KDDIとソフトバンクがオプション「デュアルSIMサービス」を2023年3月下旬以降に提供! |
KDDIおよびソフトバンクは2日、両社が提供する携帯電話サービスにおいて個人・法人の利用者が通信障害や災害などでスマートフォン(スマホ)での通信ができなくなった場合の備えとして緊急時にau回線またはソフトバンク回線の予備回線に切り替えて通信サービスを使えるデュアルSIMサービスの提供を2023年3月下旬以降より開始すると発表しています。
なお、両社では具体的なサービス内容や提供料金、申し込み方法などは別途案内する予定だとしており、同日に「2023年3月期第3四半期決算説明会」を開催したKDDIでは代表取締役社長の高橋誠氏が「オプションとして数百円程度で提供したい」とし、オプションの月額料金が数百円となり、実際に利用する際に従量課金となる予定だという。
また従量課金の際には緊急時ではあるものの、通常のサービスよりも高くなるイメージだとしています。さらにSIMは物理SIMのほか、eSIMもサポートされる予定だとのこと。仕組みとしては双方が相手の携帯電話回線を卸しで提供する形になるということで、双方の回線を用いた仮想移動体通信事業者(MVNO)のようになりそうです。
昨今、スマートフォン(スマホ)などの携帯電話は電話やメール、SNSなど、人と人をつなぐコミュニケーションのほか、ショッピングや金融決済、行政サービス、企業のアプリケーションなどのさまざまなサービスの窓口となり社会インフラとして利用されており、災害を含めた障害によって携帯電話回線が利用できなくなると非常に不便になる状況となっています。
そうした中で両社は移動体通信事業者(MNO)として通信の安定的な提供に向け日々全力を挙げて取り組むとともに通信障害や災害時に通信ができなくなった際の早期復旧に向けた体制構築にも取り組んでおり、通信障害や災害で不通となった通信の復旧までの代替手段の確保も課題として捉えており、今般両社で協力して各社の利用者にデュアルSIMサービスを提供する運びとなりました。
新たに提供されるサービスはA社の携帯電話サービスを利用している場合にB社の携帯電話回線を利用できるSIM(SIMカードやeSIM)をA社の携帯電話サービスのオプションとして申し込めるという。これにより、A社の携帯電話サービスが障害などで利用できない場合にB社の携帯電話回線が使えるため、緊急時に一時的にスマホの通話や通信が利用できない状況を回避できるということです。
今回、提供が発表されたデュアルSIMサービスは総務省で大規模障害時などにおける「事業者ローミング」の議論が行われる中、ソフトバンク 代表取締役社長の宮川潤一氏がデュアルSIMサービスのアイデアを提案しており、その後、KDDIから声を掛ける形で進められてきたという。またKDDIの高橋社長は「NTTドコモにも声を掛けている」としつつ、現時点ではまだ発表できる状態まで進んでいないとのこと。
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・KDDIとソフトバンク、通信障害・災害時の備えとして他社網を利用可能な通信サービスを提供 | 2023年 | KDDI株式会社
・ソフトバンクとKDDI、通信障害・災害時の備えとして他社網を利用可能な通信サービスを提供〜デュアルSIMでソフトバンクまたはauの予備回線を利用可能に〜 | 企業・IR | ソフトバンク
(引用元:livedoor news)