小細工や危険な技を使わないなど 相撲界の「暗黙のルール」に迫る

20

18日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)で、相撲界における「暗黙のルール」について取り上げた。

番組では「激震 白鵬が休場 稀勢の里は出場明言」と題した特集の中で、相撲界の「暗黙のルール」を紹介した。ゲストコメンテーターの一人、元大相撲力士の維新力浩司氏が監修してまとめたという暗黙のルールは4つ。

1「横綱・大関が蹴手繰りのような“小細工”を弄する技を、格下相手に使うべきではない」
蹴手繰り(けたぐり)は、2006年に横綱・朝青龍が、当時小結だった稀勢の里に使った技。当時の横綱審議委員会委員長も「横綱の品格を考えればしてはいけない技」と、厳しく批判したという。

2「関節をきめるような危険な技を、格下に使うのは好ましくない」
2009年1月、大関・魁皇が、小結・豊ノ島をやぶった決り手の小手投げを例にあげた。小手投げは、相手の腕に重心を預け、間接をきめながら投げる技。維新力氏によると、ひじがきまってしまい、我慢すると折れるため、倒れるしかないという。当時の豊ノ島は左ひじの靭帯を損傷し、翌日から休場。およそ6週間の加療を要したそう。

3「胸や腹が汗でぬれていると、滑ってまわしが取りにくくなる。取り組み前に汗を拭くのはマナー」
昨年11月、横綱・白鵬が、前頭筆頭・玉鷲を送り出しでやぶった際、取り組み前に体の汗を拭かなかったことが物議を醸(かも)した。ルールブックには書かれていないそうだが、相手力士が滑って組み合えないため、取り組み前に体の汗を拭くのはマナーだという。

4「ゆるふんは勝負から逃げているとみなされるずるい行為。わざわざやる力士は少ない」
2016年1月、当時の小結・栃ノ心が大関・稀勢の里に下手投げで勝利した取り組みを例に「ゆるふん」について取り上げた。ゆるふんとは、まわしの外側をゆるく締めることで、相手が投げにくくなるのだとか。栃ノ心のまわしがゆるすぎたことが問題視され、取り組み後に審判委員から口頭注意を受けていたそう。

こうした暗黙のルールについて、メインキャスターの安藤優子は「暗黙のルールだっていうのは、いつどうやって学ぶんですか?」とコメンテーター陣に質問をぶつけた。維新力氏は「親方の指導や先輩の指導がある」「上には上の相撲の取り方がある」「そういうのを学んで、僕たちも指導してきたんで。そこは体で覚えたりするわけです」と説明した。

また、安藤が「『小細工するなよ』って親方がちゃんと指導していかなくちゃきダメゃですよね」と苦言を呈した場面で、落語家でタレントのヨネスケは「している親方もいれば、飲みに行っちゃう親方もいるってこと」と語り、笑いを誘っていた。

【関連記事】
・デーモン閣下が大相撲初場所を展望、稀勢の里に警鐘 「痛い思いをすることも…」
・三田友梨佳アナウンサーが日本相撲協会による服装注意の矛盾を指摘
・「今後は『日本不毛協会』と」 小倉智昭が渦中の日本相撲協会に痛烈皮肉

(引用元:livedoor news)

0

20 コメント

Comments are closed.