シャープが世界初の撮影・収録一体型の業務用8Kカムコーダー「8C-B60A」を12月1日発売!8Kが作る新しい…

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シャープが8Kをさまざまな分野に応用する8Kエコシステムを推進!


シャープは7日、都内にて「業務用8Kカムコーダー新製品発表会」を開催し、カメラ・記録部一体型の業務用8Kカムコーダー「8C-B60A」(本体税別価格8,800,000円)を2017年12月に発売すると発表した。8C-B60Aは、映像機器メーカーのアストロデザインが技術協力を行って開発し、製造をシャープが行うという。

今やスマートフォン(スマホ)の動画撮影機能は、地上波テレビ放送の解像度を超える4K(3840×2160ドット)撮影が可能となっており、誰もが手軽に動画撮影を楽しめる時代となった。そういった中で今回、シャープが発表した業務用カムコーダーは、この4Kのさらに4倍の記録面積を持つ8K(7680×4320ドット)となる。

またシャープは12月1日に民生用の8Kテレビ「AQUOS LC-70X500」発売するが、このテレビを含めて「8Kエコシステム」を築いていくのだとしている。今回はこのシャープの8Kエコシステムと8C-B60Aの戦略を紹介していく。

シャープは2015年に8Kおよび4Kの試験放送用の受信機を発表している。そして今年8月には世界初となる8Kテレビモニターを発表し、8K映像の出口・出力部分を実現している。9月には8K硬性内視鏡システムを発表し、医療の分野への進出も果たす。

今回発表する8C-B60Aは8K映像の入り口部分を担う製品であり、業務用という新しい領域への参入表明でもある。果たして、シャープは8Kで何を変えようとしているのだろうか。

まずは8Kエコシステムとして、映像の伝送には高速で大容量の通信を可能とする次世代の通信技術「5G」の組み合わせによる映像配信や医療分野での利用に。さらに人工知能「AI」との組み合わせで、8Kのビッグデータからの映像解析やセキュリティへの応用に期待を寄せている。

家電メーカーであるシャープは業務用カムコーダー8C-B60Aで、映像制作分野に進出するという本気度を示した形だ。今後は高精細が要求される監視・医療分野への8Kカメラの展開、そして2020年にはコンシューマ用8Kハンディーカメラも視野に展開していくと言う。

シャープが8Kに力を入れる理由は、その高精細な映像の幅広い使い方にある。

スポーツ中継では、複数台のカメラやそれを操作する人的リソースが必要となるが、8Kの高画素化によって広範囲を撮影した映像から2K相当のフルHD(1920×1080ドット)の映像を切り出すことが可能となり、撮影コストの削減が図れる。また、映像配信においても柔軟性が生まれるという。

さらに、2Kや4Kでは見えなかった細かい部分が8Kでは見えるようになることもセキュリティー分野への活用ができるとしている。

また、8Kの映像を数値化しAI、AIoTとのリンクさせることで、検査や監視分野など、特にインフラの保守に重要な経時変化の監視にも役立つ。

8C-B60Aのイノベーションは8Kカメラであるにもかかわらず、従来の2Kおよび4Kカメラと同じ装備で撮影・収録を可能としていること、そして1,000万円を切る価格で実現したことにある。

従来の8K映像の収録には、8Kカメラ、カメラコントロールユニットそしてレコーダーが必要だったのだが、8C-B60Aは撮影、映像のライン出力、収録、そして再生が1台で完結する。

レンズは「PLマウント」を採用し、番組収録からスタジム撮影まで幅広い用途に対応する。バッテリー運用と記録部一体型であることから、アウトドアでの撮影も可能だ。8K60P映像は4:2:2/10bitで記録し、2TB SSDパックに約40分の映像を収録する。

【シャープの業務用8Kカムコーダー「8C-B60A」を動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/wo-iu-pCcfc


解像度は7680×4320ドット、コーデックは「Glass Valley HQX」。プロキシデータで映像のリアルタイム編集が可能だという

ビットレートは5908.1Mbps。スマホの4K映像は約50Mbpsなので、その100倍以上のデータ量だ

撮像素子は約3300万画素のSuper 35mm相当の単板CMOSイメージセンサーで行う。4Kと8Kでは、映像を実現するためのイメージセンサーサイズに違いがある。現状では、スマホに搭載する小型のイメージセンサーでは、画素の微細化による弊害などから8K記録は難しいとされている。

つまり映像の分野において4Kと8Kが、スマホとビデオカメラおよびデジタルカメラとの境界線となりそうだ。

そのスマホの4K撮影の分野も着実に進化している。同社のフラッグシップスマホ「AQUOS R」のように光学式手ブレ補正と電子手ブレ補正によるビデオカメラ並みの滑らかの映像記録や、サムスン電子の「Galaxy Note8」のように4K撮影中でも広角レンズ・望遠レンズを切り替えることで、ビデオカメラに近付けるアプローチが見られる。

現状スマホでの8K撮影は無理だとしても、暗所での撮影や、超広角・望遠レンズ、ハイビットレートなど、製品開発にはまだまだ伸びしろがあり、この機能を強化した製品の登場にも期待したい。もちろん、いつの日かスマホでも8K映像が撮れるようになることにも期待したいところだ。

記事執筆:mi2_303

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・業務用8Kカムコーダー<8C-B60A>を発売|ニュースリリース:シャープ
・5G技術を活用した8K映像の12チャンネルMMT伝送に成功|ニュースリリース:シャープ
・「2017年国際放送機器展(Inter BEE 2017)」に出展|ニュースリリース:シャープ

(引用元:livedoor news)

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