囲碁「第28期竜星戦」決勝戦、N高3年・上野愛咲美女流棋聖が一般棋戦で準優勝

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角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)は、N高3年生の上野愛咲美女流棋聖が、2019年9月23日に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた棋戦「第28期竜星戦」(主催:囲碁将棋チャンネル、日本棋院)の決勝戦において、一力遼竜星と対局し準優勝した。全棋士参加の棋戦で女流棋士として史上初の快挙を成し遂げたことになる。

竜星戦は、年齢や性別による出場制限がない全棋士参加型の囲碁一般棋戦。28期目を迎えた本大会では300名以上が参加し、「竜星位」の称号を競った。プロ4年目の上野愛咲美女流棋聖は、本戦から出場して4勝を挙げ、16人による決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントでは、初戦から準決勝まで、タイトル獲得通算15期の高尾紳路九段、七大タイトル保持者の村川大介十段、前碁聖の許家元八段の強豪達との戦いを制し、女性として初めて、全棋士参加の一般棋戦のベスト4入りおよび決勝進出を果たした。

雌雄を決する決勝の対戦相手は、早碁が得意とされる竜星戦前期優勝者の一力遼竜星。先(黒)番の上野愛咲美女流棋聖は、1手30秒の素早い攻防戦を繰り広げ一時優勢となったが、その後、一力遼竜星に228手で中押しで敗れ、準優勝となった。全ての棋士に参加資格がある囲碁一般棋戦で女性棋士が準優勝するのは今回が初めてとなる。

■決勝終局後の上野愛咲美女流棋聖のコメント
「途中なんとかチャンスをつかめて取れると思っていなかったお石が取れそうになって、逆に動揺してしまい流れをおかしくしてしまいましたが、最初の時点ではそこまでチャンスをもらえるとも思っていなかったので、内容にはそこそこ満足しています。決勝まで来られたことが奇跡で、一力先生と決勝で打てるところまできたことに満足です。でも一力先生が優勝の目録をもらっているのを見て、ああ、いいなあと思いました。

学業との両立については、囲碁をやっていると研究会や試合で平日でも学校に行けないことが多いので、その点、N高は自由な時間に勉強できるのがとてもいいし、気分によって教科を選べるのもいいです。私は毎日決まった時間ではなく、空いた時間を利用して、時間があるときはあまり好きじゃない教科を、短時間のときは好きな教科をやっています。残り1年くらいしかありませんが、N高にいる間にあと1つ2つくらい、囲碁でいい結果を残したいと思います。

■第28期竜星戦決勝戦 対戦結果
対局日時:2019年9月23日(祝・月)19時55分開始
対局場所:日本棋院東京本院
対局ルール:コミ6目半 / 持ち時間なし / 1手30秒 / 1分の考慮時間×10回
対局結果:【白番】一力遼竜星 vs【黒番】上野愛咲美女流棋聖 ⇒228手で一力遼竜星の中押し勝ち

■竜星戦公式ページ

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(引用元:livedoor news)

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