12日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、スポーツキャスターの松岡修造氏が、フィギュアスケーターの織田信成氏と、同日開催のフィギュア国別対抗戦フリーでの宇野昌磨を振り返った。
宇野は成功すれば国際スケート連盟公認大会で世界初となるトリプルアクセルと4回転トウループのコンビネーションジャンプに挑戦。公式練習では一度失敗したものの、その後成功させた。
だが本番、冒頭の4回転フリップと3回転トウループのコンビネーションを成功させ、前半のジャンプすべてを決めて勢いに乗った宇野だが、演技後半に組み込んだトリプルアクセルと4回転トウループの大技では、後半のジャンプで転倒。世界初の大技を成功させることはできなかった。
以前は「挑戦と無謀は違う、無謀なことはしたくない」と話していた宇野だが、今回は「無謀と言われてもする」と大技に挑んだ。宇野は「来年トップで戦えるようになるため」と説明している。
織田氏は、宇野の大技失敗について、後半のジャンプで「右腕がちょっといつもより早くて回転軸が傾いた」と解説。大技じたい、「正直、前半で跳ぶんだったら『挑戦』だったが、疲れてくる後半だったので、ちょっと『無謀』だったかな」と感じていたと明かす。
そのうえで、織田氏は4回転フリップが「めちゃくちゃキレイ」だったと称賛。さらに1本はコンビネーションジャンプにするという「挑戦」もクリアしていたため、「途中からこれイケんじゃないか」と、大技についても「無謀」から「挑戦」に気持ちが変わったと述べた。
一方、松岡氏は「無謀すぎる」「無謀だからいい。宇野さんには無謀が必要だった。なぜなら彼は変わりたかったから」とコメント。今季苦しんだ宇野が来年トップを競うためには欠かせなかったとの見解を示している。
松岡氏は、考えてジャンプに臨んできた宇野が考えずに行動を取ったからこそ、「変わるきっかけ」になるとコメント。今回、大技に挑んだのは「ポジティブ無謀」だったと述べた。
(引用元:livedoor news)