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根強い支持者が結構いるんです!折りたたみ型ケータイスタイルのスマホ「Mode1 RETROII」を先行レビュー |
既報通り、携帯電話ショップ「テルル」などを運営するピーアップ(P-UP)の関連会社であるP-UP Worldは10日、同社が展開する「Mode1」ブランドの新製品として第6弾となる折りたたみ型スマートフォン(スマホ)「Mode1 RETROII(型番:MD-06P)」を発表しています。発売日は2023年10月20日(金)で、発売に先立って10月13日(金)より予約受付を実施します。
主な販路はテルルの店舗やBBソフトサービスが運営するECサイト「+Style(プラススタイル)」のほか、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店やECサイトなどでも取り扱われる予定となっており、価格はオープンプライスとなっていますが、希望小売価格は29,800円(税込)を予定しているとのことです。なお、オープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)として販売されます。
Mode1 RETROIIは2017年に発売された折りたたみ型Androidスマホ「Mode1RETRO(型番:MD-02P)」の後継機種となっており、同様にかつて携帯電話として主流だった折りたたみ型ケータイ(フィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」)の形状で開くと画面とテンキーが搭載されており、それでいてタッチパネルに対応してスマホと同じように操作でき、さらにコンテンツ配信マーケット「Google Play ストア」にも対応した中身はスマホとなっています。
こういった製品は過去にはソフトバンクから発売された「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」など、スマホが出始めた初期には各社から発売され、ガラケーみたいなスマホということで「ガラホ」などとも呼ばれており、その後もジュピターテレコム(当時、現:JCOM)が取り扱っていた「Wine Smart(型番:LGS01)」など、たまに思い出したように出ていたのですが、最近はすっかり出てくなくなってしまった系譜に連なるモデルとなります。
一方でテンキーを搭載したAndroidスマホは数は多くないながらも一定数の根強い支持者がおり、前機種のMode1 RETROもテンキー搭載のAndroidスマホを使い続けていた人からは人気がありました。しかしながら、Mode1 RETROはVoLTE非対応であったため、この先に控えている3Gによる携帯電話サービスの終了(ソフトバンクは2024年1月、NTTドコモは2026年3月、KDDI・沖縄セルラー電話は停波済み)以降は利用ができなくなってしまいます。
そうしたことからMode1 RETROなどのテンキー搭載スマホを使い続けられなくなる人が発生する(いわゆる「難民」)ところだったのですが、今回、Mode1 RETROIIが登場することによって5G非対応ながらVoLTEにも対応したことでテンキー搭載スマホの支持者にとっては難民回避となる待望の新機種となりました。
そこで本記事では発売に先立ってP-UP WORLDより先行してサンプル機の貸し出しを受けたので、まずは実際にMode1 RETROIIの時期を試しながら外観や気になる基本機能、プリインストールアプリなどを写真や画面画像などを交えて紹介していきたいと思います。
【同梱品の解説】
Mode1 RETROIIと同梱品。かなり色々と入っています。
それでは早速開封の儀を執り行い、内容物を確認してみましょう。
内容物としてはMode1 RETROII本体・USB Type-Cケーブル・USB Type-Cイヤフォン変換コネクタ・USB Type-A変換コネクタ・SIMピン・取扱説明書・クイックマニュアル・マルチボタンシール・ストラップホール用糸通しと、かなりの種類のものが入っています。
マルチボタン(特定の機能やアプリを登録できるカスタムキー)に貼り付ける用のシールが付属しているのはテンキー搭載モデルである本機ならではといったところでしょう。
また、ストラップを取り付けるための器具まで同梱されているのはかなり珍しいのではないでしょうか。
【外観と基本仕様】
Mode1 RETROIIの正面(シェル側)と裏面(折り畳み時)
まずはシェル閉じ時の外観から見ていきます。シェル外側には通知用ディスプレイ(時刻や着信、バッテリー残量やアンテナピクトが表示可能)と通知用LED(通知時や充電時に点灯)があります。
裏面には約4,800万画素のリアカメラと撮影用ライト、動画撮影用のマイクが配置されています。
スマートフォンとして見ると、シングル構成の4,800万画素カメラはそれほど珍しいものではないですが、折り畳みケータイとして見るとかなり高精細なカメラという印象を受けます。(ちなみにソニー製のカメラセンサーを採用)
シェル開き時の本体正面。パっと見には普通の折り畳みケータイにしか見えない
