プロ野球は14日からいよいよクライマックスシリーズ(CS)が始まる。12日放送、フジテレビ「THE NEWS α」では、解説者の石井一久氏が興味深いデータを用いて、セ・リーグの2位阪神と3位DeNAの対戦で鍵となるポイントを解説した。
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この数字が意味するのは、イニング別の阪神の失点数。先発ピッチャーの立ち上がりが不安定で、初回に失点を許しているのが一目瞭然だ。実際、DeNAとの3試合で先発が予想されるメッセンジャー、秋山巧巳、能見篤史の3投手も、それぞれ初回に最も多くの失点を喫している。
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阪神に対し、DeNAは初回に多くの得点を挙げている。イニング別では6回の92得点に続く91得点だ。当然、勝負の分かれ目は初回ということになる。
ロペス、筒香嘉智、宮粼敏郎という強力クリーンナップを誇るDeNA。特に宮崎は今季の阪神戦で打率3割7分6厘と好成績を残している。だが石井氏は、ロペスと筒香の阪神戦の打率が2割台であることも指摘。初回に出塁し、宮崎まで打順を回せるかどうかがポイントになると予想した。
阪神は「初回を乗り切らないとどうにもならない」と厳しいコメントを発した石井氏だが、一方でポジティブなデータもある。それが鉄壁のリリーフ陣だ。今季の阪神のリリーフ陣は、12球団で1位の防御率2.64を誇る。さらに、DeNA戦では防御率2.26と相性抜群だ。
最優秀中継ぎに選ばれた桑原謙太朗、そしてマテオ、ドリスとつなぐ「勝利の方程式」は、31勝3敗4分と驚異の勝率8割1分6厘という数字をもたらした。苦手とする初回を乗り切り、リードして後半を迎えれば、阪神が有利となるのは間違いない。
さらに、石井氏はCSファーストシリーズが3試合制であることにも注目した。一般的に、投手の世界では3連投までが常識という。4連投になると、体調などいろいろな面で崩れることがあるため、非常識とされているそうだ。DeNA戦は3試合制のため、阪神は桑原・マテオ・ドリスが3戦とも登板可能。石井氏は、逃げ切れると思ったら早めの継投策を取るのも有益だと指摘した。
一方、阪神の打線について、石井氏はDeNA戦で打率3割4分7厘の糸井嘉男、同3割1分5厘の福留孝介という2人のベテランをキーパーソンに指名。若手が出てきている阪神ではあるが、ここ一番では経験豊富なベテランたちが鍵を握るのではないかと予想した。
(引用元:livedoor news)
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