「女性にも何か問題がある」DVを正当化する視聴者FAXに専門家が喝

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29日放送の「あさイチ」(NHK総合)で、DV(ドメスティック・バイオレンス)を正当化する男性視聴者のFAXが紹介された。

番組では、「DV どうすれば止められる」と題して、被害者側の声が多く取り上げられてきた同問題を、あえて加害者側の声を中心に探っていった。

平成26年の内閣府調査によると、ほぼ4人に1人の女性が配偶者などからの暴力を受けた経験があるという。配偶者暴力相談支援センターの相談件数も年々増加している。

VTRでは、DV加害者向け更生プログラムを受けている男性たちが音声を変え、顔をボカした状態で登場。「僕がやっていることは愛のムチなんで、暴力に当てはまらないって勝手に思ってましたね」「(妻を)大声で問い詰めたり、物を投げたりとか。でも、たたいたり、ぶったり、蹴ったりすることが暴力だと思っていたので、それをしていないから僕はセーフだと勝手に思っていた」と、自身のかつての過ちを振り返った。

スタジオでは、出演者が意見を交わす中、有働由美子アナウンサーが男性視聴者から届いたFAXを紹介する。男性視聴者は「DVをするような男性を好きになる女性とは、どのような女性なのでしょうか? 女性にも何か問題があるような気がするのですが」というのだ。

このFAXに、立命館大学教授で社会病理学を専門とする中村正氏がコメント。20年近く加害者の更生にも取り組んできた中村氏によると、こうした類の質問はよくあると断った上で、DV被害者が陥りがちな意識を解説した。

被害者とは、はじめからいるのではなく、加害者によって作られていくもの。例えば、加害者が「お前が悪い」などと人のせいにしてきた結果、被害者は「自分も悪かったのではないか」と自責の念を抱いてしまうそうだ。

ここまで説明した後、中村氏は強い口調で「暴力を受けることを好きな女性はいない」と言い切っていた。

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(引用元:livedoor news)

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