24日、テレビ朝日では「宮里藍、幸せな決断。」と題し、元プロゴルファー・宮里藍氏の引退特別番組を放送。今年5月に行われた引退会見の2週間前、故郷・沖縄で収録された彼女のインタビューを伝えた。
まずは引退を考えるようになったきっかけを、「結構前にあった。実は。2012年かな」と切り出した宮里氏。「その年に2勝して自分のキャリアの中ではピークに調子がよくて。でもメジャーで成績を残せなかったことが、自分にとっては物凄く衝撃的で。その時にはじめて、この状態でメジャーを勝てなければ無理だって一瞬なった」と明かした。
また、これにより「自分の限界を自分で感じてしまった。そこで一回モチベーションがなくなっちゃった」という宮里氏は、「一年間はモチベーションないまま宙ぶらりんなままプレーをして勝てなくて、その終わりの年にパターイップスになってしまった」とも――。
2013年以降は、これまで得意としてきたパットにまで苦しむようになり、宮里氏は「それきっかけで辞めても今だったらよかったかなと思うんですけど、その時は『こんなパターを得意としてきた選手がパターイップスで終るのは嫌だ』と思って、これだけは乗り越えようっていう、そこのモチベーションがあった」と振り返る。
それでも、「自分本来の心の中のモチベーションや勝ちに対する貪欲さだったり、ゴルフに対する情熱だったり。そういうのが100あったものが2とか3くらいになっちゃって。その中でパターを克服するというのはすごく難しくて。何かが欠けたままプレーしているのが自分の中ではとっても辛かった」と苦悩や葛藤を明かした宮里氏。気持ちが次に向かうようになったのは「2016年の8月くらい」だったという。
その背景について、「次何をやるかっていうのが決まらないと辞めれないってずっと思っていた」という宮里氏だったが、気持ちが前に向くようになったのは「決まってなくてもいいな」と思えるようになったことで、「選手生活に区切りをつけて、その場所に立った自分が何を感じるかによって何をやるか決めようって思えた」からだと話した。
(引用元:livedoor news)