日本サッカー協会は5月31日、ロシア・ワールドカップ(W杯)に挑む日本代表の23名を発表した。同日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者で日本サッカー協会理事でもある北澤豪氏が選出メンバーに言及している。
大会2カ月前に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の後を継いだ西野朗監督は、前任者の下で苦戦していた本田圭佑や香川真司、岡崎慎司の“ビッグ3”をはじめ、ベテランたちを選出。一方で、浅野拓磨や井手口陽介、三竿健斗と若い3選手と落選とした。
ロシアW杯に臨む代表メンバーの平均年齢は、28.3歳と歴代最年長。実際、前回大会の初戦のスタメンのうち、9名が今回も選出されており、「ほとんど前回から変わっていない」との指摘もある。街頭インタビューでは「おじさんJAPAN」と命名する声も聞かれた。
だが、北澤氏は「気持ちは分かりますけど」と前置きしたうえで、「今回でいうと『変わらなければいけないんでしょうか』というところがありますね」とコメント。この発言に、スタジオからも思わず驚きの声が上がる。
北澤氏は、新しい選手や若い選手の起用が、チャレンジであると同時にリスクになると指摘。今回は大会直前の監督交代により時間がなく、その中で若手は「適応できない」。それが落選へとつながったと分析した。
では、今回の代表はチャレンジしていないということか。北澤氏は「そうですね」としつつ、「西野監督は戦術的にチャレンジしている」とコメント。前日のガーナ戦での3バックを例に挙げ、「今後もいろいろなシステムを導入していく」と予想。だからこそ経験のある選手たちが選ばれたと述べた。
原口元気、長友佑都が「高い位置でサイド攻撃すること」が大切という北澤氏だが、「W杯は格上相手なので、まずしっかり守ることを前提としたうえで高い位置を取ることが3バックのポイントになってくる」ともつけ加えている。
守備における連携が重要となるだけに、北澤氏はガーナ戦でなかった「約束事」を守備で追求していきながら「少し攻撃には自由度を与えていく」ことが必要と述べた。
(引用元:livedoor news)
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