5度目のパラリンピック挑戦、森井大輝が悲願の金メダル獲得へ意気込み

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平昌パラリンピックの開幕まで約2ヶ月――。10日、NHK Eテレ「ハートネットTV」では、「雪上のF1」と呼ばれる冬の花形競技、アルペンスキーの森井大輝と村岡桃佳を特集。ゲストとして登場した二人は、平昌パラリンピックでの活躍を誓った。

高校時代にバイクの事故で脊髄を損傷し、障がいを負った森井は長野パラリンピックで観たチェアスキーに取り組むと、その実力が開花。現在まで4大会連続でパラリンピックに出場し、銀メダル3つと銅メダル1つを獲得している。

だが、金メダルが期待された前回のソチパラリンピックでは、スーパー大回転で獲得した銀メダルのみという不本意な結果に。レース後、悔し涙を流したが、この時を振り返った森井は「それが今の原動力」と語る。

そんな森井は番組内で”マシン”と言っても過言ではないチェアスキーについても解説した。一枚の板で滑るチェアスキーは一見バランスをとるのが困難に思われるが、森井は「慣れてしまうと一枚の方が操作性もよく滑りやすい」という。

その他にも、足を守るカウルの部分に話が及ぶと、「空気の抵抗を減らすような形状になっている」と説明。板とチェアを繋ぐフレームやスプリングについても、「フレームとサスペンションがあわさると、人間の膝の動きをしてくれて滑っている時の振動だったりを吸収して上半身に衝撃がこないことによって安定したスキー操作が可能になる」などとテクノロジーの進化を力説。その上で、選手の体型や滑りに応じた細部に渡るチューンナップを施し、100分の1秒を争っている。

また、4歳に発症した脊髄の病によって小さい頃から車椅子生活だったという村岡は、17歳でソチパラリンピックに出場し、5位入賞を果たした注目株だ。森井直伝のターンをはじめ、高度な技術が強みで昨年3月のW杯スーパー大回転では初優勝するまでに成長している。

番組の最後には、いよいよ迫る平昌パラリンピックに向け、「前回は何も分からず、ワーッて真っ白になっちゃったのを少し落ち着いて見られるようになってきた」という村岡が、「今の課題を一つ一つクリアしていってメダルを獲得できるように頑張りたい」と意気込みを語った。

そして、5度目のパラリンピック挑戦で悲願の金メダル獲得に燃える森井は、「僕自身、パラリンピックの金メダルを持っていないので、そのために頑張りたいと思いますし、獲れると信じて臨みたい」と切り出すと、「パラリンピックの場合は、安定だけでなくここ一番の爆発的な速さというのも必要になってくるので、そういったところを残り2ヶ月、しっかり身につけてここ一番の速さを求めて練習をしたい」と言葉を続けた。

(引用元:livedoor news)

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