液晶ペンタブレット「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」をレビュー! |
パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)などに接続してペンで絵を描いたり、アイデア出しやプロット作成してり、メモを手書きしたりできるペンタブレット(以下、ペンタブ)や液晶タブレット(以下、液タブ)。
これまでにもいくつかの製品を紹介してきましたが、今回はHuion Animation Technology(以下、Huion)より液タブ「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」をご提供いただいたので開封して外観や同梱品、描き心地などをレビューしていきたいと思います。
なお、HUION Kamvas Pro 16(2.5K)はHuionの公式Webショップ「Huion公式ストア」では付属品の違いによって通常版と豪華版(ウィッシュリストポスターやクリアファイル、限定しおりが追加)があり、価格(金額はすべて税込)は通常版が67,999円、豪華版は69,999円となっています。
また総合Webショップ「Amazon.co.jp」では通常版が71,599円の3,600円OFFクーポン適用で67,999円、豪華版が73,999円の4,000円OFFクーポン適用で69,999円で販売されています。なお、レビューするのは通常版となります。
【パッケージや本体外観、同梱物などをチェック】
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)のパッケージ
Huionは2011年に設立されたペンタブや液タブなどの手書き入力デバイスの設計や製造、販売を行っている会社で、特に絵を描くことに特化した液タブやWeb会議でも使える板状タブレット、アナログ絵のためのトレース台などがラインナップされています。
紹介するHuion Kamvas Pro 16(2.5K)は比較的大きめの約15.8インチIPS液晶を搭載した液タブで、画面解像度も2.5K相当のQHD+(2560×1600ドット)とかなり高く、液タブとしても比較的上位モデルだと思われます。まずは開封して同梱品や外観をチェックしていきましょう。
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の同梱品一覧
さすがに15.8インチサイズであるため、パッケージ(箱)はそれなりのサイズと重量があります。またHuionのブランドカラーが青となっており、箱は黒を基調としてブランドカラーの青が映える見た目となっています。通常版の同梱品は以下の通りです。
・Huion Kamvas Pro 16(2.5K)本体
・折りたたみ式スタンド
・バッテリー不要デジタルペン
・ペンホルダー
・替芯(標準)5本
・替芯(フェルト)5本
・ペン先クリップ
・3-in-2 ケーブル
・USB 延長ケーブル
・USB-C to USB-C ケーブル
・USB 電源ケーブル
・USB 電源アダプタ
・グローブ
・クリーニングクロス
・クイックスタートガイド
なお、クイックスタートガイドは日本語は英語を含む12ヶ国語に対応しています。豪華版は前述通り、これらに加えてウィッシュリストポスターやクリアファイル、限定しおりが入っているということです。
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の本体(正面)
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の本体はしっかりしているため少し重めになっており、一般的な家庭用の量りで計量したところ、質量は約1316g(ケーブル類除く)で、カタログスペックでは質量が約1.28Kg(1280g)、サイズが約436.2×247.3 ×10〜11.5mmとなっており、長辺はA4サイズより13cmほど、短辺は3cmほど大きくなっています。
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の本体(裏面)
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の本体側面
本体の左側面上部にUSB Type-Cポートが2つ、上部左側に電源キーがあります。一方、本体裏側は上部に「HUION」ロゴのプリント、下部にはシリアルナンバーが記載されたシールが貼られています。また画面はアンチグレアガラスとなっており、マットな質感で反射を軽減するものとなっています。
Huion Kamvas Pro 16(2.5K)に付属しているペン立てとペン
付属のスタンドは金属パーツとプラスチックで構成されていてしっかりしており、6段階に傾斜を付けられるようになっています。ペン立てはドーナツ状になっており、穴にペンを立てたり、溝にペンを寝かせて置ける形状になっています。またペン立てを開けると替芯(標準芯、フェルト芯)が収納されています。
ケーブルとACアダプター。接続方法によって使用するケーブルが異なります
【Huion Kamvas Pro 16(2.5K)をセットアップ】
続いてHuion Kamvas Pro 16(2.5K)をPCと接続していきましょう。接続は「3in2ケーブル」で接続する方法と、「USB-C – USB-C専用ケーブル」で接続する方法があり、使っているPCのインターフェイスによって都合の良い方で繋げば良いです。
先にPCとHuion Kamvas Pro 16(2.5K)をケーブルで接続しておきます。なお、今までに利用していた液タブやペンタブなどの入力デバイスがある場合はそれらのドライバーをあらかじめアンインストールしておく必要があるのでご注意ください。
続いて公式Webサイトのドライバー配布ページ( https://www.huion.com/jp/index.php?m=content&c=index&a=lists&catid=16&down_title2=Kamvas%20Pro%2016(2.5K) )より利用しているOSに合ったドライバーをダウンロードしてインストールします。ドライバーはWindowsおよびmacOS、Linuxに対応しています。
