docomoとauから発売される「Xperia 1 II」を写真を交えてレポート!4月下旬以降に順次発売 |
ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)が今年2月24日に発表した5G通信における「Sub6(サブシックス)」に対応した最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」が日本ではNTTドコモとauから発売されることになった。
NTTドコモは18日に『NTTドコモ 5G・新サービス・新商品発表会 2020 docomo collection』を開催して「Xperia 1 II SO-51A(エクスペリア ワン マークツー エスオーゴーイチエー)」を4月下旬以降に発売、続く23日にはKDDIが『「UNLIMITED WORLD au 5G」発表会』を開催して「Xperia 1 II SOG01(エクスペリア ワン マークツー エスオージーゼロイチ)」を5月以降に発売すると発表した。
両社ともに新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で発表会はYouTubeやTwitterなどでのライブ配信する形になったが、ともに発表会後に一部のメディアやジャーナリストなどに向けて限られた人数、限られた時間での展示会場(タッチ&トライ)取材とQAセッションが設けられた。
本記事では、そんな展示会場取材においてわずかな時間ながらNTTドコモ向けとau向けのXperia 1 IIに触れることができたので、すでに『ZEISSレンズのクアッドカメラ搭載!ソニーの5G対応の新フラッグシップスマホ「Xperia 1 II」を写真で紹介【レポート】 – S-MAX』を公開しているが、改めてNTTドコモ版とau版について写真を中心に製品の外観や特徴をレポートする。
本体正面
Xperia 1 IIはソニーモバイルコミュニケーションズとしては初の5Gに対応したスマホだ。現在、NTTドコモとauの両機種ともにドコモショップやauショップ、量販店などの各取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」や「au Online Shop」などにて事前予約受付を実施おり、価格(税込)は各直営店ではNTTドコモ向けXperia 1 II SO-51Aが123,552円、au向けXperia 1 II SOG01が133,600円となる。
またそれぞれ購入サポート施策の対象となっており、実質負担額はNTTドコモでは「スマホおかえしプログラム」によって82,368円(3,432円/月×24回)、auでは「かえトクプログラム」によって79,120円(3,440円×23回)となっている。
またキャンペーンも実施され、NTTドコモではXperia 1 II SO-51Aを含む5Gスマホ全製品を対象に「5G WELCOME割」を実施し、機種変更となる契約変更(FOMA→5GおよびXi→5G)では5,500円割引、新規契約および他社から乗り換え(MNP)では20,000円割引(ドコモオンラインショップではdポイント20,000ポイント還元)される。
ドコモオンラインショップでは「Xperia SPRINGキャンペーン 第2弾」を実施し、先着15000人に「Xperiaロゴ入りMOLESKINEジャーニーハードポーチ」をプレゼントするキャンペーンも実施。一方、au向けXperia 1 II SOG01では2020年6月30日(火)までに購入してキャンペーンWebページから応募した人全員にもれなく「au PAY 」残高に5,000円(不課税)をキャッシュバック(チャージ)するキャンペーンを実施する。
その他、ソニーモバイルコミュニケーションズでは発売を記念してXperia 1 II SO-51A・SOG01を購入して応募した人全員にもれなく「Google Play Points」を1,000ポイントとゴールドステータス獲得をプレゼントする購入キャンペーンを実施する。期間は購入が発売日から2020年4月30日(金)まで、応募が発売日から2020年6月30日(火)までとなる。
本体背面。左からブラック、ホワイト、パープル
手に持ったところ
au向けの「Xperia 1 II SOG01」はブラックとホワイトの2色展開
本体正面に向かって左側面(上)と右側面(下)
上部側面(上)と下部側面(下)
左側面のカードスロットを取り出したところ
本体のサイズは約166(H)×約72(W)×約7.9(D)mm、重量は約181g、ディスプレイはアスペクト比21:9の約6.5インチ4K HDR(1644×3840ドット)有機ELを搭載しており、今回発表された5G対応スマホの中では唯一の4Kディスプレイを搭載している。
左側面上部にはSIMピンを必要とせず、爪を引っかけて引き出せるカードスロットを備えており、NTTドコモモデルでは「ドコモnanoUIMカード」、KDDI(au)モデルでは「au Nano IC Card 04」に対応し、外部メモリとして1TBまでのmicroSDXCカードをセットできる仕様になっている。
右側面には、音量キー(上下キー)と指紋センサーと一体型の電源ボタン、シャッターキーを搭載する。前モデルのXperia 1では電源ボタンと指紋センサーは分離されていたが、今回は一体型となっており、ソニーモバイルコミュニケーションズの担当者によると、指紋センサーの認識速度は前モデルより遥かによくなっているとのこと。
上部側面には3.5mmイヤホンジャックを、下部側面にはUSB Type-C端子を搭載している。内蔵バッテリーは4000mAh、IPX5/IPX8、IP6Xの防水・防塵性能を備えている。
本体背面のカメラ部分
背面カメラの構成
背面にあるリアカメラは上から
・約1200万画素/超広角レンズ(画角124°・焦点距離16mm相当・F2.2)
・約1200万画素/望遠レンズ(画角34°・焦点距離70mm相当・F2.4)
・深度測定用の3D iToF(スリーディー アイトフ)センサー
・約1200万画素/広角レンズ(画角82°・焦点距離24mm相当・F1.7)
となっている。3つのカメラの画素数はほぼ同等で、超広角、望遠、広角の違いがある。
