V・長崎をJ1昇格に導いた高田社長 「夢を持つ限り、人は年をとらない」

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20日放送、フジテレビ「THE NEWS α」では、悲願のJ1初昇格を決めたV・ファーレン長崎を率いる高田明社長(69)を特集した。

2年前に通販大手「ジャパネットたかた」を息子に委ねた高田社長は、ことし4月に地元・長崎のJ2チーム、V・ファーレン長崎の社長に就任した。累積赤字が3億円を超え、昇格どころかプロチームとしての活動も困難な状況にあったクラブだ。

だが、それから8カ月。V・ファーレン長崎はJ1昇格を決めた。高田社長は「こんな面白い世界があるんだって感じですね。毎日が楽しみ」と、充実した日々を過ごしている。

ビジネスの世界からスポーツ界という異業種への挑戦にも、不安は「全然なかった」という高田社長。その理由は、「いかに人の幸せに貢献できるのか、そのミッションは(ビジネスでもサッカーでも)両方一緒」だからだ。

人の幸せを意識する高田社長は、「スタジアムのテーマパーク化」にも着手した。スタジアムを訪れるサポーターは、試合観戦だけではなく、翌日につなげるエネルギーを求めている――そう考え、試合前に楽しみ、試合後に余韻を感じられるスタジアムづくりを目指したのである。

地元グルメの充実や子供の遊び場をもうけるなど、スタジアムを「人が幸せを感じる空間」に仕立てた施策は見事に奏功。それまで5000人を下回っていた平均観客数は、昇格を懸けた天王山の一戦で約1万3000人、最終節は約2万2000人にまで達した。

当然、この動きは選手たちにも良い影響をもたらす。高田社長は「県民のために頑張らなきゃという思いを感じるようになった」と、選手たちの気持ちにも変化が生じたと明かしている。

サッカー界でも見事に成功を収めたが、「成功という言葉はない」という高田社長は、「70でも80でも90でも、初心は持たなきゃいけない」とコメント。「初心を夢に置き換えてもいいけど、それをずっと持っている限り、人は年をとりません」と、率先してモットーである「自己更新」に励んでいる。

だからこそ、昇格をすでに「過去」ととらえている高田社長は、J1で何を目指すかに目を向けている。狙うは「A?L」。もちろん、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のことだ。

高田社長は「高い夢と思うかもしれないけど、そういうものを目指している姿は人をすごく力づける。だから、そんなこともできたらいいと思っています」と締めくくった。

(引用元:livedoor news)

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