スマホやタブレット、5Gなど……携帯電話市場の2020年はどうなる?NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンク、…

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2020年はどうなる!?携帯電話会社などの年頭所感を紹介


昨年「2019年」はここ数年で徐々に進んできた携帯電話における通信費と製品代金を分ける分離プランが完全に導入されたことに加え、総務省によるガイドラインによって通信費を見込んだ製品代金からの割引が最大2万円(税抜)までと制限が厳しくなり、消費税の増税と合わせてこれまで以上にコストパフォーマンスが重視されました。

これにより、スマートフォン(スマホ)などの製品でも価格が高い高性能モデルではより付加価値の高い製品がより高い価格で販売され、次世代を見据えたフォルダブルスマホ「Galaxy Fold」に至っては製品価格が約25万円と携帯電話が普及してからでは類を見ないほどの価格となり、一方で「AQUOS sense3」や「OPPO Reno A」などのコストパフォーマンスの高いミッドレンジクラスの製品や最新ではない機種が販売台数を伸ばしています。

技術的にはディスプレイパネルを折り曲げられるフォルダブルのほか、マルチカメラ化がさらに加速して従来までのデュアルやトリプルを超えたクアッドやペンタなどといった製品が急増しており、日本で人気の高い「iPhone」シリーズでも上位モデルの「iPhone 11 Pro」や「iPhone 11 Pro Max」はトリプルカメラによって光学ズームに加え、新たに超広角撮影にも対応してスマホカメラがさらに進化したと言えるでしょう。

一方、一昨年に起きた「ZTE問題」に続いて、アメリカと中国の関係から今度はHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)に対してアメリカが制裁を行っている「ファーウェイ問題」が今でも継続しており、今のところはまだ販売台数の減少などにはつながっていないものの、すでにAndroidに付随するGoogle Playなどが新規製品に利用できなくなっているほか、日本では「HUAWEI P30」シリーズの発売延期などが起きました。

そういった中で今年は日本でも次世代の「5G(第5世代移動体通信システム)」の正式サービスが提供開始される予定のほか、楽天モバイルの移動体通信事業者(MNO)としての携帯電話サービスも4月より正式に提供開始され、夏に行われる「2020年東京オリンピック・パラリンピック」も含めてさまざまな盛り上がりを見せそうです。

そんな「2020年」に各携帯電話事会社がどのような心づもりでサービスを提供していくのか、まずは各社の新年の挨拶、年頭所感をチェックしてみたいと思い、今回は、NTTドコモおよびKDDI(au)、UQコミュニケーションズ(以下、UQ)、ソフトバンク(SoftBank・Y!mobile)、楽天、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)などの年頭所感などを以下にまとめて紹介します。

なお、各社の年頭所感は一部整形し直したりしていますが、基本的に原文そのままを掲載しています。これらから各社がどのように事業を進めていくのか……それぞれ妄想しながら2020年のスマホやタブレットに思いを馳せてみてください。

  • NTTドコモ
  • KDDI
  • UQコミュニケーションズ
  • ソフトバンク
  • 楽天
  • インターネットイニシアティブ
  • mineo
  • 京セラ

 【NTTドコモ】

年頭にあたって

株式会社NTTドコモ
代表取締役社長
吉澤 和弘

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年2019年は、「2020年代の更なる成長に向けた変革の年」として、外部環境の大きな変化に対応して様々な取り組みを実行しました。
6月には、競争環境の変化に先んじて「ギガホ・ギガライト」や「スマホおかえしプログラム」を導入しました。さらに消費増税を機とした社会のキャッシュレス化に合わせて「dカード」「d払い」の拡大にも力を入れました。9月には5Gプレサービスを開始し、ラグビーワールドカップの盛り上がりに貢献するとともに、今年春の商用開始を前に実質的なスタートを切りました。
また、昨年も各地で水害などの自然災害が発生し、ネットワークやドコモショップにも大きな被害がありましたが、復旧に向けて全力で取り組みました。
2019年度の業績については厳しい計画を立てている中ではありますが、年間業績予想に対して順調に進捗しています。

さて、いよいよ2020年が始まります。「2020年代」という新たな時代の幕開けでもあり、夏には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される記念すべき年であります。ドコモにとっても「5G商用サービススタート」という大きな節目であると同時に、中期的な利益回復に向けたチャレンジの年になります。
私は、この2020年を「新時代の成長に向けたスタートの年」として位置付けています。まさに、新時代の持続的成長を確かなものとするスタートの年として、大きく2つの方向性で各種施策を確実に実行していきます。すなわち、(1)「お客さまにさらなる価値をお届けする」、(2)「5Gなどを起点に社会の成長を加速する」、の2つです。

1つ目、「お客さまにさらなる価値をお届けする」について。
魅力あるサービスとの連携などで「ギガホ・ギガライト」をさらに磨き上げるとともに、デジタルマーケティングを活用したお客さま接点の進化により、提供価値の向上を図ります。
3Gフィーチャーフォンをご利用いただいているお客さまには、スマホ教室や端末設定サービスなどを通じて、生活をより便利で快適にする5G・4Gスマートフォンを安心してご利用いただけるようサポートしていきます。
また、dポイントやdカード、d払いなどと組み合わせて、会員の皆さまがより「おトク・便利」に、そして「継続的」にドコモのサービスをご利用いただけるよう環境を構築していきます。

2つ目、「5Gなどを起点に社会の成長を加速する」について。
5Gが本格的にスタートする年として、3,000を超えるパートナーとの「協創」で社会の成長を加速していきます。個人のお客さまには映像系を中心としたサービスを拡充していきます。法人のお客さまには事業や社会の課題解決につながるソリューションを、実際のビジネスとして提供していきます。
また、マーケティングソリューションの分野では、昨年発表した「パーソナルデータ憲章」に基づき、プライバシーを大切にしたデータ活用により、マーケティング支援やパートナーとの共同ビジネスを推進していきます。
さて、東京2020オリンピック聖火リレーのスタートまで約80日、東京2020オリンピックの開会式まで約200日となりました。この世界的なビッグイベントに際して、「安心・安全で快適な通信サービスを提供する」という通信事業者の使命をしっかり果たし、大会運営に貢献していきます。

私は、ドコモグループを「お客様サービス向上」と「企業の持続的発展」の両面を実現できる「強い会社」、パートナーから様々なアイデアを取り入れ、イノベーションを生み出せる「オープンな会社」、社員一人ひとりが、生き生きと、そして成長を実感できる「楽しい会社」にしたいと言い続けています。新年にあたりあらためてこの決意を申し上げるとともに、全社一丸となって新時代の成長に向けた「いいスタート」を切るべく取り組んでいきます。
2020年が、皆さんにとって、素晴らしい1年となりますよう祈念して年頭の挨拶といたします。

※NTTドコモは、東京2020ゴールドパートナー(通信サービス)および、東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーです。

 【UQコミュニケーションズ】

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(引用元:livedoor news)

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