富士通が法人向けタブレットやAIアシスタント「ふくまろ」を発表! |
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は16日、都内にて「富士通パソコン商品戦略説明会」を開催し、Windows 10搭載13.3インチタブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q738/SE」および「ARROWS Tab Q738/SB」(以下、Q738)、アスペクト比3:2の12.3インチタブレット「ARROWS Tab V727/S」(以下、V727/S)などを発表した。
また、個人向けパソコン(PC)にはAIアシスタント「ふくまろ」を搭載し、スマートスピーカーの機能をPCで実現し価値を高めることが狙いだ。なお、ふくまろは2017年末に発表された新製品に搭載しており、今後は対応機種の拡大と機能の追加をしていく。
今回は法人向けタブレットおよびモバイルPC、セキュリティーソリューション、そして個人向けのふくまろについて写真や動画を交えて紹介していく。
【ARROWS Tab V727/S】
まず約12.3インチのタブレットPCであるV727/Sは、生命保険業界での導入実績からのフィードバックを得て開発されたもので、その特徴はA4の書類を表示できるアスペクト比3:2のディスプレイを搭載していること。
16:9(写真=左)よりも3:2の方が縦に広く紙の書類の表示に最適だ(写真=右)
また、低反射処理を行った450カンデラの高輝度液晶は、対面接客において見やすさを重視している。
外で使うことを想定しており、バッテリー交換を可能としている。また、本体重量は780g、カバーおよびスタンドにもなるキーボードをあわせても約1.4kgだ。
筆圧検知に対応した瞬間充電式のスタイラスペンは、本体に差し込んで15秒充電することで約90分間使用可能としている。バッテリーがなくなっても、商品の説明をしている間に充電可能だ。
キーボードはカバーとしてみると重く感じるが、剛性や打鍵感などノートPCのようなつくりをしており、使いやすさを重視した作りとなっていた。
【ARROWS Tab Q738/SE・Q738/SB】
Q738は、従来モデルより薄型・軽量化を図ったハイスペックタブレットだ。CPUには4コア8スレッドのインテル第8世代Core i5-8350Uモデルを用意。約13.3インチのディスプレイを搭載し、重さは約800g、厚さは約9.7mm。高強度断面設計などで堅牢性を損なわない構造としている。
従来モデルは、LCDパネルを含むフロントカバーと軽さを重視した樹脂製のリアカバーで、内部フレームを挟み込む構造であったが、新モデルはフロントカバーとマグネシウム製のリアカバーの2プレート構造にすることで薄型軽量化と堅牢性を損なわない設計だ。
従来モデルは内部フレームをあわせた3フレーム構造
従来モデルは、樹脂製のリアカバーは板状で薄くて軽い一方で柔らかいため単体での剛性はなく、あくまで内部フレームのカバーのような役割のようだ。そのため、内部フレームである程度の剛性を持たせる必要がある。
Q738のマグネシウム製リアカバー
新モデルは、リアカバーを板ではなくサイドのフレームも兼ねており、曲げにも強い構造をしている。設計を変更し高じん性樹脂で耐衝撃性能が向上したフロントカバーとあわせ、外周の2重構造で高強度断面設計としている。
ヒンジ付きで、画面の角度を調整できるキーボードはノートPCと同じ使用感を実現。大型のキーボードやトラックパッドを搭載する。
背面にはACアダプターの端子のほかに、有線LANの端子を装備。セキュアな社内ネットワーク接続が可能である。
クレードルにはUSB、VGA、HDMI、有線LANを装備。プレゼンテーション資料のプロジェクターへの投映が便利だ。
クレードルおよびキーボードの接点は、接続のたびにブラシでホコリを飛ばせる実用性の高い機能を搭載する。
【LIFEBOOK U938/S】
昨年2月に個人向けとして発売した重さ約777gのモバイルノートPC「LIFEBOOK UH75/B1」の法人向けモデル「LIFEBOOK U938/S」も展示されていた。約13.3インチのディスプレイを搭載し、重さ約799g、厚さ約15.5mmで落下や加圧などの評価試験をクリアしている。
驚くのはその軽さで、実用的なサイズ感ながら片手で軽々と持ち上げることができる。
展示モデルの実測値は777g、カバンに入れて持ち歩いても苦にならない重さだ。CPUには第8世代Core i5-8350Uモデルを用意。
端子類も充実しており、HDMI、USB 3.0、USB 3.1 Type-C(Gen 1)コネクタや有線LANを搭載する。
【Portshutter Premium Attachecase】
その他、セキュリティーソリューションとしてタブレットPCやノートPCの紛失・盗難時のデータ漏えいを防ぐための秘密分散ソフト「Portshutter Premium Attachecase」を提供する。
ローカルに保存したファイルの断片をサーバーに置き、ファイルを開く際にはローカルのデータとサーバーの2つの分散片が揃っている必要がある。
データと持ち出す際に、Portshutter Premium Attachecase上で指定したファイルのみ、サーバーの分散片をBluetoothでペアリングしたスマートフォン(スマホ)もしくはUSBメモリーに移動させることができる。
サーバーとの接続が切れた時点で、持ち出し指定したファイルは見えなくなり、さらに分散片がないためファイルデータとしても開くことができなくなる。外出先では、スマホもしくはUSBメモリーの分散片をあわせることで開くことができるようになると言う仕組みだ。
社内に戻ったら持ち出したファイルを戻すことで、新たな分散片がサーバーに保存され、これまで通りファイルを開くことができるようになる。
シンクライアントなど大規模なシステムを導入している企業にはあまり必要ないが、中小企業などでもファイルサーバーさえあれば導入が簡単で、営業がノートPCを外に持ち出す際に有効なソリューションである。
動画リンク:https://youtu.be/E3oZojz6u-M
【個人向けPC用AIアシスタント「ふくまろ」】
最後に個人向けPC用のAIアシスタントのふくまろを紹介する。ふくまろはPCをより楽しく、便利に使って貰うことが狙いだ。スマートスピーカーのように話し掛けることで、PCの操作や音声による受け答えができるというもの。
その機能の一例として、写真の検索なども「去年の沖縄の写真をみせて」と話し掛けることで、日付や場所、人物名から写真を見つけて表示する。
こうした操作は、フォルダの管理やフォトアプリを駆使して記憶を元に探す必要があるのだが、ファイルにある程度のタグ付けがしてあれば、音声で便利に引き出すことができるようになる。写真だけではなく、動画や音楽の再生、DLNA上のレコーダーに保存してある番組の再生も可能だ。
PCのカメラを利用して子どもが帰ったことを「Skype」をインストールしたスマホへ知らせる機能や、別売のIRコマンダー(FMVIRC1)を使った家電の操作も音声や外出先でもSkype経由で実現できるとしている。
音声入力に関しては、ふくまろに対応するPCはマイクの設計が一新しており、離れた場所の音声も聞き取れるようチューニングしてあるのだという。
今後は機械学習をすることでパーソナライズする機能や、感情認識などの機能を盛り込み、ふくまろが家族の一員となるよう進化させて行くとしている。
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・法人向けタブレット、パソコンなど8シリーズ20機種を新発売 : 富士通
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(引用元:livedoor news)
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