テレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、サッカー解説者のセルジオ越後氏が出演。ヴィッセル神戸加入が噂されるバルセロナのアンドレス・イニエスタに言及した。
リーガエスパニョーラ優勝9回、チャンピオンズリーグ優勝4回を誇るバルセロナのキャプテンで、スペイン代表でもワールドカップを制しているイニエスタ。まごうことなき超大物が、Jリーグにやってくるのか。サッカー界では大きな注目が集まっている。
神戸の提示額は、推定年俸32億5000万円。同じ神戸に在籍し、Jリーグ史上最高年俸を手にするルーカス・ポドルスキの6億円をはるかに超える前代未聞の金額だ。ポドルスキの5.4人分にあたり、J1の全18クラブのそれぞれの年俸総額をも上回る別次元ぶり。
プロ野球と比較しても、去年の日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスのある試合に出場した全選手の総額年俸よりも、イニエスタひとりの年俸が上回っている。しかも、イニエスタは3年契約を結ぶとも言われており、総額サラリーは97億5000万円にものぼるのだ。
当然、イニエスタへの期待は高まる一方だが、セルジオ氏は「どの国でもひとりでサッカーのチームが強くなるってあり得ないこと」とコメント。また、「チーム全体のバランスが崩れたり、やきもちをやいたり、いろいろ起きるんじゃないか」と、特別待遇の弊害に懸念を示した。
さらに、セルジオ氏は、イルハン・マンスズやポドルスキなど、神戸のこれまでの助っ人補強が必ずしも成功していないと指摘。「お金が高いからじゃなくて、チーム全体のレベル、選手のレベルとか年俸を上げなかったら、ひとりだけでは失敗で終わるんじゃないか」と苦言を続けている。
セルジオ氏は「PRとしては価値があるけど、ほかのJリーグのチームもおそらくマネはしないんじゃないか。そこがちょっと心配」と、イニエスタの獲得が商業面だけにとどまり、日本サッカーの向上につながらないのではないかと疑問を投じた。
(引用元:livedoor news)