「重要なことを言われて…」八代英輝氏が証人喚問での議員の詰めの甘さを指摘

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27日放送の「ひるおび!」(TBS系)で、弁護士の八代英輝氏が、証人喚問での議員の追及の甘さを指摘した。

番組では、森友学園の国有地売却に関わる決裁文書改ざんを問題を巡り、同日に国会で行われた前国税庁長官・佐川宣寿氏の証人喚問を特集した。佐川氏は、午前中の2時間に渡る参議院予算委員会の証人喚問で、8人の議員からの質問に答えた。

スタジオでは、ひとり目の質問者としておよそ30分に渡って質問をした自民党議員・丸川珠代氏と、佐川氏の答弁の一部を紹介。改ざん前の決裁文書内における「特例」の意味について質問した丸川議員に対し、佐川氏は手続き上の「特例措置」を要した案件であったとし、政治家などが関わっているという意味の「特例」ではないと説明していた。

このことについて、スタジオ出演者が意見を交わす中、八代氏は、佐川氏の答弁に矛盾点はなく、野党が同様のことをツッコんで質問しても同じ説明が返ってくるだけだと指摘した。一方で、八代氏は「そのあと、佐川さんは非常に重要なことを言われて…」と切り出したのだ。

八代氏は「『なぜ特例をしたのか?』っていう部分に関して思わず『この物件は財務省としても早く処分したい物件だった』って言ったんですよ」「その部分って非常に大きい」「なんで早く処分したいんですか?」「そこについてほんとはツッコんでいかなければいけないのに、スルッと逃しちゃったんです」と、追及の甘さを指摘したのだった。八代氏の指摘に、MCのお笑いタレント・恵俊彰が「そういうキーワードがあるんだ」「そこが大事なんだ」と声を上げていた。

なお、証人喚問において、3人目の質問者として立った公明党議員の横山信一氏も同様の質問をする場面があった。その時の佐川氏は、以下のように答弁している。

基本的に国有地の売却処分に関しましては、売却が原則でございます。ただ、いろんな事情がありまして、地方公共団体で一時期貸し付けをした後、例えば予算が通ったら、そこを買って公園にするとかそういうことはございます。

従いまして、貸し付ける期間というのは比較的短くてその後、売るといったようなことが前提になって通達ができ上がってございまして。そういう意味で、賃貸の期間は、貸し付けの期間は3年というふうに通達に書いてございます。

ただ、いろいろケースがあるでしょうから、通達上これによらない場合は、本省の承認を持って変えることができるというのが特例承認通達でございます。

籠池理事長の森友学園との関係では、8年間貸し付けをした後に買いたいということで、この3年に合わないということでございまして、財務局としてもどうしてもこれは売りたいと、国有地の処分を積極に行いたいという主旨で定期借地契約にしておりまして、定期借地契約というのは法令上最低10年ということでございますので、3年という通達に合わないと、従って本省の特例承認がいると、いうことで本省が特例承認をしたというのが経緯でございます。

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(引用元:livedoor news)

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