13日放送の「モーニングCROSS」(TOKYO MX)で、タレントでコメンテーターのフィフィが、日本の奨学金制度に苦言を呈した。
番組では、「奨学金による破産が増加 延べ1万5千人に」と題し、朝日新聞デジタルの記事を取り上げた。記事によれば、国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっているという。
奨学金が原因での自己破産は、過去5年間で延べ1万5338人で、借りた本人が8108人、親や親戚ら連帯保証人と保証人が7230人と半数近い。背景には、学費の値上がりや非正規雇用の広がりがあると見られている。
スタジオではフィフィが、奨学金について自身が調べた内容について語り始めた。奨学金制度が2004年に日本育英会から、日本学生支援機構に引き継がれたことによって、それまでの給付型からローン制度に変化し金融事業化したことを説明。その上で「ここでおかしくなった」と厳しく指摘するフィフィは、学費に利子が発生することそのものを疑問視した。
続けて、「かつては無利子だった」「政府が野放しというか、黙っている感じはする」と苦言を呈し、奨学金について国立・私立ともに、4年間借り入れた場合で最高額883万円にも上るのだと説明。
フィフィによると、学費の自己負担が大きいため、社会人になって結婚や子育てを諦める若者もいるという。学生であっても、バイトに多くの時間を費やし、女性は風俗などの望まない仕事を選ばざるを得ない場合もあるのだそう。結果的に、本来は学生を助けるはずの奨学金を受けることで、学業に専念できない環境になってしまうことを指摘したのだ。
さらには、日本では外国人留学生を優遇している点も問題視する。外国人留学生には返済不要の奨学金があり、学費そのものが安い場合もあるとか。宿泊やレジデンスが無料の事例も見られ、日本の学生とはずいぶん待遇が違うという。
フィフィは、文部科学省が留学生受け入れを推進しているため、大学と癒着している可能性も示唆。大学は留学生を受け入れると補助金が支給されるため、補助金目当ての留学生ビジネスになっていると持論を展開した。
「本当は、日本の未来を担う日本の若者に、もう少し税金を使わないといけない」と奨学金制度見直しの必要性を強く訴えるフィフィは、これまでも同番組で同様のことを何度も訴えているという。「そのたびに『排外主義的』だとか言われますけど、そういうことではなく」「まず日本の学生が満足していれば、他の学生が満足するシステムができあがってくると思う」と、最後まで持論を展開していた。
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(引用元:livedoor news)
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