「みんなちょっとずつ障害者になる」と考えた方が…古市憲寿氏が日本社会に意見

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28日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、社会学者の古市憲寿氏が、日本社会の障害者への扱い方について持論を述べた。

番組では、「両眼性無眼球症」という、生まれつき両眼と鼻がない14歳の倉本千璃(せり)さんと母親の美香さんを5年ぶりに特集。千璃さんは全寮制の学校に通学をはじめ、ひとりでの食事や、介助付きだが自分で歩けるようになり、他人に自分の感情を表現できるようになっていた。

今まで千璃さんは、ふたつの理由から30回以上も目の手術を繰り返しているそうだ。ひとつは眼球がないことで頭の骨格が崩れるのを防ぐこと。もうひとつは、千璃さんと接する人の戸惑いをできる限り少なくするため。

しかし、美香さんが5年前に出版した著書に、手術を繰り返していることをつづると「なんで子どもをさらし者にするんだ」「障害者の親は静かにしてればいいんじゃないか」などの批判があったということだった。

ここで、コメントを求められたスタジオの古市氏は、美香さんの著書に、日本では大きな駅にエレベーターが設置され、道路の段差も少ないなどバリアフリーは進んでいるが、障害者を無視したりいないように扱うと書いてあったと振り返る。そして「本当は障害あってもなくても、暮らしやすい国になればいいな」と意見を述べたのだ。

また、日本は高齢化社会で年を取ると誰もが目や足が悪くなると指摘する。そのため「障害と健常と分けるんじゃなくて、みんながその、ちょっとずつ障害者になっていく」と考えた方がいいのではないかと提案していた。

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(引用元:livedoor news)

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