スポーツやコミュニケーションにも活用できる革新的な完全ワイヤレスイヤホン「Xperia Ear Duo」を紹介! |
既報通り、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は11日、東京・八芳園にて「Xperia Ear Duo体験会」開催し、耳をふさがず周囲の音を聞きながら音楽やコミュニケーションを楽しめるスマートプロダクト「Xperia Ear Duo(型番:XEA20)」を4月21日に発売すると発表した。
販売価格は29,880円(税抜)でソニー公式Webショップ「ソニーストア」および全国のドコモショップ、ドコモオンラインショップ、SoftBank SELECTIONオンラインショップ、一部のソフトバンクショップ、一部の家電量販店、ECサイトなどで取り扱う。
初代「Xperia Ear(型番:XEA10)」は片耳タイプでハンズフリーコミュニケーションとアシスタント機能を重視したウェアラブルデバイスだったが、新製品のXperia Ear Duoは音楽も楽しめるハンズフリーの完全ワイヤレスイヤホンとなるコミュニケーション製品だ。
今回はまずXperia Ear Duo体験のプレゼンテーションを写真と動画で紹介していく。後日実際に試したレビューについても掲載予定だ。
Xperia Ear Duoの特徴は、周囲の音を聞きながら会話も音楽も楽しめるスマートプロダクトとなる。そのコンセプトは便利になったスマートフォン(スマホ)だが、情報を追うことに集中してリアルのコミュニケーションを疎かにしてしまいがち。
そこでスマホからのインフォメーションをXperia Ear Duoが音で知らせて、尚かつ周囲の音も聞こえるので会話も楽しめるというもの。スマホとの接続はBluetoothでA2DPおよびHFP、AVRCP、HSPのプロファイルに対応し、基本的には一般的なBluetoothヘッドセットとなる。
もっとも特徴的なのはその音を伝える仕組みだ。Xperia Ear Duoのバッテリーやアンテナ、プロセッサー、そして音を出すためのドライバーユニットは耳たぶの後ろにある。肝心の音は、ソニーR&Dが設計した音導管を通して耳元に届く仕組みだ。金属製の音導管は細くすると低音が弱まるため、軽さと太さを最適化し現在のサイズに至ったのだという。
穴が空いたリングサポーターで耳に固定し、その穴から周囲の音を取り込み、Xperia Ear Duoの音と同時に聞こえる「デュアルリスニング」を実現している。
Xperia Ear Duoの音楽体験は周囲の音を遮断するカナル型などの音楽に集中できるイヤホンと異なるため、低音が不足する。一方、重低音がないこともあって周囲の音も聴きやすく、Xperia Ear Duoから自分だけのBGMが鳴っているような不思議な感覚だ。
これがなかなか新鮮で、頭の中で音楽が流れ、周囲の音や会話が聞こえるのだ。さらにスマホに届いたメールやメッセージが自動で読み上げられるため、通知のたびにスマホをいちいち確認する必要がない。読み上げは本体をタップすると止めることも可能だ。
周囲の音が聞こえる利点として電車では音楽を楽しみながら降りる駅のアナウンスや遅延等の車内放送もリアルタイムに確認できる。また待ち受け状態でも周囲の音がそのまま聞こえるため、Xperia Ear Duoをずっと付けたまま会話もできる。
そのため、アウトドアでも音楽やラジオを聴きながら自然の音も楽しめる新しいリスニングスタイルもその特徴となる。散歩で音楽を聴きながら周囲の鳥のさえずりや川の音などを聞くこともできるだろう。
またXperia Ear Duoが持つ独特のスタイルは、耳の奥に異物を入れているというわけではないため、付けていて疲れない印象だ。クリップのように下から耳に挟み込むスタイルであるため、あまり重さを感じず、メガネとの干渉も少ない。一方で、可動するパーツがない独特のクリップ形状であるが故、慣れるまで装着が難しいと感じた。
なお、耳のサイズに合わせた3サイズのリングサポーターが付属する。カナル型のイヤーピースと異なるのが最適なサイズならさらに良い音で聞こえるわけではなく、あくまで装着感の調整といったところとなる。
連続再生時間は約4時間、付属の充電ケースで3回の充電が可能である。充電ケースは急速充電機能にも対応しており、7分の充電で1時間再生が可能であるとのこと。
さらにスマートプロダクトとしては音声によるコントロールが可能な「Assistant for Xperia」機能を搭載する。これにより、ニュースや天気、予定などを音声で調べることができる。
また新たにAssistant for XperiaからLINE Corp.が開発・提供するAIを活用したアシスタント機能「Clova」(アプリのインストールが必要)を呼び出して、Clova経由でコミュニケーションサービス「LINE(ライン)」のメッセージのやりとりも可能だ。
