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月額205円から使えるソフトバンク回線の格安SIM「b-mobile S 190 Pad SIM」を使ってみた! |
既報通り、日本通信(以下、JCI)が12月8日よりソフトバンク回線を借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供する携帯電話サービス携帯電話サービス「b-mobile S」( http://www.bmobile.ne.jp/sb/ )において新たに月額190円から利用できる「iPad」シリーズ向けサービス「b-mobile S 190 Pad SIM」を提供しています。
今年3月より提供されているソフトバンク回線のMVNOであるb-mobile Sですが、当初の「開幕SIM」や「電話SIM」と比べて今年11月に提供開始された「[[990 ジャストフィットSIM」よりかなり最低利用料が下げられており、今回の190 Pad SIMも月額税別190円(税込205円)からとかなり手軽に利用できるようになっています。
公式な利用できる対象機種はSIMロックのかかっているソフトバンクのiPadおよびSIMフリー(SIMロック解除含む)のiPadとなっていますが、iPad以外でもあまり外で通信を行わないスマートフォン(スマホ)にも良さそうです。
ちょうど開幕SIMから990 ジャストフィットSIMに乗り換えようかと思っていたところでしたので、手持ちのiPhoneやAndroidで使えるなら190 Pad SIMでも良いかなということで今回は190 Pad SIMを契約してみましたので使用感などを紹介したいと思います。
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パッケージ内に利用できるまでのやり方が記載。また赤枠部分にSIMカードの電話番号、青枠部分にSIMカードの製造番号が記載
b-mobile Sは、公式Webストア「b-mobile Market」のほか、大手Webストア「Amazon.co.jp」などでSIMカードが入っているパッケージが購入できます。Amazon.co.jpでは「b-mobile S 190 Pad SIM」が税込3,240円で販売されており、いわゆる初期事務手数料の代わりになります。
なお、190 Pad SIMは既存の開幕SIMなどのb-mobile Sと同様にソフトバンク回線ではありますが、4G(FDD-LTE方式)の900MHz(Band 8)および1.7GHz(Band 3)、2GHz(Band 1)、3G(W-CDMA方式)の900MHz(Band 8)および2GHz(Band 1)で、ソフトバンクグループで通常はSoftBankやY!mobileでは利用できるWireless City Planningが運用する4G(AXGP方式)の2.5GHz帯(Band 41)は利用できません。
また190 Pad SIMはデータ通信のみで、SMSや音声通話には非対応で、月100MBまでは月額190円ですが、その後、100MB以上1GB未満が+350円の540円、その後は1GBごとに+350円が上限10GBまで加算されていき、10GBの場合には月額3,690円となります(ともに税別)。各容量における税込月額料金は以下の通り。
月間通信量 | 月額料金 |
〜100MB | 205円 |
〜1GB | 583円 |
〜2GB | 961円 |
〜3GB | 1,339円 |
〜4GB | 1,717円 |
〜5GB | 2,095円 |
〜6GB | 2,473円 |
〜7GB | 2,851円 |
〜8GB | 3,229円 |
〜9GB | 3,607円 |
〜10GB | 3,985円 |
電話SIMや990 ジャストフィットSIMで利用できる高速通信容量の上限を設定する機能は提供されていません。なお、料金は日割りではなく、例えば、12月23日に契約開始した場合には12月23日〜1月22日が利用期間として請求されます。一方で、最低利用期間や解除料もないため、本当に使わないのであればすぐにオンラインで解約可能です。
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パッケージに入っているSIMカードの台カード。この裏に電話番号と製造番号が記載
というわけで、今回はヨドバシ.comでb-mobile S 190 Pad SIMパッケージを購入し、届いたので申し込んでみました。やり方はパッケージ内に記載されているようにおおまかに以下のような流れです。
1)My b-mobileの登録またはログイン
2)専用Webページ( http://www.bmobile.ne.jp/sb/purchase.html )で届いたSIMカードの電話番号と製造番号(USIM No.)を登録(ともにパッケージに入っているSIMカードの台カードに記載されており、製造番号は「T898120」ではじまり、それ以降の13桁の数字を入力)
3)契約者情報や決済情報を入力して申し込み
4)別の通話ができる携帯電話・PHSを使って開通手続き
5)開通メールが届いたらSIMカードをiPhoneに装着する
6)SIMカードを装着したiPad でWi-FiでSafariからAPN構成プロファイル( http://www.bmobile.ne.jp/sbpd )をインストールする
申込には別途、無線LAN(Wi-Fi)回線や固定回線、携帯電話回線などの通信回線が必要なほか、パッケージでの申込の場合には090や080、070といった携帯電話もしくはPHS回線が必要なのでご注意ください。これらが用意できれば本人確認書類が必要ないのは楽ではあります。
逆に日本通信の公式Webストア「b-mobile Market」では本人確認書類での申込も可能。ただし、どちらの場合にも支払いはクレジットカードのみとなっています。
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まずは専用Webページを表示。なお、開通手続きをはじめるにはまずはb-mobile IDが必要。b-mobile IDは持っているので今回は「b-mobile IDをお持ちのお客様」を選択。今回は敢えてiPadで申込も行なってみましたが、申込は他のスマホやパソコン(PC)でOK
