昨夏引退を考えた松坂大輔が自らを鼓舞した方法

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4月30日、ナゴヤドームで行われたプロ野球公式戦・中日対DeNA戦では、先発した中日・松坂大輔が日本球界で12年ぶりの勝利。7四球を出しながらも粘りの投球で6回を1失点に抑えた。

すると同夜、TBS「NEWS23」では、「日本球界12年ぶりの白星 松坂大輔 復活秘話」と題し、スポーツキャスター・高橋尚子氏が行った松坂のインタビューを放送した。

2015年シーズンから日本球界に復帰を果たすも、右肩の痛みにより思うような投球ができなかった松坂は、結果を残せない3シーズンを経た後、中日へのテスト入団に至った。

「逃げたいなとか引退っていうのを考えたことはあった?」と質問する高橋氏に、「ありましたね。去年の夏は特にですね」と告白した松坂は、「治療を始めて4ヶ月、5ヶ月経ってもほぼ状態が変わらなかったので諦めた方が楽なんだろうなって思ったことはありました」と振り返る。

また、高橋氏が「40箇所くらいの病院を回った?」と尋ねると、松坂は「まとめにキャッチボールもできる状態ではなかったので、まずは普通にキャッチボールができる状態に戻りたいなというその思いだけでした」と当時の心境を吐露。

それでも引退しなかった理由を「自分自身のわがまま」としつつ、「このままじゃ終われない。終わりたくない。そう思ってから寝るようにしてましたね。ダメかなって思ったまま、その日を終えるのではなく『大丈夫、投げれるようになる、諦めない』って自分に言い聞かせてから寝るようにしてました」と自らを鼓舞し続けたという。

すると昨年の秋頃から、これまでの治療や努力が実を結び、「明らかに自分の肩の感覚が変わったのが分かった。そこから一気に投げれるようになりました」という松坂は、「リハビリ付き合ってくれたスタッフの人たちも、『え、何があったの?』っていうぐらい劇的な変化だった」とも――。

現在は一軍で定期的に先発できるまでに復調した松坂。全盛期の投球には及ばないものの、今季は経験を活かした投球術が見られるように。「昔と比べるとどう違うかなんて本人が一番分かっていて、違う形を出すことでまだ続けられるはず」と語った松坂は、「往生際が悪いと思うんですよね。こっからですね」と笑顔を見せた。

(引用元:livedoor news)

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