日本サッカー協会は9日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の去就に関する会見を開く。田嶋幸三会長が解任決定を認めており、後任には西野朗技術委員長が就くとみられている。
ワールドカップ(W杯)まで2カ月と差し迫ったこのタイミングで、協会が監督解任という大ナタを振るったのは、3月の国際親善試合で不調を極めたからでもある。
では、実際に戦う選手はどのように感じているのか。ハリルホジッチ解任報道の前に8日に放送されたテレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、フランクフルトに所属する日本代表主将の長谷部誠が現状について語っていた。
主将として3大会連続出場を目指す長谷部は「自分たちの個々のクオリティーをもっともっと上げていかないと、W杯で戦うには厳しいかなというのは、正直なところではあります」と、現状が芳しくないことを認めている。
だが一方で、長谷部は「ある意味、楽観的と言ったらアレですけど、僕は時間がないとは思っていなくて、本当の勝負はメンバーが発表されて、自分たちの初戦に向かう3〜4週間くらいあれば十分だと思っているし、みなさんが思っているほどネガティブにはとらえていないですね」と続けた。
長谷部の自信は経験に基づいている。8年前の2010年南アフリカW杯でも、直前の強化試合で4連敗を喫しながら、大会直前の大胆な戦術変更や長谷部の主将抜擢などもあり、本大会でベスト16進出という成功を収めたからだ。
長谷部は「チームというのは本当に少しの時間があれば急激に良くなることもあるし、逆に急激に悪くなることもある」とコメント。大会前の出来は「あまり正直当てにならなくて、これまでの経験上、これくらいの時間があれば、十分良い方向にチームを持っているという確信は持っている」と強調した。
グループステージを勝ち抜くことを「大きな目標とするべき」という長谷部は、「自分の中ではW杯に忘れてきたものっていうのがあると思うので、やっぱりそれをW杯の地で取り返しにいきたいという気持ちも強いですし、今大会に懸ける思いというのは強い」と意気込んだ。
これに対し、スタジオ出演していたサッカー解説者のセルジオ越後氏は、8年前とは「チームも監督も全部違う」と指摘。この時期にポジティブに考えるのもよいとしたうえで「まだチームも決まっていないし、そんなに甘くはない。相手の組み合わせも南アフリカのときとは違うということをもっと認識してほしい。もっと危機感を持ってほしいんですよ」と苦言を呈した。
(引用元:livedoor news)
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