超リーズナブルなタフネススマホ「BV5200Pro」をレビュー!アウトドアへ持ち出すサブ機にいかが |
中国・深圳を拠点として「Blackview」ブランドのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどを開発・販売しているメーカーであるDoke Electronicsが新たなエントリークラスで安価なタフネススマホ「Blackview BV5200Pro」を発表しました。
また同社の日本法人であるBlackview JapanがBlackview BV5200Proの日本に向け製品を2022年12月29日(金)より販売開始しています。販路は公式Webサイト内にあるオンラインストアおよび総合Webストア「Amazon.co.jp」で、価格(金額はすべて税込)は21,900円となっており、Amazon.co.jpでは発売記念で2,000円OFFでクーポンが配布されており、19,900円と2万円以下で購入可能です。
前述通り、BV5200Proは米軍の物資調達規格(United States Military Standard、いわゆる「MIL-STD」規格)に対応した防水や防塵、耐衝撃機能を備えながらも性能を抑えめにすることで非常にリーズナブルな価格となっているのが特徴のエントリークラスのタフネスモデルとなっています。
今回、Blackview JapanよりBlackview BV5200Proを先行で試させてもらうことができたので、外観や基本機能に加え、実際に使ってみた感想などを紹介します。なお、日本向け製品は日本国内の移動体通信事業者(MNO)での利用に対応し、高音質通話サービス「VoLTE」や「HD Voice」に対応しているとのこと。
【外観と基本スペックを解説】
Blackview BV5200Proの正面(左側)と背面(右側)
Blackview BV5200ProはDoke Electronics製のエントリクラスでありながらもMIL-STD規格に適合したタフネスモデルのAndroidスマホで、同社が得意とするタフネスモデルのスマホ群においては基本スペックを抑えた安価な製品となっています。
正面側には上部中央に水滴型ノッチが配置された約6.1インチHD+(720×1560ドット)液晶ディスプレイを搭載し、ノッチ部分には約800万画素CMOSフロントカメラがあり、さらに正面側には通知用LEDランプや通話用スピーカー、近接センサーが配置されています。
Blackview BV5200Proのリアカメラ
一方、背面側には約1300万画素CMOSメインリアカメラとその横にサブカメラ、撮影用ライトがあります。サブカメラについてはスペック表にサブカメラについての記載もなく、本機のカメラアプリにマクロ撮影モードがないため、マクロ用カメラではなく、深度測定用だと思われます。
本体上部側面には特に何もなく、本体底面側には通話用マイクや外部スピーカー、防水カバーに覆われたUSB Type-C端子があります。また左側面側にはSIMカードおよびmicroSDカードスロットとカスタマイズキー(設定でアプリの一発起動やPTT機能に割り当て可)があり、右側面には音量キーと電源キーが配置されています。
Blackview BV5200Proの底面側
Blackview BV5200Proの両側面
SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)スロット×2と独立したmicroSDXCカード(最大1TBまで対応)スロットの3スロット構成で、デュアルSIMによる同時待ち受けとストレージの拡張が両立可能です。
Blackview BV5200Proのカードスロット。内蔵ストレージが64GBと多くなく、メモリーカードが必須なだけにデュアルSIMとの同時利用可能はありがたい人も多いはず
本体外形 | 縦161.6mm × 横幅77.86mm × 厚さ13.65mm |
本体重量 | 約268g |
SoC | Helio G35(MediaTek製:オクタコア) |
動作メモリー | 4GB RAM(仮想拡張RAM+3GB RAMまで可) |
本体ストレージ | 64GB |
バッテリー容量 | 5180mAh |
ディスプレイ | 解像度1560 × 720ドット(HD+)6.1インチ液晶 |
カメラ | 約800万画素インカメラ 約1,300万画素 リアカメラ |
モバイルネットワーク | GSM(2G):B2/B3/B5/B8 WCDMA(3G):B1/B8 LTE(4G):FDD B1/B3/B7/B8/B20・TDD B40 |
その他のネットワーク | 無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth:Ver 5.0 NFC:対応 |
OS | Doke OS 3.0(Android12ベース) |
カードスロット | スロット1:nanoSIM(4FF) スロット2:nanoSIM(4FF) スロット3:microSDカード(最大1TBまで) |
カラーバリエーション | ブラック・オレンジ・グリーン(Amazonでの取り扱いはブラックのみ) |
