3人に1人が10万円以上の商品をECで購入!Google、コロナ禍で拡大するEC市場の現状を発表

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Googleは、コロナ禍での消費者のECにおける買い物動向調査を実施した。この調査データに基づいた分析及びインサイトをまとめた詳細レポートを「Think with Google」にも公開した。

■2020年の国内小売EC市場は拡大
2020年の国内小売EC市場は、コロナ禍の影響もあり市場規模がさらに拡大している。Googleの調査※1では、2020年2月以前と比較し、2020年2月以降のEC利用率は3pt増にとどまっており、市場規模拡大の要因は新規利用者数の増加ではなく既存利用者の購買行動が活性化したためと推察している。

■3人に1人は、10万円以上の高額商品をECで購入経験あり
Googleが実施した2「買い物に関するアンケート」によると、2021年3月までに「単価10万円以上の商品をオンラインで買った経験がある」と回答した人は全体の34.8%、また、そのうちの4.5%が2020年3月以降に初めてECで10万円以上の買い物をしたと回答。また2020年3月以降に初めて購入した人が4.5%の結果に。新型コロナウイルス感染症拡大がきっかけで、ECで高額商品を購入した人がいることが見受けられる。「2020年3月以降に初めて購入した層」の中心は20代と40代の男性。「2020年2月以前に購入経験がある層」と比べると、特に20代の男性においてECでの高額購入が進んだと考えられる。背景には一律10万円の特別定額給付金の後押しもあったかもしれない。

〇2021年3月までに「単価10万円以上の商品をオンラインで買った経験がある」割合※2

〇2020年3月以降に初めて「単価10万円以上の商品をオンラインで買った経験がある」層※2

さらに、2020年3月から5月と、2020年10月から12月の2か月間のEC購入者1人あたりの購入金額※3を比較すると、39,682円から55,575円と1.4倍増加している。

〇2020年3月から5月と、2020年10月から12月の2か月間のEC購入者1人あたりの購入金額(円)※2

■ぜいたく品のEC購入も進行!おうち時間を豊かにする商品の購入が目立つ
2020年3月以降に「オンラインで購入した価格帯が高い商品」という聴取項目においては、PC・スマートフォン、家具・インテリア、ワイン・ウイスキー等の酒類が上位に。在宅勤務や外出制限に伴って増加した「おうち時間」を豊かにする目的の商品購入が目立つ結果となった。

〇オンラインで購入した「価格帯が高い」商品カテゴリ※2

また、『オンラインで購入を検討しても良い/実際に検討している「価格が高い」商品』も、PC・スマートフォン、家具・インテリア、TV・オーディオ、カメラを中心とするTV・オーディオ、高級お取り寄せグルメ(調理加工済みの食品)、高級食材、ワイン・ウィスキー等の酒類を中心とする「高級食品」だった。実物を手にとって確認できないECでも、高価格商品の購入を検討している人が一定数存在していることが見受けられる。「家具/家電」、「高級食品」は、ECでのぜいたく品購入の入り口になるカテゴリと言えるだろう。

〇オンラインで購入検討してもいい/実際に検討している「価格帯が高い」商品カテゴリ※2

■「脱現金化」する支払い形態、定着し始めるオンライン決済
現金主義が強いと言われる日本では、代引やATM/コンビニ支払などの商品を手に入れてから後払いする現金決済の方法がオンラインショッピングでも幅広く用意されており、利用率も高い傾向だった。しかし、新型コロナウイルスの影響によって、「代引」「ATM支払」「コンビニ支払」、それぞれ4~5割が「以前より使わなくなった」と回答している。一方、クレジットカードや、電子マネーでの決済が増加している。感染予防の観点から配達員との接触を回避する、あるいは外出機会が減りコンビニへ行くタイミングが少なくなったことが要因と考えられる。

〇2020年3月以降では、「代引」「ATM支払」「コンビニ支払」の利用について※2

コロナ禍によるなかば強制的な切り替えとはいえ、オンライン決済手段を利用が大いに進んでいる。いったん使い始めると、現金決済にはなかったオンライン決済の利便性を感じてさらに利用が促進されるような状況が生まれている。

この調査データに基づいた分析及びインサイトをまとめたレポートをはじめ、さまざまなリサーチや検索データから生活者の行動や意識の変化を探る記事、ならびにマーケティングへの示唆的な情報・事例を、Googleは「Think with Google」で発信している。今後の社会を考える参考情報として、活用してみては如何だろうか。

<注釈>
※1
調査会社:インテージ
調査対象者:全国の男女18歳〜64歳
調査人数:32,367人
調査時期:2021年1月8日-1月12日

※2
「買い物に関するアンケート」
調査委託先: 株式会社マクロミル
調査期間: 2021年03月05日-2021年03月08日
調査対象者: 全国の男女18-70歳、2020年3月~5月にEC利用履歴あった者(マクロミルモニタ会員)
有効モニタ数: 1015ss

※3
OnlinePurchaseReportパネル
株式会社マクロミル
分析対象者:全国15歳〜69歳のマクロミルモニタ OPRパネル
2017年1月〜2019年9月にEC利用履歴あった者
分析カテゴリ:EC物販カテゴリ
分析期間:1)2020年10月〜12月2)2020年3月〜5月3)2019年10月〜12月
有効モニタ数:5835サンプル

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(引用元:livedoor news)

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