またカメラには「ZEISS(ツァイス)」レンズを採用し、「T*(ティースター)コーティング」を施すことで、よりクリアな撮影が可能となっている点が特徴だ。
NTTドコモ向けXperia 1 II SO-51Aの背面下部
au向けXperia 1 II SOG01の背面下部
Xperia 1 II SO-51Aの背面下部は「NTT docomo」「≫5G」「XPERIA」のロゴと型番「SO-51A」の表記がある。一方、au向けのXperia 1 II SOG01には「au」「XPERIA」のロゴと型番「SOG01」の表記があるが、5Gであることもauであることもあまり主張されていない。
フロントカメラは約800万画素
フロントカメラについては前回のXperia 1から大きな進化ポイントはなく、スペックとしては据え置きされているとのこと。
5G通信の表示
モバイルネットワークの設定画面(左)、優先ネットワークの種類(右)
5G対応を画面で確認する手段としては、モバイルネットワークの設定内にある「優先ネットワークの種類」をタップすると「5G/4G/3G/GSM」「5G/4G」「4G/3G/GSM」「3G/GSM」「GSMのみ」の選択ができる表示で可能だ。
もちろん、5G対応スマホといっても5Gしか利用できないわけではなく、従来通り4G(LTE)、3G(CDMA)、GSM(海外で利用できる2G通信規格)にも対応している。そのため、5Gのエリア外でもこれまでのスマホと同様に4Gや3G通信で利用できる。
なお、今回のXperia 1 IIは冒頭で触れた通り、5G通信においてはSub6のみに対応しており、ミリ波には対応していない。今後ミリ波のサービスが開始されても利用はできないのはもちろんだが、たとえ5Gエリア内であってもスマホ上でSub6かミリ波かを判断できるような表示も用意はされていない仕様だ。
ストレージ画面(左)とデバイス情報画面(右)
Xperia 1 II SO-51Aのスペック表
OSはAndroid 10、チップセットは「Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platform」を搭載し、内蔵メモリ(RAM)は8GB、内蔵ストレージ(ROM)は128GB。
また、ワンセグおよびフルセグにも対応しているが、視聴の際は同梱するアンテナケーブル「テレビアンテナケーブル SO02」(NTTドコモモデル)、「ソニーモバイルTVアンテナケーブル03」(auモデル)が必要となる。
Xperia 1 II向けの主なアプリ
通常のカメラアプリを起動した画面
通常のカメラアプリ内の設定画面
Photography Proアプリは残念ながら試すことができなかった
Photography Proの目玉機能
追従高速連写と瞳AFの説明ボード
Xperia 1 IIには従来のカメラアプリに加えて「Photography Pro」というアプリを実装している。アプリアイコンでは「Photo Pro」と表記されているものだ。Photography Proは、従来のカメラアプリ同様に撮影するためのカメラアプリだが、最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写および瞳AF(オートフォーカス)に対応している。
動きの速い被写体を追従しながらの高速連写や、人だけでなく動物にも対応した瞳AFを使って撮影したい場合はPhotography Proでの撮影となる。残念ながらまだ開発途中とのことで、NTTドコモの展示会取材時点では実際に試すことができなかったが、間違いなくこれまでとは異なる撮影体験ができる機能であり、期待したい機能でもある。
4Kディスプレイで動画やゲームも楽しめる
5G対応スマホで4K HDRディスプレイを搭載しているのはXperia 1 IIだけ!
21:9のディスプレイを活かしたマルチウィンドウ機能
上がブラウザ(Chrome)表示、下がYouTubeの表示
縦長21:9のワイドシネマディスプレイを搭載したXperia 1 IIには、そのディスプレイを活かしたマルチウィンドウ機能を搭載している。簡単にいえば2画面機能だ。ChromeやYouTubeだけでなく、Gmail、マップ、カレンダー、フォト、電卓、時計などさまざまなアプリを2つ同時に起動・表示できる。動画を観ながらブラウザで検索、メールのチェックなどもできる便利な機能だ。
「360 Reality Audio」のデモ
空間的な音の広がりを可視化したデモ用のアプリ
さまざまなオーディオ機能を搭載している
カメラだけではなくオーディオ機能も強化
オブジェクトベースの空間音響技術として、昨年の「CES 2019」で発表されたソニーの「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」を体験することができた。音が立体的に聴こえるのだが、デモ用のアプリでは出力されている音を立体的な映像で表示することができており、例えばヘッドホンの左右を着け間違えていても、映像を見ればすぐに分かったり、遠くのほうで聴こえている「音の距離感」が見て取れるたりできた。
このデモ用アプリはあくまでも「360 Reality Audio」を体験する際のデモ用とのことだが、音を可視化することで「目で音が追える」ことに感動してしまい、担当者にぜひユーザー向けに配信してほしい!と懇願してしまうほどのもだった。実際に音声を聴くと「音の距離感」があり、立体的な音質で楽しむことができ、左右だけでなく上下と遠近を加えた体験ができる。
NTTドコモにおける5Gの速度
先にも触れたが、Xperia 1 IIは5G通信ではSub6のみに対応している。NTTドコモでは、サービス開始時は3.7GHz帯および4.5GHz帯のSub6のみ提供する。受信時最大3.4Gbps、送信時最大182Mbpsとなっている。
なお、6月以降提供開始予定の28GHz帯を用いたいわゆるミリ波においては、受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbpsとなっているが、Xperia 1 IIではこちらのサービスは利用できないことになるので注意が必要だ。
写真撮影(au向けのみ):秋吉 健
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(引用元:livedoor news)