17日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)で、女優でタレントの黒柳徹子が、かつての同局の音楽番組「ザ・ベストテン」で起きたハプニングを振り返った。
番組では「ニュースステーションはザ・ベストテンだった」と題して、フリーアナウンサー・久米宏をゲストに迎えて、久米が長年司会者として関わった「ザ・ベストテン」と「ニュースステーション」(テレビ朝日系)について特集した。
久米と一緒に「ザ・ベストテン」の司会を務めていた黒柳もパネラーとして出演し、4年ぶりの共演を果たした。
「ザ・ベストテン」放送当時、生放送であること、子どもの視聴者が多かったことなどの理由から久米と黒柳は、情報番組という意識で番組作りをしていたのだという。オープニングや曲と曲との間のトークでは、ふたりの軽妙な掛け合いで、その日起こったことや今起こっている出来事をできるだけわかりやすく、ユーモアも交じえながら伝えていたそう。
一方、ある年の8月6日の放送では、広島に原爆が投下された日ということから広島と中継をつないでの放送をした。その中で黒柳は、戦争を知らない子どもたちに向けて、戦争の悲惨さや決して同じことを繰り返してはいけないという思いを必死に伝えていた。
さまざまな話題を取り上げていたが、実は久米と黒柳の間ではトークで取り上げる話題にルールを設けていたという。久米は「いじめとかね、仲間はずれとか、差別みたいな話はやめよう、ってことは黒柳さんと話してました」と回顧する。
しかし、鈴木雅之がリーダーを務めていた音楽バンド「シャネルズ」が出演したときのこと。顔を黒塗りにしていたシャネルズに対して、中継先のある少年が「シャネルズって、なんで黒人のくせに香水の名前をつけてるんですか?」という差別的な質問をしてしまうハプニングが起きた。
すると、黒柳は番組の進行を中断し「山陽放送で『シャネルズは黒人のくせに』と質問なすった坊やがいらしたんですけど」「『なになにのくせに』という風に、顔の色とか、国籍が違うと区別をする言い方をすると、私は涙が出るほどとっても悲しく思います」「国籍が違う、そういうことで一段高いところから人を見下ろすように言わないでください」と訴えたのだ。
久米も「黒柳さんが涙を浮かべて怒るのは当たり前の話でございます」「みなさんもぜひお考えいただければね」と絶妙のフォローをみせていた。
当時のVTRを見た黒柳は、自身が生放送中心の時代に生きてきたことを説明したうえで「本当のことを言う。ウソがあっちゃいけないって、テレビはね」「正直じゃなくちゃいけないっていう信念を持ってましたんで…」と、生放送に対する気持ちを打ち明けていた。
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(引用元:livedoor news)