4日放送のラジオ番組「土田晃之 日曜のへそ」(ニッポン放送)で、ジャーナリストの池上彰氏が、中国での電子決済が広く浸透していった理由を解説した。
番組では、ゲストの池上氏が、リスナーからの仮想通貨にまつわる質問に答えた。その中で池上氏は、中国では「ビットコイン」などの仮想通貨が認められていないことに触れる一方、国内の通貨「人民元」を用いた電子決済が広く普及していることを説明した。
番組パーソナリティの土田晃之が、日本では電子決済が中国のように進んでいない理由を尋ねると、池上氏は中国では偽造紙幣、いわゆる「ニセ札」が多いのだと指摘する。加えて、中国で流通する通貨は不衛生なのだとか。
池上氏によると、病気がうつるのではないかと思うほど紙幣が汚いため「(現金に)触れたくない」という人がたくさんいるのだそう。こうした環境が、中国における電子決済化の普及につながっているというのだ。
一方で、日本円の場合は「ニセ札」が容易に作れない工夫が施されている他、紙幣や貨幣がボロボロになってしまう前に日本銀行によって回収され、きれいなものに取り替えられている。さらに「衛生状態まで考えている」と指摘する池上は、ATMから出てきた暖かい紙幣は「消毒している」と明かしたのだ。
「消毒されてるんだ!日本のカネ!」と驚く土田は、中国での電子決済化に理解を示しつつ「じゃぁ日本はまだまだかな…」と、中国のように浸透するにはまだしばらく時間がかかるだろうとの見解を示していた。
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(引用元:livedoor news)
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