18日、TBS「バース・デイ」では「ロシアW杯へ・・・生き残りをかけた戦い」と題し、W杯本戦の代表メンバー入りへサバイバルレースに挑む日本代表・槙野智章に密着した様子を放送した。
所属する浦和レッズでは不動のレギュラーとしてチームを年間1位に導いたが、W杯アジア最終予選では全試合で控えに甘んじた槙野。番組のカメラに「代表選手として崖っぷちの状況にあるというのは意識しています」と話すも、試合に出られないやるせなさを自身の代理人に吐露する場面も。
「(代表のコーチに)『今の立ち位置どう思う?』って言われて。試合に出たいし、出れないことに関しては納得できないって言って(コーチは)『そうだよね』って。去年吉田麻也がサウサンプトンに出てないで森重もパフォーマンスを落としてた。でも『マキはチームでパフォーマンスを上げてたから結果を残したと思う』(と言ってくれたが)。結局今は吉田、森重で固まってしまった」などと語っていた。
そんな槙野は、過去に2度、W杯メンバーから落選していることから代表入りに懸ける想いが強い。今回も日本がロシアW杯行きを決めてなお、試合に出ていないこともあり「僕みたいな立場っていうのは試合に出ていない分、毎回毎回呼ばれた時のトレーニングの姿勢だったり、代表終わった後のクラブでのパフォーマンスの結果が代表でも左右されるんで、どれを取っても気の抜けない時間」と危機感を露わに。その上で自身のパフォーマンスを向上すべく新たなトレーニングにも着手していた。
それは都内にある高地トレーニングができる専門ジムでの追い込みだった。「自分の置かれている現状、環境の中でもっとパフォーマンスを上げていくためには普段の練習以外のところでのプラスアルファっていう部分でここが適している。同じようなトレーニングを周りの人たちとしているようだったら置いてかれてしまう」という槙野は、9月に行った代理人との会話の中でも「(試合中の)走行距離はかなり上がっている」と手応えを口にした。
また、ハリルホジッチ監督から指摘された項目をノートに書き記していた槙野は、新たに指摘された「感情を出しすぎている」「無駄なファールやカードはもらわない」といった改善にも着手。10月18日、ACL準決勝の上海上港戦ではフッキとマッチアップしながらも相手のチャンスを冷静に潰し、試合後半の苦しい時間帯でも安易にファールを与えず。そのプレーはハリルホジッチ監督も絶賛した。
先の国際親善試合のブラジル戦では、3失点を喫したが、後半17分には自らゴールを決めた上、続くベルギー戦でも存在感を見せた槙野。「試合に出ない時の悔しさとか、試合に出たい気持ちというのは絶対忘れちゃいけない。日の丸背負ってワールドカップに出たい。活躍したい。選ばれたいというのはあります」と改めてその想いを口にすると、「小さい頃からの夢ですからね」と付け加えた。
(引用元:livedoor news)