続いてシェル開き時の正面側を解説していきます。シェル側には約3.5インチ1,440×720ドットの液晶ディスプレイ(タッチ操作対応)通話用スピーカー、約1,300万画素のインカメラ、近接・照度センサーがあります。
下側には折り畳みケータイのアイデンティティとも言えるテンキーと3ボタンナビゲーションキー(バック・ホーム・アプリ履歴)、アプリや機能などを登録可能なマルチボタンキー(I・II・III・IV)、カーソルキー、通話用マイクが配置されています。なお、本機の操作系はデフォルトでは3ボタンナビゲーションに設定されていますが、ジェスチャーナビゲーションへの変更も可能でジェスチャーナビゲーション設定中でもハードキーによる3ボタンナビ操作が可能なのは覚えておいて損はないでしょう。
天面側はヒンジがあるため特になにもなく、底面側には外部スピーカーとUSB Type-C端子があります。
左側面にはSIMおよびメモリーカード用スロット、右側面には指紋センサー(赤い部分)と音量キー、ストラップホールがあります。
本体を開くと画面が点灯するのは折り畳み携帯電話においては普通の挙動なのですが、スマートフォンでもあるため、セキュリティロックをかけている場合はその都度、画面側をタッチ操作でPINやパターンを入力して解除する手間が発生するのを防ぐため指紋認証でロックが解除できるのは非常に助かります。(オンラインバンキングなどにおいても指紋センサーはあると便利ですしね)
Mode1 GRIPの頃よりも精度が増して使いやすくなった指紋センサー。赤いのは(筆者個人的な趣味的にも)いいアクセントです。
SIMカードスロットはnanoSIM(4FF)×2のデュアルSIM構成でDSDVに対応しています。第2スロットがmicroSDカード(最大でmicroSDXCの1TBまで対応)と排他設計になっています。なお、eSIMには非対応です。
SIMカードスロットを取り出したところ。
本機のスペックなどの仕様は以下の通りとなります。
Mode1 RETROII基本仕様
本体外形 |
縦112mm × 横52mm × 厚さ20mm(シェル閉じ時) |
本体重量 |
約145g(公称値) |
SoC |
Helio G85(MediaTek製:2.0Ghz × 2 +1.8Ghz × 6) |
動作メモリー |
4GB RAM |
本体ストレージ |
64GB |
ディスプレイ |
解像度1,440 × 720ドット 3.5インチ液晶 |
カメラ |
約4,800万画素リアカメラ 約1,300万画素リアカメラ |
バッテリー容量 |
2,500mAh(交換不可) |
モバイルネットワーク |
2G(GSM):850Mhz/900Mhz/1,800Mhz/1,900Mhz 3G(WCDMA):B1/B6/B8 4G:B1/B3/B8/B11/B19/B20/B26/B28b/B41 |
その他の通信機能 |
無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4Ghz/5Ghz) Bluetooth:Ver 5.0 NFC:a/b(Felica非対応) |
OS |
Android13 |
センサー類 |
GPS/A-GPS/照度センサー/ジャイロ/eコンパス |
カラーバリエーション |
シープホワイト・ウルフブラック |
その他 |
FMラジオ(アンテナ内蔵)・防水防塵機能非対応 |
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
Mode1 RETROIIのホーム画面
ホーム画面はGoogle Discoverと通常のホーム画面を合わせた全2面で、カーソルキーを使ってアプリやウィジェットを選択して実行させることができます。
ちなみにこの画面でカーソルを非表示(終話キーを2回押すとカーソルが消せます)の状態でカーソルキーの下を長押しするとステータスバーの呼び出し、上を長押しするとアプリケーションドロワーの呼び出しができます。(もちろん画面のタッチ操作でも呼び出せます)
Mode1 RETROIIのアプリ一覧
プリインストールアプリはGoogle検索やGmailなどのGoogle製のGMS(GoogleMobileService)アプリ以外にはFMラジオ程度しかアプリは一切プリセットされておらず、必要なアプリは全てユーザー自身でインストールしていくことになります。
本機は折り畳みケータイ型スマホであり、Androidベースの通常の折り畳みケータイ(いわゆるガラホ)ではないので、LINEやViberなどのスマホ向けメッセージ(コミュニケーション)アプリはもちろん、利用しているキャリア向けの「+メッセージ」などもGooglePlayからインストールが可能です。
機能が制限された「ガラホ向けのLINE」ではないフル機能版が利用可能なので、必要なアプリは(本体ストレージの許す限り)一通り入れてしまいましょう。というわけで、まずは外観や基本的なスペックの解説などをお送りしました。次回は実際に使っていて気が付いた点などを紹介していこうと思いますので、お楽しみに。
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記事執筆:河童丸
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(引用元:livedoor news)