野村克也氏、“名言”で鍛えた愛弟子・宮本慎也コーチを絶賛 「将来の監督として大いに期待」

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3日放送、TBS「S☆1」では、元プロ野球監督の野村克也氏が、両リーグで最下位に低迷する東京ヤクルトスワローズと東北楽天ゴールデンイーグルスの対戦をぼやき解説。「どちらもクビになったチーム」という古巣同士の対戦で、愛弟子の采配に賛辞を寄せた。

野村氏が最初に標的としたのは、楽天先発の美馬学。先頭打者・山田哲人にヒットを打たれると、野村氏は「落ち着きがない」と指摘。「ゆったりと動かない、バタバタ動く。人間、考える動作に入るときは体が動かないでしょ。ということは、頭を全然使っていないということ」と、苦言を呈した。

だが、ヤクルトもその山田が盗塁を失敗。2番青木宣親が出塁するも、3番坂口智隆がダブルプレーに倒れ、先制の好機を逸してしまう。当然、野村氏は「なんだこの攻撃」「引っかけてダブルプレーは、バッテリーの思うつぼ」とおかんむりだ。

3回ウラに先制を許したヤクルトは、続くピンチで失点を回避。だが、ホームで相手を刺した捕手・中村悠平に対し、野村氏は1「今のタッチプレーはダメ」とコメント。「片手でキャッチはないだろう」と、両手で「死んでもボールを離さない」意識が必要と説き、まさかの「喝」も飛び出した。

一方で、野村氏は、4回表にヤクルトを逆転に導いた雄平に「良いバッティングをしている」「無駄な力が入っていない。楽に打っている。腹八分目のバッティング」と賛辞。また、8回表に坂口が盗塁した場面では、「宮本がよく見ている」とヘッドコーチの宮本慎也をたたえる。

今年就任した宮本ヘッドコーチは、現役時代に野村氏の下で4年プレーした愛弟子だ。野村氏は「一流のわき役になれ」という言葉をかけ続けたという。ただ、「全然取り上げてもらえない。オレが言うと名言にならない。長嶋(茂雄)が言ってみ。大変な名言になるよ」と不満顔も見せた。

野村氏は「将来の監督として大いに期待している」と、宮本コーチを絶賛。「目の付けどころが的を射ている」と、自身が「唯一」期待している存在だと明かしている。

ヤクルトは3-2と試合を制し、2年ぶりとなる5連勝を飾った。試合後、野村氏は電話で宮本コーチに「今日良かったな」と賛辞。「ちゃんと“野村ノート”を見直しながらやっております」というコーチに、「ありがとう」「ヤクルトの試合を見るのが楽しみだよ」と喜んだ。

さらに、野村氏は「早く監督になって、名監督を目指して頑張って」と激励。「そうなれるように日々勉強します」と返した宮本コーチに「なれるよ。また良い野球を期待しているからね」とエールを送った。

(引用元:livedoor news)

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