Googleが2年間まったく使われなかった場合にアカウントを削除すると発表…

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Google アカウントに関するポリシーが更新!セキュリティーのために2年間放置アカウントは削除へ


Googleは16日(現地時間)、同社が提供するさまざまなサービスを利用するためのIDサービス「Google アカウント」に関するポリシーを更新したお知らせしています。新たなポリシーでは2年の期間内に使用されていないGoogle アカウントは無効と見なされるようになっています。

これにより、2年以上Google アカウントにログインして各サービスを使わなかった場合、Googleは無効なGoogle アカウントとしてそのアクティビティーやデータとともにアカウントを削除する権限を有するほか、特定のサービスを2年以上使用されなかった場合、Googleはそのサービスのデータを削除する権限も有するとのこと。

これらのアカウントやアクティビティー、データの削除の判断は各プロダクトの無効に関するポリシーに基づき、新しいポリシーはすでに同日より発効されて適用されているものの、実際に削除されるのは今年12月以降となるとしています。また同社によると、まずはGoogle アカウントを登録したものの、まったく使われていないアカウントから対応を開始するとしています。

Googleではオンラインで使う製品やサービスを安全に使ってもらうためにスパムやフィッシング詐欺、アカウントの不正利用といったセキュリティーの脅威から利用者を保護する技術やツールに投資しているものの、これらの保護があったとしても長期間アカウントが使用されなかった場合には侵害される可能性が高くなると説明しています。

これは忘れられたり放置されたアカウントが侵害された可能性がある古いパスワードや再利用されたパスワードに依存していることが多く、2要素認証(2FA)が設定されていなかったり、利用者によるセキュリティーチェックが少ないためだとし、Googleの分析では放置されたアカウントはアクティブなアカウントに比べて2段階認証プロセスが設定されている可能性が少なくとも10倍低いことが判明したとのこと。

つまり、これらの放置されたアカウントは多くの場合に非常に脆弱であり、アカウントが侵害されると、個人情報の盗難、スパムなどの望ましくないコンテンツ、悪意のあるコンテンツの媒介など、あらゆる用途に使用される可能性があるということです。こうしたリスクを軽減するため、Googleでは無効なGoogle アカウントに関するポリシーをすべてのサービスで2年間へと変更しました。

これにより、今年後半から2年以上使用されていない、またはログインされていないGoogle アカウント、およびそのアカウントで使用されているコンテンツは削除の対象となります。削除の対象となるGoogle アカウントは個人(自分用)で登録したアカウントで、教育機関や企業などのアカウントは対象外となっており、対象となるコンテンツにはGoogle Workspace(Gmail、Googleドキュメント、Googleドライブ、GoogleMeet、Googleカレンダー)やYouTube、Google フォトが含まれます。

またこの変更によってGoogleのポリシーはデータ保持およびアカウント削除に関する業界標準に準拠し、Googleが使用されてない個人情報を保持する期間も制限されます。そのため、十分な注意を払いながらこの変更を段階的に展開していき、新しいポリシーは今週(5月17日)より適用されますが、無効なアカウントを持つユーザーに直ちに影響するわけではなく、実際のアカウント削除が開始されるのは最も早くて2023年12月となります。

まずは作成されてから一度も使用されないアカウントから段階的に削除を行い、アカウントを削除する前にアカウントのメールアドレスと再設定用のメールアドレス(提供されている場合)の両方に削除までの数カ月間に渡って複数の通知を送信するとしています。なお、削除されないようにGoogle アカウントをアクティブな状態に保つ最も簡単な方法は少なくとも2年に1回はログインすることだと説明されています。

2年以内にGoogle アカウントまたはGoogleのサービスにログインした場合にはアカウントはアクティブと見なされて削除されません。なお、アクティビティーにはGoogle アカウントへのログイン時またはログイン中に実行する以下の種類のアクションが含まれる場合があります。

・メールを読む、送信する
・Googleドライブを使用する
・YouTube動画を見る
・Google Play ストアからアプリをダウンロードする
・Google 検索を使用する
・「Googleでログイン」でサードパーティー製のアプリやサービスにログインする

またGoogle アカウントを使ってGoogle Oneやニュースコンテンツ、アプリなどの既存のサブスクリプションを設定している場合も、カウントはアクティブと見なされ、削除の対象にはなりません。またYouTubeに動画をアップロードしているアカウントを削除する予定は今のところないとしています。

一方、以前に発表しているようにGoogleではGoogle フォトにおいてアカウントがアクティブと見なされるには少なくとも2年ごとにGoogle フォトにログインする必要があります。これにより、写真やその他のコンテンツが削除されなくなります。この場合にもGoogleより事前に複数の通知が送信されます。

なお、Googldではログイン時に再設定用のメールアドレスを追加することを推奨しており、アカウント設定で再設定用のメールアドレスが最新のものであるかを確認することが重要だとのこと。またGoogleはアカウントの管理をサポートし、データをバックアップするオプションを提供するさまざまな無料ツールも提供しています。

10年以上に渡って提供されているGoogle データエクスポート機能を使ってデータをダウンロードまたはGoogle以外のサービスにエクスポートすることができ、アカウント無効化管理ツールを使えば、アカウントが最大18カ月間非アクティブになった場合に自分のアカウントとデータをどうするかを決定できます。その他、利用者が登録時に選択できるオプションは以下の通りとなっています。

・選択した信頼できる連絡先に特定のファイルを送信する
・Gmail自動返信を適用する
・アカウントを完全に削除する

記事執筆:memn0ck

■関連リンク
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・Updating our inactive account policies
・Google Japan Blog: 無効な Google アカウントに関するポリシーを更新しました
・無効な Google アカウントに関するポリシー – Google アカウント ヘルプ
・Google アカウント ラーニング センター – Google アカウント ヘルプ

(引用元:livedoor news)

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