武井壮の世界記録挑戦に密着、悔し涙にも「意義のあるスタート」

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100回記念をとなった26日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」では、MCの武井壮が元日本代表の朝原宣治と挑戦した世界マスターズ陸上を追った。

2008年の北京五輪では4×100Mリレーのアンカーを務め、日本短距離界初のメダルをもたらした朝原。現役を引退していたが、武井から「まだ世界記録出してないよな?一緒に世界記録出そうよ」と口説かれて復帰を決意した。

とはいえ、40代も半ばを越えているだけに、トラブルはつきもの。慎重に調整してきたが、リレーを走る4人全員が初めて顔を合わせた練習では、朝原がふくらはぎを痛めるアクシデントも起きた。

だが、武井は朝原が「憧れでもあるし、僕ら世代のエース」「スーパースター」とコメント。「一緒に走れるチャンスをもらえるのはすごいご褒美だし、この機会をすごく大切にしたい」と、交代要員を立てることは考えていないと明かす。

現地のスペイン・マラガに入ると、朝原は万全ではない状態ながらも走れる状態に回復。武井は朝原の「奥の深さ」と「美しい直線の走り」を信じてアンカーを託し、自身は1走を引き受けた。

だが、人生初の1走とあり、武井は「やっぱり不安もある」「わずか5年なんでね、陸上やっていた期間が。ほかのメンバーと比べると陸上歴浅いし、トラックで走った本数も圧倒的に少ないから。たぶん全選手の中で一番少ない」と、普段の強気な姿が影を潜め、緊張をうかがわせる。

そこで番組が用意したのは、野球界のレジェンド・落合博満氏からのエール。落合氏は「『本当にライオンと戦ったの』って聞いたら『戦っていない』って言うから、後ろからライオンが追っかけたら金メダル獲るんじゃないですか」「キーはライオンだね」と、独特な言い回しで武井を励ました。

VTRを見た武井は「後ろからライオンが来る気持ちで走ろう」「ここでやらなきゃ人生終わりだっていうね、ギリギリの勝負だという、そういうメッセージだと思うので」と気合いを入れる。

迎えた本番。武井と朝原のチームジャパンは、圧倒的な走りで他の追随を許さず、見事に金メダルを獲得。だが、タイムは43秒78と、世界記録に0.3秒及ばなかった。

武井は「悔しいな。こんな悔しい金メダルないな」とコメント。「いつかもっと大きな夢とか目標とか、かなえたいと思っているんで。まだ応援してもらうかもしれないですけど、今回はすいませんでした。そしてありがとうございました」と涙した。

VTRが終わっても、武井はスタジオで「世界一悔しい世界一だった」とコメント。かつて大学時代に一緒のトラックを走った朝原と、それぞれの経験を経て再び走れたことが「すごくうれしかった」とし、世界記録を出せなかったのは悔しかったが「意義のあるスタートだった」と振り返る。

最後に、武井は「悔しいんでね、もう一発チャレンジします」と、10月に奈良で開催されるゴールドマスターズに同じメンバーで出場すると明かし、「世界に名を刻むぞ」と意気込んだ。

(引用元:livedoor news)

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