15日、はてな匿名ダイアリーに投稿された、不登校の生徒に「復帰するな」と指導するようになった経緯を明かした記事が、反響を集めている。
「東京都の『不登校は中学に復帰するな』こんな指導をしなきゃいけない現状を知ってほしい。都民ファースト、公明党、都議会自民党などの皆さん」と題した投稿では、冒頭に「長期欠席からの復帰を望む中3生に『学校に行くな』と指導することができますか?」「この辛さが分かりますか?」と問題提起をした上で、あるエピソードを紹介している。
投稿によると、都内の公立中学に通う、ある中学3年生の生徒は、いじめをきっかけに不登校になった時期があり、都立高校の受験に必要な内申点が著しく低いという。それでも生徒は、将来は科学者を目指しており、地元で最難関の都立高校で再出発をしたいという思いがあるのだとか。
以前は内申点が低くても、筆記試験の点数だけで決める「特別選考枠」があり、病気やケガ、いじめなど、さまざまな事情で通学できない学生にも都立高校に進学できるチャンスがあったという。
しかし、舛添要一氏が東京都知事を務めていた際に「入試制度が複雑になりすぎる」「あってもなくても同じ」といったような理由から、特別選考枠は廃止になったのだとか。
そのため都内の中学校は、実力相応の高校に進学を望む不登校の学生や家族には「1度でも登校すると、都立高校へ進学できなくなる」と指導をしているとのこと。1度でも学校に行ってしまうと内申点がつき、学力相応の都立高校へ進学の道が閉ざされるというのだ。逆に、1度も学校に行かなければ内申点は判定不能となるため、高校側は学力のみで合否判定をしてくれるそう。
結果的に、学校に復帰できる状態や意欲があっても、学校に行かないように指導するというねじれ現象が起きているのだという。
「本当にひどい制度です」と嘆く投稿者は、小池百合子東京都知事をはじめ都政にかかわる政党に対して「この状況が早急に変えられることを願います」と訴えている。
この投稿は、16日17時の時点で780以上のブックマークが付くなど、注目を集めている。
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(引用元:livedoor news)
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