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b-mobile IDでログインしたらSIMカードを持っているので左の「利用開始手続き」を選び、SIMカードの電話番号と製造番号を入力の上で「次へ」を押します
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ナノSIMを選んで「次へ」を押し、規約を読んで同意できるなら「次へ」を選択します
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本人確認情報が間違っていないか確認して「次へ」を押します
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支払い情報を確認または登録して次に進み、申込内容を確認して「申し込む」を押します
申込が完了したので続いて、本人確認を行います。別途用意した携帯電話・PHSから申込完了時に記載されてる指定の電話番号( 186-0120-915-886 )に電話をし、指示に従って申し込んだSIMカードの電話番号を入力したりして完了させます。
なお、開通手続きをしてから開通までは、11時から20時までは1時間以内、20時から翌11時までは翌12時までが目安となっています。今回は申込完了後すぐに開通手続きをしましたが、申込完了から開通までは46分ほどでした。
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本人確認が完了すると「利用開始手続き」が開始され、開通処理が開始されます
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実際に利用できる開通までは「My b-mobile」にアクセスしても「電話番号」ではなく「受付番号」となっています。開通すると「開通手続き完了」のメールが届きます
開通したらSIMカードを利用するiPadに装着します。今回は最近使っていて手元にあったSIMフリー版のiPad mini 4(Wi-Fi + Cellular版)を利用。主なターゲットのSoftBankのSIMロックがかかったiPadが良かったのですが、iPadのWi-Fi + Cellular版はSoftBankでは購入したことがないのでした。
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iPad mini 4にSIMカードを装着。サイズはnanoSIMカード(4FF)
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Wi-Fi(無線LAN)でAPN構成プロファイルをインストール
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操作画面は省いていますが、詳細は「接続設定方法 |b-mobile S 190PadSIM ソフトバンクネットワーク対応 月額データ通信SIM」をご参照ください。操作としてはインストール画面が表示されたら右上にある「インストール」ボタンを押す→(場合によって「パスコード入力」)→右上にある「インストール」ボタンを押す→画面下に表示される「インストール」ボタンを押す→右上にある「完了」ボタンを押す
APN構成プロファイルをインストールしたら通信できるようになります。最初少し3Gから4Gに切り替わるのに時間がかかるかもしれませんが、ちょっと待ってみてください。通信速度も開幕SIMと同様にかなり出ています。
通信速度をアプリ「speedtest.net」で行ってしましましたが、測定を開始した瞬間に「あ、これ、100MBを超えるやつだ!」と気付きましたが、時すでに遅し。きっちり100MBを超えてしまったので最初の1ヶ月は350円が加算されることとなりました……ま、それでも開幕SIMより安いですし、いいんですけども速度測定をしようという人は注意してください。なお、テザリングはできませんのでこちらもご注意を。
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速度測定結果は下り26.67Mbps、上り32.92Mbpsとまずまず
iPad mini 4でこのまま使っても良いのですが、どうせなら他のiPhoneやAndroidでも使えたら良いなということで、試してみました。現状では開幕SIMなどと同様に動作対象機種に入っていないだけで特に制限されているというわけではなく、SIMフリーやSIMロック解除されたiPhoneやAndroidでは使えました。
Androidでは以下のようなAPNを追加設定する必要があります。なお、SIMロックがかかったSoftBankのiPhoneで使えるかどうかは不明なので試した人がいましたらご連絡いただけるとありがたいです。
APN:sb.mvno
Username:bmobile@4g
Password:bmobile
AuthenticationType:CHAP
APN Type:default,mms,supl,hipri
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iPadと同様にb-mobile SのAPN構成プロファイルをインストールすればSIMフリーの「iPhone X」でも利用可能
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ソフトバンク回線とは言いつつ、SoftBankやY!mobileと比べるとAXGP網(Band 41)が使えませんし、190 Pad SIMはそもそも音声通話に対応していませんが、990 ジャストフィットSIMなどの音声通話対応サービスでもb-mobile SではVoLTEが利用できないといったデメリットもあります。
一方で、最近はFREETEL SIMもなくなりましたし、月額料金が安くはじめられる従量制の格安SIMも少ないことから、ソフトバンク回線ながら月額190円から使えるのはメリットかなと思われます。またたまに外に持ち出して使うという場合にも1GB当たり350円を追加すればチャージとかもせずに使えるのは便利ではあります。
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(引用元:livedoor news)