9日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授のインタビューを放送。2016年に53歳の若さで亡くなったラグビー界のレジェンド・平尾誠二氏への想いを語った。
高校の時から平尾氏に憧れ、大学時代にラグビーを始めたほどだったという山中教授。平尾氏と知り合った時のことを、山中教授は「何かつながりのようなものを最初から感じました」と振り返る。
同い年の2人はすぐに意気投合。会食中にラグビーボールを投げ合い、山中教授が感激したこともあった。ラグビーを通して絆を深め、両者は日本でのW杯を一緒に見ようと約束したそうだ。
だが、2015年9月に平尾氏はがんが発覚。余命3カ月と宣告される。直前までいつものようにお酒を飲んでいたという山中教授は、「衝撃でした」「本当にがく然としました」。家族以外では唯一、病状を知らされていたという山中教授は、平尾氏に合った治療方法を探し始める。
余命宣告の1週間後、日本は南アフリカを相手に歴史的勝利を挙げた。山中教授によると、病室で見守っていた平尾氏は、喜びながらも、相手が死にもの狂いで臨んでくる2019年W杯に向けて「これからが大変だ」と話していたという。
山中教授は最先端の医療研究をしながら平尾氏の治療方法を探し続け、闘病生活は13カ月にも及んだ。だが、2016年に他界。W杯を一緒に見に行くという約束は、残念ながらかなわなかった。
だからこそ、山中教授は「日本大会の成功」という平尾氏の願いを受け継いでいる。
山中教授は「何ができるか分からないんですけど、少しでもお手伝いできたら」とコメント。「日本で開催されるW杯が盛り上がれば盛り上がるほど、彼は喜ぶと思いますから。そうなるように少しでも努力したい」と、W杯成功のために尽力したいと想いをぶつけた。
(引用元:livedoor news)