サッカー日本代表は2月1日、アジアカップ決勝でカタールと対戦する。1月31日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、解説者の中山雅史氏や澤登正朗氏が、優勝に向けて必要なポイントを分析した。
日本とカタールは通算成績で2勝4分け2敗、10得点10失点とまったくの五分。ただ、アジアカップ最高位は8位で、ワールドカップ(W杯)出場経験もないカタールだが、今大会は無失点を誇り、準決勝で開催国UAEを4-0と粉砕している。
2020年のW杯開催国カタールは、2004年に設立された育成機関「アスパイア・アカデミー」で、国を挙げて自国選手の育成に取り組んできた。国内リーグにはシャビ・エルナンデスら大物が在籍し、そのシャビは代表強化に携わっている。目指すは彼の母国スペインのようなパスサッカーだ。
「強い。ここまで勝ち上がってきているのだから当然力はある」とカタールを警戒する中山氏だが、もちろん、澤登氏とともに日本の優勝を信じている。そのカギとなるのが「JAPAN」という。
「J」は「柔軟な対応力」。中山氏は、今大会8得点のアルモエズ・アリや、パスワークも優れるカタールの組織力を評価。吉田麻也と富安健洋が柔軟に対応できるかが重要とし、遠藤航の負傷離脱にもチーム力で応じなければいけないと述べた。
「A」は「アクション」。澤登氏は「積極的にドリブルで仕掛けながらシュートに持っていく。シュートも積極的に多く打つ。守備でも受け身ではなく自分たちから守備をしてボールを奪う」とコメント。リアクションではなくアクションすることが必要と予想する。
「P」は「プレッシング」。澤登氏は「前線からの守備が日本の生命線」と強調。イラン戦の3点目のように、より相手のゴールに近いところでボールを奪えば得点に迫ることができるとし、前線からのプレスが重要と指摘した。
2つ目の「A」は「愛」。中山氏は、負傷離脱した青山敏弘が仲間に想いを託しており、チームもそれを受け取っているとコメント。「チームがひとつになり、仲間、チームを愛する気持ちが、プレッシャーのかかる大舞台で大きな力になる」と熱く語る。
最後の「N」は「粘り強く」。澤登氏は「相手の時間帯は絶対にある」とし、「そういう中で粘り強く、どんなところでも対応することが大事になってくる」と述べた。
日本は「JAPAN」の力で2大会ぶり5回目の優勝を成し遂げることができるだろうか。
(引用元:livedoor news)