秋吉 健のArcaic Singularity:コンテンツは誰のものか。犯罪を原因とした突然の配信停止・削除からオン…

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ストリーミング配信サービスのリスクについて考えてみた!


筆者は無類の音楽好きです。古いタイプの人間なのでCDを何百枚も所有し、お気に入りの曲をPCでリッピングしてはiTunesへ溜め込み、今では5000曲ほどがiTunesに入っています。アートワークもiTunesで検索しては貼り付け、その膨大なコレクションを眺めて楽しむコレクターでもあります。

そんな筆者の音楽コレクションには、ぽっかりと穴が空いたようにアートワークが貼られていないアルバムがいくつかあります。ASKA(飛鳥 涼)氏の楽曲です。彼はかつて覚せい剤を使用した罪で逮捕され、その際に楽曲を配信していたAppleが自主規制として楽曲やアートワークの配信を止めたため、PCを新調した際にダウンロードしたはずのアートワークも消えてしまったのです。

あれから数年。彼の曲はストアにも復活し、同時にアートワークも復活したはずなのですが、何の不具合なのか幾つかのアルバムでは未だにダウンロードできずにいます。

ネット上で適当に画像検索したり、自前のCDジャケットからスキャンして手作業で貼り付けることは容易なのですが、「歌手が犯罪を犯すとその作品まで世界から抹消される」という事実を忘れないために、敢えてアートワークは空白のままにしています。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回は音楽や創作物と犯罪、そしてストリーミング配信の時代に潜むリスクについて考察します。


コンテンツに、罪はない

■日本を震撼させた「ピエール瀧事件」

(引用元:livedoor news)

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