「諦められない」 イチローが引退を決断しても変わらなかったこと

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31日、NHKスペシャルでは「イチロー 最後の戦い」と題し、3月のMLB開幕2連戦をもって現役引退を表明したイチローの半年間に密着。収録していた言葉の数々を伝えた。

これまで多くを語らなかった日本球界復帰について、「僕の中では日本に戻る場所はない」と切り出したイチローは、「もし神戸にそのままオリックスが存在するなら。ブルーウェーブは存在していないですけど、日本でプレーする可能性があったとするなら神戸でしかない。神戸にそのままチームがあれば考えたと思います」などと具体的に説明した。

また、愛犬・一弓に自身の選手生命を重ねると、 「(一弓は)もう17歳ですから。来年18歳になる年ですけど、もう一生懸命生きているわけですよ、毎日。一弓にとっての1日は僕らにとっての1日と全く意味が違うし、本当に懸命に生きているのがわかる」というイチローは、「あの姿を見たら僕にとって現役でなくなるということは、1つの死を迎えることと同じですよね。プロのアスリートにとっては。そうするとそれは確実に近づいてきている。そう思った時に、今自分が思っていることとか感じていることっていうのはもう懸命に生きるしかない」とも――。

さらに自身のバッティングについて「言えることは最終的な形はないということ」と断言すると、イチローは「これがまた残酷なところ、打つということの。だから前に進もうとする意欲が生まれてくるともいえる」と語ったほか、不振に終わったオープン戦を経て引退を決断した理由を「これはそうしないとチームに悪いなと思ったし、結果が出なければそうするって決めていた」と明かす。

その一方、プロの選手としてヒットへのこだわりを語ったイチローは、「だからといって諦められない。諦められないというのはメジャーに残るということではなくて、自分の技術、1本のヒットを打つために、そこに心血を注ぐということを諦めることができないんですよね。それは最後まで引退を決断しても何ら変わりのないことでした」と話した。

(引用元:livedoor news)

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