6日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、笠井信輔アナウンサーが、東京の町工場製「下町ボブスレー」を不採用としたジャマイカに強く憤慨した。
番組では「“下町ボブスレー”ジャマイカ『不採用』」と題して、ジャマイカのボブスレーチームが契約している東京・大田区の「下町ボブスレー」プロジェクトのソリを、平昌五輪では使わないと決めた経緯などを伝えた。
下町ボブスレーは当初、ソチ五輪に出場するボブスレー日本代表にソリを提供するプロジェクトだったが、ソチ五輪直前の2013年に不採用となり涙をのんだ。しかし2016年、ジャマイカの女子チームへの無償提供が決定。女子ふたり乗りで五輪出場権を獲得したジャマイカと、平昌五輪を目指してきた。
ところが今回、下町ボブスレー ネットワークプロジェクト推進委員会の細貝淳一氏の会見で、ジャマイカ側は「私たちのソリではない」と下町ボブスレーの不採用を示したことが明かされたのだ。そして、昨年12月から使用しているという、ラトビア製のソリを平昌五輪でも採用することを決めたという。
両者が交わした契約書では、下町ボブスレーと契約解除をするには、ジャマイカ側が損害賠償として、ソリ4台分の開発費と輸送費をあわせた6800万円を支払えば可能なのだという。
笠井アナは「(ジャマイカの)チームの人たちが、下町工場の作った、ソリの重みや意味とかを『どれだけ分かって使ってるのかな?』っていう気がする」「今日、放送したVTRをそのまま訳して、見てもらいたい」「それでも『使わない』って言うの?っていう」と、口調を強めた。
さらに「契約を解除するんだったら『解除をするので、賠償金を支払います』ということも、同時に伝えてくるべきじゃないか」と、ジャマイカ側が契約解除を前提で話を進めるのであれば、損害賠償についても言及するべきだと訴えた。
怒りをあらわにする笠井アナだったが、一方でMCの小倉智昭は、冬季五輪に関しては日本は歴史が浅いと指摘する。例えばスキーの板にしても、海外の板に比べて日本の板は「タイムが遅い」と言われてしまう厳しい現実があるのだとか。そうしたことを踏まえ、小倉は「(選手側の)勝ちたいという考えと、(企業やプロジェクト側の)提供したいという両方の考えがぶつかる難しさがある」と分析する。
今後、下町ボブスレー側が損害賠償を請求するかどうかについての話題になると、笠井アナは「請求の前に『払います』って言わなきゃダメですよ、ジャマイカ側が」「払わなきゃダメですよ!」と、再び厳しい口調で訴えていた。
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(引用元:livedoor news)
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