グーグルがホームWi-Fiルーターを再定義する!?Google Wifiを紹介 |
既報通り、グーグル(以下、Google Japan)は25日、都内にて「ハードウェア新製品発表会」を開催し、メッシュ機能に対応する固定型無線LAN(Wi-Fi)ルーター「Google Wifi」を4月26日に発売すると発表した。販売価格は1台で15,000円、広範囲をカバーするメッシュ機能に最適な3台セットが39,000円(すべて税別)。
Google Wifiは同社のスマートスピーカー「Google Home」シリーズのようなシンプルなデザインを特徴としており、リビングに置ける家庭や小規模オフィスなど向けのWi-Fiルーターである。
今回の発表にはGoogle ハードウェア プロダクトマネージャーのAlex King(アレックス・キング)氏が登壇し、Google Wifiのプレゼンテーションを行ったのでその模様と製品の外観などを写真や動画を交えて紹介する。
Googleでは「利用者の立場に立ってWi-Fiルーターをどのように使っているのか研究している」と話すキング氏は「どのようなニーズがあるのか、どのようなフラストレーションを抱えているのか」を調査したという。
そこでわかったのが、Wi-Fiルーターはキャビネット(収納)中やテレビの裏に置いていることが多いという。このような置き方をすると、Wi-Fiのパフォーマンスが半減してしまうとのこと。
さらに複雑なユーザーインターフェイス(UI)や設定に関わるところに悩みを抱えている場合が多く、多くのコンシューマー向けのWi-Fiルーターはユーザーのニーズに合ってないことが製品開発のヒントとなったとしたいた。
その他、自宅では電波の届かない場所があるなど、別の問題もある。今やスマートフォン(スマホ)をはじめとしてPCやゲーム機、IoT機器など、さまざまな製品が繋がるWi-Fiは生活に欠かせないものとなっている。
そこでGoogleは、Wi-Fiルーターの考え方を変える製品開発が必要と考えたのだという。そうして生まれたのがこのGoogle Wifiという製品なのだ。
キング氏は「Google Wifiはシンプルで強力なホームWi-Fiのシステム」であるとアピールした。
Google Wifiの特徴として従来のWi-Fiルーターは設定が難しかったが、Network Assist技術によって面倒な設定しなくてもインテリジェントな接続を実現している点だ。
特に混んでいないネットワークチャンネルを常にスキャンし、最適なチャンネルにスイッチすることで常に快適に利用可能というわけだ。
これまではWi-Fiルーターを再起動することで、その時最適なチャンネルに接続し解決することがあったが、Google Wifiはそれをインテリジェントに常時行っているため、Wi-Fiルーターに対して何もしなくても常に快適に通信ができるものとしている。
さらに電波の届かない場所がある問題に対してメッシュ機能を導入し、複数台のGoogle Wifiによって広範囲に広がるWi-Fiネットワークを簡単に構築することが可能となっている。これは日本の家に多い2階建てや3階建ての建物でも効果があるという。
またWi-Fiのアクセスポイントの接続は自動で行われるため、移動しても切断や遅延がない上に、Google Wifiの最適な設置場所をスマホなど向け専用アプリ「Google Wifi アプリ」がアドバイスしてくれるのもユーザーにとっては嬉しい機能だろう。
このアプリはAndroidおよびiOS向けが用意されており、プライオリティーデバイス設定(設定した1台を優先する)やファミリーWi-Fi機能などを搭載し、難しいと思われているWi-Fiの設定を簡単に行えるようになっている。
このうちのファミリーWi-Fi機能は、子どもの食事時や就寝時にWi-Fi接続をオフにする機能、そしてサイトのブロックも可能である。先日、Googleが日本向けに提供を開始したサービス「ファミリー リンク」と合わせて使うとさらに細かな子ども用スマホの管理ができそうだ。
さらに昨今ではWi-Fiルーターに対するマルウェアも深刻な問題となっている。特にセキュリティー関連のファームウェアのアップデートに対するアプローチがなされていない製品やサポートが終了した製品もあることが問題となっている。
それに対し、Google Wifiはソフトウェアの自動更新機能はもちろん、Googleアカウントを使ったネットワーク設定や管理、Googleが認証したソフトウェアのみ作動するように作られているという。
こうした発表会で行われたキング氏によるGoogle Wifiの特徴などについてのプレゼンテーションは以下の動画でも紹介しておく。
動画リンク:https://youtu.be/pp640VmTSLs
Google Wifiの仕様としてはAC1200 2×2 Wave 2 Wi-Fiに対応するIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の同時デュアルバンドWi-Fi(2.4Gおよび5.xGHz)や有線LANポート(Gigabit Ethernet)、Bluetooth Smartに対応する。
また512MB DDR3L内蔵メモリー(RAM)と4GB内蔵ストレージ(eMMC)、最大710MHz ARM×4コア(クアッドコア)CPUを搭載し、サイズは直径106.12×高さ68.75mm、質量は約340g、本体カラーはホワイトの1色のみだ。
現在、数千円で購入可能なWi-Fiルーターがあるなかで、15,000円という価格設定のGoogle Wifiは比較的高額な部類となる。同価格帯にはより高速な256QAMに対応した製品もあり、Google Wifiの魅力は薄いように感じる。
一方で、部屋の真ん中においても主張しすぎないデザインが魅力的なこと、使い勝手とセキュリティーなどが重視されていること、そして利用者の目線で製品開発してあることから誰でも安心して利用できることは特にWi-Fiに詳しい人がいるわけではない家庭などでは大きな利点になりそうだ。
これまで、用途や設定がわかる人のための高速Wi-Fiルーターや安さだけのWi-Fiルーターなどがあったが、Google Wifiはスマホなどアプリを軸とした使いやすさと、セキュリティー対策がしっかりしたルーターとして、幅広い層にオススメできるWi-Fiルーターであると言えるだろう。
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(引用元:livedoor news)
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