Sonyの新ミッドレンジスマホ「Xperia 10 II(マークツー)」を写真でチェック! |
既報通り、ソニーは24日、子会社のSony Mobile Communication(以下、ソニーモバイル)が新たにフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」およびミッドレンジスマホ「Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)」を発売すると発表した。
両機種ともに日本を含む国・地域で今春以降に順次発売され、従来通りであれば、日本ではNTTドコモやau、ソフトバンクなどから販売されるものと予想される。本記事ではそんなミッドレンジモデルのXperia 10 IIについて外観や周辺機器を写真で紹介する。
ミッドレンジモデルのため、価格が気になるところだが、参考までにXperia 10 IIはドイツでは内蔵ストレージが128GBのモデルでは369ユーロ(約44,000円)となっている。なお、製品の詳細については『Sonyが新ミッドレンジスマホ「Xperia 10 II」を発表!日本などで今春に発売。6型シネマワイド有機ELやトリプルカメラなど – S-MAX』を合わせてご覧いただきたい。
Xperia 10 IIを持ってみたところ
Xperia 10 IIは海外で昨年発売された「Xperia 10」の後継機種となるが、日本ではそのXperia 10をベースにした「Xperia 8」の後継機種となり、コストパフォーマンスの高いミッドレンジモデルとして投入される。海外向けと日本向けで別れていたミッドレンジモデルが統合された形となる。
ディスプレイはXperia 10やXperia 8と同様に上位モデルと同じ映画のスクリーンのアスペクト比2.35:1とほぼ同じ9:21のノッチやパンチホールといった切り欠きのない「シネマワイドディスプレイ」で、新たにISP液晶から上位モデルと同じ有機EL(OLED)に変更された。
これにより、薄型化やソニーの有機ELテレビ「BRAVIA」で培った技術によって動画再生時の画質最適化を新たに搭載し、際立つ迫力の映像体験が可能となっている。なお、画面サイズと解像度は約6.0インチFHD+(1080×2520ドット)とXperia 10やXperia 8と同じ。
Xperiaシリーズでは先日にノッチを初採用したエントリースマホ「Xperia L4」が発表されたが、Xperia 1 IIやXperia 10 IIでは引き続いて切り欠きはない。フロントカメラは1/4型の約800万画素CMOS/広角レンズ(画角84°・焦点距離24mm相当・F2.0)でポートレートセルフィー機能に対応する
全体的なデザインも上位モデルやXperia 10、Xperia 8を踏襲しており、シンプルながら切り欠きのない超縦長画面で“Xperia”らしさを出していると言えるだろう。サイズは約157×69×8.2mm、質量は約151g、本体カラーはBlackおよびWhite、Mint、Blueの4色展開。
Xperia 8が約158×69×8.1mmおよび約170gだったので、ほぼサイズ感は変わらないが、持ち比べてみると確かに軽いことがわかる。外観は前面の画面だけでなく背面も高硬度ガラス「Corning Gorilla Glasss 6」を採用して高級感のある見た目と、衝撃に強く割れにくさを実現し、防水・防塵(IP65・IP68)にも対応する。
またシネマワイドディスプレイによって画面を分割して2つのアプリを同時に使いやすい「ながら操作」が可能で、新機能「21:9マルチウィンドウスイッチ」によってアプリの切り替えがさらにスムーズになっている。
写真ではホームボタンなどのナビゲーションボタンが3つ表示されているが、OSはAndroid 10をプリインストールしているため、ジェスチャーナビゲーションにも対応する
また背面にはXperia 10やXperia 8のデュアルカメラからXperia 10 IIではトリプルカメラに変更され、デザインも上部左右中央に横並びから上位モデルのXperia 1 IIと同じ上部左側に縦並びとなった。なお、背面にはグローバルモデルでは中央に「SONY」ロゴ、下部に「XPERIA」ロゴが配置されている。
トリプルカメラとなったリアカメラはPDAFに対応した1/2.8型の約1200万画素裏面照射積層型CMOS「Exmor RS for mobile」/広角レンズ(画角77°・焦点距離26mm相当・F2.0)および1/4型の約800万画素CMOS/超広角レンズ(画角120°・焦点距離16mm相当・F2.2)、1/4型の約800万画素CMOS/望遠レンズ(画角45°・焦点距離52mm相当・F2.4)である。
これにより、光学2倍の撮影に対応するほか、料理や人物、夜景、逆光など13種類のシーンに加えて、歩き検出など4つのコンディションを判別して自動で最適な設定で撮影する「プレミアムおまかせオート」に加え、広いダイナミックレンジで暗いシーンも美しく撮影できる「ナイトモード」にも対応する。
Xperia 10 IIの背面。カラーバリエーションは左からブラック、ホワイト、ミント、ブルーの4色展開
ミントは非常に淡い色で女性にもホワイトとともに好まれそうだ。なお、上位モデルのXperia 1 IIではZEISSレンズとなっているが、Xperia 10 IIでは採用されていない
Xperia 10 IIのトリプルカメラ。上から超広角カメラ、メインの広角カメラ、光学2倍撮影ができる望遠カメラ
主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdargon 665(SM6125)」(オクタコアCPU「2.0GHz Kryo 260 Goldコア×4+1.8GHz Kryo 260 Silverコア×4」、Adreno 610 GPU)や4GB内蔵メモリー(RAM)、64GBまたは128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロットなど。
バッテリー容量は3600mAhに増量され、電池の持ちが良くなっており、いたわり充電やスタミナモード、Xperia Adaptive Chargingなどの独自の充電制御技術によってバッテリーへの負荷を軽減して2年使っても劣化しにくいようになっている。
本体右側面には音量上下キーと電源キー、左側面にはカードスロット、上側面には3.5mmイヤホンマイク端子、下側面にはUSB Type-C端子(USB 2.0)が配置。また右側面の電源キーにはXperia 1 IIやXperia 8と同じく指紋センサーが内蔵されている。
Xperia 10 IIの左右側面。位置情報取得はA-GNSS(GPS・GLONASSなど)、センサーは加速度やジャイロ、環境光などを搭載に対応
Xperia 10 IIの上下側面。ハイレゾ音源やLDAC、aptX HD、ハイレゾ相当にアップグレードできる「DSEE HX」をサポート
カードスロットはSIMピンを使わずに爪などで引っ掛けて開けるタイプで、シングルSIMモデルではnanoSIMカード(4FF)×1とmicroSDXCカード×1、デュアルSIMモデルではnanoSIMカード(4FF)×2で片方はmicroSDXCカードと共用となる
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)およびBluetooth 5.0、NFC Type A/B、4G(LTE方式)や3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)の携帯電話ネットワークで、4Gでは3波のキャリアアグリゲーション(CA)に対応したLTE DL Category 11およびLTE UL Category 5をサポート。
日本ではXperia 8が高いコストパフォーマンスで人気となっているが、実際に使ってみると電池持ちがあまり良くなく、カメラの画質もいまいちといったことがあったため、Xperia 10 IIではその電池持ちはバッテリー容量が30%増量されて2760mAhから3600mAhとなっているのは嬉しい改善と言えるだろう。
またカメラもライバルとなる「iPhone 11」や「AQUOS sense3」は広角カメラと超広角カメラだけで望遠カメラは搭載されていないため、望遠もあるのは良い。最終的にはやはり価格次第なのだが、iPhone 11よりは安くなるだろうし、AQUOS sense3と同価格帯とまではいかないまでも近いところまでいけば人気となりそうだ。
Xperia 10 II用の手帳型ケース「Style Cover View」
写真撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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(引用元:livedoor news)