位置測位 | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo |
その他 | リバースチャージ対応・顔認証・FMラジオ・手袋モード・MIL-STD-810H準拠・IP68の防水防塵およびIP69Kの耐高水圧対応・耐衝撃・耐氷結・耐震動・防湿 |
本体以外の同梱品としてはUSB Type-Cケーブル、USB充電器、SIMピン・クイックスタートガイドとなっています。なお、イヤホン変換USBケーブルは付属していないため、FMラジオ機能を利用する場合には、USB Type-Cタイプのイヤホンや変換コネクターをユーザー側で別途用意する必要があります。
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
Blackview BV5200Proのホーム画面
続いてホーム画面とプリインストールアプリをチェックします。デフォルト状態でのホーム画面はGoogle Discoverを含めた全3面で、GoogleマップにChromeなどといったお馴染みのGoogle製アプリのほか、メーカー製アプリやTikTokやWPS Officeなどのサードパーティ製のアプリが並べられています。
ホーム画面はすべてのアプリがホーム画面に配置されるタイプとアプリケーションドロワー(一覧)を呼び出すタイプを選択可能ではあるのですが、ほぼすべてのアプリがホーム画面に初めから並べられています。
プリインストールされているアプリを一通り見てみると、ゲームアプリやオフィススイートといったサードパーティ製アプリのほかにも、タフネスモデルのスマホらしく、騒音計や分度器、高度計やコンパスどいった計測ツールがまとめられたツールボックスアプリの「ToolBag」などがあります。
「ToolBag」アプリを起動すると各種計測ツールが呼び出せます。アウトドア向け用途以外にも重宝する人もいるかと思います
一方でゲームアプリなどを利用中に通知などを表示させなくできるゲーミングモードの設定アプリも入っていますが、本機はスペックを抑えたローエンドモデルということもあり、負荷の低いカジュアルなゲームを軽く遊ぶ程度くらいの性能(ベンチスコアなどについては後述)となっており、あまり本格的なゲームアプリとの相性は良くなく、個人的にはかなり厳しいと感じるレベルだと感じました。
【ベンチマークアプリによる性能の検証】
Blackview BV5200Proのベンチスコアと周辺スコアの端末
次にBlackview BV5200Proの基本的性能を確認するためにベンチマークテストで検証してみました。実施したのは総合的な性能をチェックするベンチマークアプリ「PC Mark」のWork 3.0 Performanceでテストしています。
テストは3回計測し、その中間となるスコアを参考値として採用、スコアランキングにておおよその性能を確認しています。今回のスコア参考値は4658点を採用。スコア自体はかなり控えめで、比較的近いスコアの端末としては「Xperia 10」に少し届かないくらいの数値になります。結果を見ると基本スペックとしては数年前(Xperia 10は2019年発表)のミドルレンジ相当の性能くらいという認識でよさそうです。
【カメラ機能は暗所でなければそれなり】
Blackview BV5200Proのリアカメラは約1300万画素CMOS+サブカメラという構成になっており、日中や明るい室内での撮影であれば、それなりに明るい写真の撮影が可能です。一方、SoCがエントリー向けのHelio G35ということもあってか、シャッターボタンを押してからの撮影に若干のラグがあるほか、夜間や照明のほとんどないような暗所での撮影は厳しく、かなりノイジーな写真となってしまっていました。
Blackviewスマホの上位モデルには暗所撮影用カメラが別途搭載されているモデルもありますが、価格帯が全く違うスマホなので、この辺りは割り切って使うことになるでしょう。以下の写真はBlackview BV5200Proで、標準の撮影モードにてオート設定・およびナイトモードにて撮影し、リサイズのみ行ったものです。
【まとめ:アウトドアに持ち出せる安価なサブ機としては悪くないスマホ】
Blackview BV5200Proの特徴は安価に入手可能なタフネスモデルという点で、スマホとしての性能自体は高くありませんが、その分、派手に使い倒してもOKな気軽に扱えるサブ機運用で使うことを考えると十分に利用価値はあるでしょう。
タフネスモデルらしく防水防塵のほか、耐ショックや耐氷結といった過酷な環境にも対応しているので、アウトドア環境だけでなく、建築現場などでの頑丈で手軽なトランシーバー的な運用をしていくのにも悪くないと思います。
本体価格が2万前後(記事執筆時点で2,000円の割引クーポンがあり、適用すれば2万円以下で購入可)という手の出しやすい価格で、ちょっと試すくらいのハードルも高くないので、気軽に試せるタフネスモデルなどでの利用に興味のある方は、チェックしてみるのも悪くないかと思いますよ!
■関連リンク
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(引用元:livedoor news)