メッセージの送り方はClovaに対して、登録済みの相手の名前を話し、送りたいメッセージを伝えるだけ。スマホを出さずに、音声だけでメッセージのやりとりを実現する。
こうした音声入力は左右それぞれに内蔵した4つのマイク「クアッドビームフォーミングマイク」によりノイズが分離されたクリアな音声にすることで、高い音声認識率をj実現。
Xperia Ear Duoの低電力・常時センシングとスマホの位置情報と時間の組み合わせで、例えば朝、家を出てしばらくすると、天気やニュースの自動読み上げる「デイリーアシスト」機能や、周囲の音を取り込んで自動的に聴きやすい音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能など、センシングによるワイヤレスイヤホンにはない使い勝手を実現している。
インターフェイスはタッチパッドのタップによる再生コントロールや長押し、スワイプ操作によるボリュームコントロールが可能だ。
ヘッドジェスチャーは受話やアシスタントからの確認に対してうなずくジェスチャーでOKを、否定する場合は首を振る。音楽の曲送りや「radiko」の局送りは首を横に振るだけ。
特にタッチパッド操作は、操作範囲が広いため耳の後ろでも快適に操作可能だ。ヘッドジェスチャーは、LINEのメッセージ送信の確認に対して、首を縦に振れば送信できるなど使い勝手が良い。
Xperia Ear Duoはオーディオ製品とコミュニケーション製品の機能と、付けたままでも会話ができる新しいコンセプトの製品だ。音楽を聴いていない状態でも耳に付けたままにすることで、ウェアラブルデバイスとして機能する。
音質としては重低音再生が苦手だが、小型スピーカーで聴いているような軽快な印象で、思っていたよりも悪くはない。なにより周囲の音と合わせて音楽が聞こえるため、自分だけのBGMという新しいリスニング体験ができるのが面白い。
コーデックはSBCとAACのみと割り切った仕様だ。再生時間優先にした場合はSBCが、音質重視にした場合はAACが選ばれる仕組みだ。
Xperia Ear Duoはスマホのデータ通信を利用したユーザー同士のハンズフリー通話「Anytime Talk」も可能だ。
この機能をカスタマイズしたものを日本航空(JAL)が4月下旬以降に実証実験として導入する。カスタマイズされたAnytime Talk機能を利用した客室乗務員のコミュニケーションと、デュアルリスニングによる乗客とのコミュニケーションをXperia Ear Duoで実現するという試みだ。
さらに体験会会場の八芳園でも5月14日から18日まで「耳から感じる新庭園体験」を実施する。時間は19時から19時30分、1回10名で2回実施する。
この新庭園体験は、Xperia Ear Duoを付けてガイドと一緒に庭園を散策していくと、場所によって自然の音やBGMが切り替わるといった、音で聴くARのような体験が楽しめるというもの。音の切り替えは、エリアごとにビーコンが取り付けてあり、貸し出されたスマホがこのビーコンを検知して、そのエリアに合わせた音に切り替えるという仕組み。
周囲の音やガイドの声を聴きながら、Xperia Ear Duoから聞こえる音楽や環境音が庭園のイメージを演出する面白い試みだ。このまま美術館や観光地など応用もできそうな試みである。こういったXperia Ear Duoの特徴を説明した体験会の模様を以下に動画でも紹介しておく。
動画リンク:https://youtu.be/dOZWNWKuaNY
なお、Xperia Ear Duoの全機能が利用できるのはAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)以上(HFPサポートしているもののみでWi-Fiタブレットなどは非対応)としているが、実機ではQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon」シリーズ搭載機のみAssistant for Xperiaの動作が確認できた。
つまり、Huawei Technologies(ファーウェイ)のスマホに多い同社傘下のHiSilicon Technologies製SoCである「Kirin」シリーズ搭載機ではAssistant for Xperiaが利用できないため、Clovaも利用できなかった。なお、Kirin搭載機でもデイリーアシストやGoogleの音声アシスタント「Google アシスタント」は利用可能だ。
一方、iPhoneなどのiOSの場合は、iOS 10以上に対応し、iPadは非対応としている。また音声アシスタントは「Siri」のみとなる。
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(引用元:livedoor news)
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