日本サッカー協会は18日、ガーナ代表との国際親善試合(30日)に向けて日本代表メンバーの27人を発表した。同日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、元日本代表の澤登正朗氏が西野朗監督にインタビュー。注目される“ビッグ3”への期待を聞いた。
西野監督は本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の“ビッグ3”を招集した。だが、本田は半年ぶりの復帰戦となった3月遠征で目立てず、岡崎は負傷でリーグ終盤をベンチ外で過ごし、香川も負傷で長期離脱を余儀なくされ、リーグ最終節で復帰したばかりだ。
中島翔哉ら若手を選ばず、“ビッグ3”を招集した人選は、議論を二分している。西野監督は、何を期待して彼らを選んだのか。澤登氏の問いに、指揮官は「一番大きいのは経験値」「世界との戦いの中で経験値が豊富」と答えた。
西野監督は、短期間でチームをつくらなければいけない中で「非常に考えたい選手」とし、「彼ら(岡崎・香川)をトップフォームに戻す、そういう予測が間違いなくたてられる中での選出」とコメント。「必ず期待に応えてくれる」はずと、“ビッグ3”への信頼をうかがわせている。
特に、西野監督は「独特」と評した香川を「意外性のあるプレーができる」「彼のプレーセンスは間違いなく日本人選手の中では少ないタイプ」と称賛。「代えのきかないことなので、彼の感覚を共有できれば、判断の共有を持てる選手が増えれば、彼の良さも引き出せる」と、チームとの化学反応に期待を寄せた。
ただ、香川も昨秋は代表落選を経験し、どん底を味わっていた。2週間前のインタビューで、香川は「迷いを持ちながらプレーしていた」「すごくボロボロだった」と振り返り、「一瞬はカッとした」「受け入れがたいものは、正直ありました」と、落胆が大きかったと認めている。
「W杯を逆算したら十分な時間はあったので、必ず巻き返せる時間はあるし、ピッチで結果を残すしかない」と、所属クラブで奮起し、アピールを続けた香川。だが、復調の兆しが見えた矢先にケガで長期離脱し、「先が見えないことはすごくイライラした」「どんなことも受け入れないといけない世界ということをすごく感じられた」と明かした。
番組に出演していたJリーグの村井満チェアマンは、代表メンバーについて、W杯で指揮を執ったことがない西野監督が「チームで戦うために経験ある選手を重用したのかも」との見解を示した。
(引用元:livedoor news)