前述通りに価格も引き上げられたわけだが、シンプルにコストパフォーマンスを求めるならLenovoには「Ideapad」シリーズもラインナップされているので、そちらを注目して欲しい。

Yoga Book C930は液晶画面とE-Inkのダブルディスプレイによって各国のレイアウトに適合したキーボードが用意できるようになったほか、手書きにメモや電子書籍リーダーとしても活用できるようになった。

なお、このE-Inkのキーボードの開発には日本の大和研究所のエンジニアが開発を担当しているという。

では、そもそも「なぜ、E-Inkとのダブルディスプレイなのか?」だが、2枚の液晶パネルによるダブルディスプレイとした場合、どう考えてもバッテリーの消費を抑えるのは難しくなってしまうのはおわかり頂けるだろうか。

そこで、Lenovoでは解決策として液晶のように常時書き換える必要がないE-Inkを2枚目として採用し、E-Inkとのマルチディスプレイならバッテリー容量が限られたモバイルデバイスとの相性が良いというわけである。

一方、E-Inkの手書きメモ機能には簡単な作図機能も搭載しており、直感的にアイディアをまとめることが得意である。それをクリップボード経由で他のアプリケーションに貼り付けて使用することもできる。

とはいえ、Microsoftの2-in-1 PC「Surface」シリーズのように、直接Windowsアプリにペンで手書きできるものと比較すると一手間かかるようにも感じた。

解釈としてはYoga Book C930の手書きは、こうしたクリップボードを介した使い方もできますよと認識した上で、メインの用途はすぐに書けるメモでデータを残しておくという使い方をすると捉えると良いだろう。

またE-Ink表示のキーボードは、板を叩く感じであるため快適な打鍵をしているとは言いがたい。しかしながら、キーボードの押し下げリアクションやバイブレーション機能によって、打鍵感を演出するように一工夫してある。

これでも慣れもあって長時間の入力は厳しいが、逆に通常のキーボードに慣れていない世代ならこれを「使いこなすのではないか?」と期待もしている。

前モデルではキーボードとタッチパッドが10.1インチ筐体にレイアウトされていたので若干窮屈であったが、Yoga Book C930はタッチパッドの表示をオン・オフさせることで余裕のあるキーボードレイアウトを実現している。なお、キーボード右上のアイコンで、表示をキーボードやビュワー、手書きメモに切り替えて使用する。

スペースバーの下にあるボタンをタップすると、タッチパッドが表示され、マウスカーソルを操作することができる。そして、キー入力をはじめるとタッチパッドの表示がスペースバーに自動的に切り替わるという仕組みだ。

キーボードは、真上から見たデザインではなく、キーボードを見下ろす視点で描かれているため、意外と違和感がない。

通常のWindowsタブレットとして利用できるほか、E-Inkディスプレイの電子書籍ビュワーとしても利用できる点がYoga Book C930の特徴であるが、メインの画面の方はどうだろうか。

こちらは、視野角が広く高精細なIPSディスプレイによる表示で、タブレット型やテント型にして映像をやゲームをたのしめるほか、音響面ではDolby Atmosに対応している。最後に発表会のプレゼンテーションの模様やタッチ&トライをしている実機の様子などを動画で紹介しておく。

動画リンク:https://youtu.be/XLatof7LnK0

今回、参考出展として2018年中に日本での発売も発表されたQualcomm製チップセット(SoC)のSnapdragon 850を搭載した長時間バッテリー駆動が可能なWindows 10S搭載PC「Yoga C630」があった。

こちらは13.3インチFHD(1920×1080ドット)IPSディスプレイを搭載しており、最大8GB RAM、256GB UFS 2.1 SSDを搭載する。OSがWindows on Arm(Windows on Snapdragon)となる注目製品だ。

またWindows 10Sということで、用途は限定されそうではあるものの、長時間利用したいというニーズに応える製品である。残念なのは重さが約1.2kgもある点である。

その他にもYogaシリーズには同時に発表されたフラグシップモデルのYoga C930、ウルトラスリムノートのYoga S730もラインナップされており、これらも展示されていた。こちらはYoga Book C930の尖った部分はないものの、Lenovoらしい組み上げ技術とセキュリティを考慮した安心して使える製品である。

記事執筆:mi2_303

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・PCとしての生産性とタブレット並の軽量スリムボディ 画期的なE-inkでのデュアルディスプレイを採用した 10.8型マルチモードモバイル「Yoga Book C930」発表
・レノボのコンシューマー向けモバイルPCの フラッグシップモデル「Lenovo Yoga C930」発表
・プロセッサーにQualcommR Snapdragon 850を搭載し、 長時間バッテリー駆動を実現した「Lenovo Yoga C630」 2018年中の発売を予定
・3サイドナローベゼルを採用し、薄く、軽く進化 ウルトラスリムノートPC「Lenovo Yoga S730」発表

(引用元:livedoor news)

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