ドローンの運行システムの国際標準化をめざす!KDDIやNEDO、セコムなどが行なった「複数ドローンによる…

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スマートドローンで警備が変わる?!


新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)およびKDDI、セコム、テラドローンは15日、神奈川県・さがみ湖リゾート プレジャーフォレストにて無人航空機「ドローン」を活用した「複数ドローンによる遠隔巡回警備の公開実験」を開催した。

今回の複数ドローンによる遠隔巡回警備の公開実験の前に、NEDO ロボット・AI部 部長の弓取修二氏とプロジェクトマネージャーの宮本和彦氏、KDDI 商品・CS統括本部 商品戦略部 部長の澤田拓也氏、テラドローン 執行役員 UTM事業責任者 兼 最高戦略責任者の金子洋介氏、セコム 執行役員 技術開発本部長兼開発センター長の進藤健輔氏が登壇した。

まず弓取氏らは公開実験に至った背景と今後の展望についてプレゼンテーションを行った。そこで今回は、そんな巡回警備にドローンを利用するメリットや問題点など、プレゼンテーションの内容と公開実験の様子を紹介していく。

2017年度からスタートした「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト(DRESSプロジェクト)」は、事業期間最長5年間としている。29年度の政府予算は33億円で、その事業内容は物流分野や、インフラ点検分野にドローンやロボットを活用し、省エネルギー化をめざす。

ドローンの研究課題は運行システムであるという。そのためには気象情報や風などを運行管理機能として情報提供すること、様々な業態のドローンが同一空間で飛行することになることを想定した衝突防止機能を統合機能として集約する。このパッケージを3年間で作り上げたいと宮本氏は話す。

その先に見据えるのは、この技術を国際標準化し海外でも戦える技術にしたいとのことだった。

今回の公開実験はこのプロジェクトの初年度の成果を公開するというもの。キーとなるのは、同一空域で飛行するドローンの運行サポートと、運行管理だ。

KDDIは、4Gおよび5Gを搭載したドローンをスマートドローンと呼び、実証実験などを行ってきている。スマートドローンは、モバイルネットワークにつながることで、制御や映像のリアルタイム転送、情報をクラウドに収集が可能だ。

スマートドローンの運行には、気象や3次元地図など様々なパートナーによるKDDIドローンプラットフォームを用いる。安全に運行するために必要な仕組みであり、さまざまな経験がクラウドに蓄積されていく。こうすることで、インフラの点検や警備、空撮などのB2Bのトータルソリューションとして、そしてB2B2Cサービスとして、サービスを提供可能となる。

今回の公開実験の概要は現在の警備は警備員が見守り、定点のカメラで行っている。一部ではドローンの利用もある。

通信機能が付いたドローンであれば、より広域の警備が可能になる。図では、広域を俯瞰するドローンと、それより低い高度で巡回するドローンがペアになっていることを示している。

運行管理システムは、複数のドローンが捉えた映像を監視する。今回の公開実験では4台のドローンの映像を同時に監視する。

不審者や侵入者などを発見した場合は、巡回中のドローンのコース変更が可能である。こうすることで、ドローンから対象者に音声による警告の発信や、映像から警備員を正確な位置へ誘導することが可能となる。

現在は無人地帯での目視外飛行の実用化に向けたプロジェクトであるが、将来的には有人地帯での目視外飛行をめざす。

セコムはスマートドローン構想への期待として、これまで施設に設置した有線LANによるドローンのコントロールを行ってきたが、LTEのネットワークを利用した「アンテナ設計が必要ないシステム」、そして運行管理システムによる複数ドローンが同時に飛行できる環境の構築を挙げた。

スマートドローンによって、スタジアムの警備やさらに広範囲の警備が可能となるとし、ドローンによる”安全・安心なセキュリティータウン”の実現が期待できるとしている。

今回の実兄に使用するドローンは20Kgを超える大型のもの。安全な飛行するための大きさもあるが、監視用途に使用するための機材を積載するために、この大きさになっているようだ。

下部には、カーボンのボックスの中にズームレンズを搭載したカメラと、さらにその下にはLEDライトがある。夜間に目標物を照らすために使用するほか、不審者や侵入者を照らすことで威嚇のような働きも狙っている。

航路の指定のほか、カメラの向きなどもLTEネットワークによって地上からコントロール可能だ。

公開実験では、2つのエリアで巡回警備を行っているという設定のもと、4台のドローンを飛行させた。

不審者を発見し、巡回中のドローンが航路を離れて不審者の方へ飛行し、不審者を発見した。

カメラを望遠側にズームして不審者を補足する。定点の監視カメラでは死角になるような場所でも、ドローンなら追い続けることができる。

ズーミングすることで、不審者の服装など詳細を確認することができた。こうした情報は警備員と共有する。音声による警告を発信したところ、不審者が逃走したので、移動したエリアを警備員にリアルタイムで指示を行う。

動画リンク:https://youtu.be/AeHuxNbwp4Y

今回の公開実験では、LTEネットワークによるドローンの遠隔操作と映像のモニタリング、そして複数のドローンの運行管理についてのものだったが、仕組みとしては動いていることが確認できた。

安全な飛行のための気象情報などの情報共有、3次元地図の更新は必要不可欠だ。そして課題となるのがドローン同士の衝突回避のための技術、そして将来的にスタジアムの監視など有人地帯でのさらなる安全と信頼性のある運用への実用化だ。

今回、通信の不具合で映像が出ないことがあったのだが、こうした部分をどうやって解決するのか、スマートドローンの運用ではKDDIが担う部分の比重が高いと感じた。

記事執筆:mi2_303

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・世界初、4G LTEで自律飛行する複数ドローンを活用した広域警備に成功 | 2018年 | KDDI株式会社

(引用元:livedoor news)

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