2017 Japan IT week 秋:まだまだこんなにあったよ!世界初クラウドSIM対応スマホ「GlocalMe X COOL1dua…

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見どころいっぱいだったモバイル&通信関連のブース展示をまとめて紹介!


千葉県・幕張メッセにて2017年11月8日(水)から11月10日(金)の3日間に渡って10ものIT関連展示会が合同で開催される総合展示会イベント「2017 Japan IT week 秋」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が開催されました。

これまでに何回かに分けてお送りしてきたレポートですが、本記事では最後に筆者が会場を回っている間に見つけたモバイルや通信に関連した機器や法人向けソリューションなどを出展していた企業のブースを3社分をまとめて紹介したいと思います。

生活の支える通信の基盤となる機器や、世界初「クラウドSIM」対応のスマートフォン(スマホ)など多彩なジャンルの展示がありましたので、是非チェックしてみてください!

【ミヨシ電子ブース】

過去にはコンシューマ向けにPHS製品(主にASTEL向けPHS音声機種やウィルコム向けW-SIM対応機器など)を提供していたこともあるミヨシ電子のブースではLTEおよびW-CDMA、またはLPWA(LoRaWANなどの特定小電力無線の「Low Power Wide Area」のこと)に対応した「ワイヤレスゲートウェイEX」が展示されていました。

ワイヤレスゲートウェイEXは前述通り、LTE・W-CDMA版とLPWA(LoRaWAN)版の2種類があり、顧客の要望に応じてどちらかの仕様にして提供されるそうです。また別売りのマルチIFユニットなどを接続(無線・有線)し、複数の機器の通信を一括してまとめて行うこともできます。


ワイヤレスゲートウェイEXの利用イメージ

その外、同ブース内では同社製機器を活用した事例などを展示していました。

【シャープブース】

シャープのブースでは、サッカーや野球などのスポーツチームの応援・情報共有用のファンアイテムとして現在発売中の「funband」の法人や団体に向けたカスタムモデルのサンプル機が展示されていました。


展示されていた用途別funbandカスタム見本

展示されていたfunbandのカスタム例には「ホテル従業員向け」や「遊園地などのテーマパーク向け」、「アイドルや芸能人などのファンクラブ向け」の3種類が展示されていました。

例えば、ファンクラブ向けのfunbandであれば、funband側に対象のアイドルなどのTwitterなどのSNSの発言がリアルタイムで送られてきたり、コンサートの場面などでは演目や盛り上がるタイミングの通知など、これまでのスポーツチームの応援アイテム向けfunbandの延長線にある使い方となります。

そして、テーマパーク向けでは整理券で順番待ちになっているアトラクションの列の状況を把握したり順番が近づくと教えてくれるといった利用法などが紹介されていました。

その中でも特に注目したいのが「ホテル向けfunband」で、これはホテルなどの宿泊施設の従業員の装着したfunbandにフロントからの呼び出しや客室からのコールを受けることが可能で、スムーズかつ腕に装着したfunbandを見るだけで確認できるため、より効率化を図ることができるということです。

【uCloudlinkブース】

MVNO(仮想移動体通信事業者)向けにeSIM(クラウドSIM)向けのシステムを卸しているuCloudlinkのブースでは世界1号機となるeSIM搭載のAndroidスマホ「GlocalMe X COOL1dual」の実機を展示していました。


GlocalMe X COOL1dual(coolpad製)

GlocalMe X COOL1dualはAndroidスマホとしては世界初のeSIM(クラウドSIM)対応モデルで、通常のSIMカードスロット2基のほかにeSIMを搭載しており、番号の登録さえしてしまえば、3つもの電話番号を同時に持つことができます。なお、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応で同時に利用可能なのは2番号まで。

本機は世界に1万台しか生産されておらず、日本国内でも販売されていません。ブースの説明員に日本向け展開への予定があるかを尋ねたところ、「日本国内のユーザーはどうしても無名なメーカーや海外のベンダーを避ける人も少なくないので、少なくともこの製品については展開する予定はない」ということだそうです。

前面・背面ともに2つずつのカメラを持つクアッドカメラスマホであることやチップセット(SoC)にQualcomm製ミッドレンジ向け「Snapdragon 652(MSM8976)」(1.8GHz×8コアCPU)、4GB内蔵メモリー(RAM)を搭載するなど、スペックも十分で魅力的なスマホなだけに国内展開がないのが悔やまれます。


背面・表面デュアルカメラなど今のトレンドも押さえている

eSIM登録がされているとeSIM認識中を示す独自のアイコンが表示される

また説明員からは「国内のキャリア(大手携帯電話会社、MNO)さんからは難しいかもしれませんが、国内のメーカーやMVNOとはいろいろとお話をさせてもらっている」ということです。

本機ではない別の製品となる可能性も高いそうですが、eSIMを使った使い勝手の良い製品の仕組みを卸している会社なので、応援していきたいところですね!

本記事では駆け足気味に3つものブースの展示をまとめてお送りしました。大きなブース展示で大々的に展示を行っているところはもちろん、今回のようなユニークであったり隠れた魅力をもつ面白い展示がいろいろと発見できるのが展示会の魅力で、モバイルやIT関連の技術を利用した製品やソリューションはこれからもたくさん出てくると思います。

みんなも是非、展示会へ足を運んで色々なブースをまわってみましょう!きっと新しい発見があるはずです。

記事執筆:河童丸

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(引用元:livedoor news)

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