ドライバーのインストールは1分ほどで完了します。ドライバーをインストールすると、Windowsではユーティリティーにて作業領域設定やショートカットボタンの設定、筆圧感度設定が行えました。
このユーティリティーはいつでも呼び出せるので使用しながら徐々に自分好みの設定にしていくことができます。またユーティリティーは設定を保存しておくことができるので、万が一に備えておけるのは嬉しいですね。
【CLIP STUDIO PAINTでお絵描きしてみた】
ケーブルを接続し、ドライバーをインストールしたらHuion Kamvas Pro 16(2.5K)でペン入力できるようになっていると思います。準備ができましたので、実際にペンで描いていきす。アプリケーションは普段から利用している「CLIP STUDIO PAINT」です。以下に試し描きをした手元の動画とキャプチャーをした動画を掲載しておきます。
https://youtu.be/imXm3FMUYLE
実際にHuion Kamvas Pro 16(2.5K)を使ってみてペンは8192の圧力レベルに対応しており、精度が±0.3mm(Center) ±1mm(Corner)、傾き検知は±60°あり、と最近の製品として標準的なスペックですが、画面に使用されているサラサラとした手触りのガラス(エッチングされたアンチグレアガラス)との相性か、とても滑りが良く少ない力で筆圧が付けられます。
そのため、文字もかなりサラサラ書ける印象です。ただし、筆者が試した範囲ではペンの感度が良すぎるのか、線の初めと終わりにヒゲが出てしまいがちでした。この辺りは筆圧感度設定やお絵描き用アプリの設定などで調節する必要がありそうです。
後は筆者の描き癖もありますが、標準芯で摩擦が足りないのでフェルト芯に交換しましたが、それでも滑りが良すぎると感じたため、もう少し摩擦が欲しいと思いました。前述通り画面はマットな質感のアンチグレアガラスを使用していますが、更にマットなフィルムなどが有ると自分好みの描き心地になりそうです。
また画面ですが、表示色が1670万色(8bit)、色域が105% NTSCおよび109% Adobe RGB、145% sRGBとかなり広めで表示は綺麗です。なお、Huion Kamvas Pro 16(2.5K)はペン入力のみで、画面のタッチ操作には対応していません。
設定や配線も何も難しいことはなく簡単にできるので初心者にも優しく、Huion Kamvas Pro 16(2.5K)の本体スペック的に中級者以上も満足できるものと感じました。
なお、おまけとして一部のAndroid搭載製品でも使えるということなので、付属のUSB-C to USB-C ケーブルとUSB 電源ケーブルを利用して手元にあったGalaxy S10で使ってみました。短時間の試用ですが、ハイエンドモデルではありますが、3年前の機種でも動作が重いということもなく意外と快適な操作感でした。
筆圧にも対応していますし、スマホを横画面にすれば、液タブも横いっぱい使うことができドローイングにも利用できます。とはいえ、どのような場面で使うのかはとても微妙かと思います。PCが急に使えなくなった時、くらいでしょうか……。
製品名 | Kamvas Pro 16(2.5K) | |
型番 | GT1602 | |
本体 | サイズ | 436.2×247.3×10〜11.5mm |
重量 | 1.28Kg | |
色 | シルバー | |
VESA 互換性 | ー | |
調節可能なスタンド | 折りたたみ式スタンドST200 | |
画面 | サイズ | 15.8インチ |
解像度 | QHD+(2560×1440ドット) | |
画素密度 | 186PPI | |
アスペクト比 | 16:9 | |
パネル | IPS液晶(LCD) | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
アクティブエリア | 349.6×196.7mm | |
コントラスト比 | 1200:1 | |
輝度 | 最大220cd/m2 | |
反応時間 | 14ms | |
視野角 | 89°/89°(H)/89°/89°(V) (Typ.)(CR>10) | |
色域 | 105% NTSC、109% Adobe RGB、145% sRGB | |
表示色 | 1670万色(8bit) | |
AG Glass | エッチングされたアンチグレアガラス | |
フルラミネーション | ○ | |
ペン・タッチ | ペン技術 | EMR(バッテリー不要) |
ペン解像度 | 5080LPI | |
圧力レベル | 8192 | |
精度 | ±0.3mm(Center) ±1mm(Corner) | |
読取可能高さ | 10mm | |
傾き検知 | ±60° | |
フィンガータッチ | ー | |
デジタルペン | PW517 | |
電力 | 入力電圧 | AC100〜240V、50Hz/60Hz |
出力電圧 | 5V/3A | |
ビデオインターフェースフル機能 | USB-C(HDMI&DP信号)電源USB-C | |
キーを押す | 8 | |
消費電力 | ≤10W | |
待機時消費電力 | ≤0.25W | |
利用環境 | 使用環境温度と湿度 | 0〜40°C、20〜80% |
保管環境の温度と湿度 | -20〜60°C、10〜90% | |
対応OS | Windows 7以降、macOS 10.12以降、Android(USB 3.1 DP1.2以降) | |
梱包内容 | 液晶ペンタブレット、バッテリー不要デジタルペンPW517、3-in-2 ケーブル、USB 延長ケーブル、USB-C to USB-C ケーブル、USB 電源ケーブル、USB 電源アダプタ、折りたたみ式スタンド ST200、ペンホルダー PH05F、標準芯 x 5、フェルト芯 x 5、ペン先クリップ、グローブ、クリーニングクロス、クイックスタートガイド |
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(引用元:livedoor news)