「泣きながら食べてた」ホームレス時代に食べた美輪明宏の人生最高の食事

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24日放送の「人生最高レストラン」(TBS系)で、歌手で俳優の美輪明宏が、波瀾(はらん)万丈な人生の中での食事を振り返った。

番組では「私を蘇らせたアレ」と題し、美輪が人生で最高においしかった食事を紹介。長崎県で生まれ育った美輪は、小学校の時にピアノと声楽を学び、1951年に上京して国立音楽高等学校に入学した。しかし、戦後の混乱の影響により、飲食店を営んでいた美輪の実家は破産。美輪は下宿代が払えずホームレス生活を余儀なくされたという。

戦後間もない頃は、家を失った多くの人たちが駅の構内に住んでいたそうだ。ホームレスになった美輪も混ざり、3日間何も食べられずに過ごしたこともあったとか。意識がもうろうとする中で、ふと思い出したのは東京・初台に住む知り合いの大学生。美輪はフラフラと歩き、大学生の下宿先に向かっている途中で気絶してしまったそう。そして、良い匂いがして目を覚ますと、知り合いの大学生の家の中だったというのだ。

大学生は美輪のために七輪で目玉焼きを焼いており、盛り付けた皿には当時日本に進駐していた軍人がくれたというコンビーフもあった。美輪はその時に食べた目玉焼きについて「そのおいしさったらもう、あんなおいしいもの、今まで82年間生きてきて食べたことがない」「とにかく泣きながら食べてた」と回想した。極限状態の中で、食事を与えてくれた命の恩人とも言える大学生のことは、今でも1日1回は思い出すほどだという。

美輪は「食べ物というのはいろんな思い出とか人の情けであるとか時代とか、いろんなものがミックスされてごちそうになる」と語り、日々の小さなことに感謝することが幸せになる秘訣(ひけつ)だと説明していた。

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(引用元:livedoor news)

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