楽天モバイルが新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表!7月1日より提供 |
楽天モバイルは13日、都内にて「事業戦略に関する記者説明会」を開催し、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービスにおいて新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII(ラクテン アンリミット セブン)」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/7/ )を発表しています。
Rakuten UN-LIMIT VIIは2022年7月1日(金)に提供開始され、現在提供している料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を利用している人も同日より自動的に適用されるとのこと。月間高速データ通信容量が0〜3GBなら月額1,078円(金額は記載がない限り税込)、3〜20GBなら月額2,178円、20GB以上なら無制限で月額3,278円となります。また7月1日からはパートナー(au)回線におけるデータチャージも値上げされます。
そのため、Rakuten UN-LIMIT VIでは1回線目なら月0〜1GBだと月額0円(無料)となっていましたが、Rakuten UN-LIMIT VIIではこれが廃止されます。ただし、スタートキャンペーンが実施されて月0〜1GBの場合には2ヶ月間(既存利用者の場合には8月31日まで)は無料となるほか、さらに2ヶ月間(既存利用者の場合には10月利用分まで)は1,078円+ユニバーサルサービス料+電話リレーサービス料が楽天ポイントで還元されるとのこと。
一方、これからRakuten UN-LIMIT VIIを申し込む場合には初めて契約するなら3,000ポイントがプレゼントされます。またスペシャル特典として「YouTube Premium」(通常は月額1,180円)が3カ月無料となるほか、楽天マガジンが31日無料、Rakuten Musicが90日無料、NBA Rakutenが3カ月無料、パ・リーグSpecialが3カ月無料になるということです。
さらに楽天エコシステムとの連携を強化し、現在は楽天モバイルに加入すると楽天市場での買い物が+1倍ポイント還元になりますが、さらに1倍を追加した+2倍となるほか、ダイヤモンド会員なら+1倍となり、楽天カード会員の+2倍と合わせて6月1日(水)より最大6倍ポイント還元となります。
加えてサービスも強化し、これまで提供することが案内されていた「楽天メール」(@rakumail.jp)が利用料は無料で7月1日に提供開始され、メールアドレス持ち運びも2022年8月に対応し、さらにコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」もデスクトップ版を年内に提供開始予定となるほか、6月からは閲覧後または24時間後に自動で消える「メッセージ削除機能」が提供されます。
Rakuten Linkはミニアプリプラットフォーム化も強化され、gifteeやぐるなびが対応し、さらにリッチゲームプラットフォームとしても進化するとのこと。また子供などをインターネット上の危険から守る見守りアプリ「あんしんコントロール」も年内に提供開始予定だとしています。なお、Rakuten Linkは月間アクティブユーザー数が2022年3月時点で410万となっているということです。
その他にも2022年4月時点で楽天モバイルショップが1125店舗(うち楽天モバイル郵便局店が285店舗)、4G基地局数が4万4千局超、4G人口カバー率が97.2%、契約数がMNOと仮想移動体通信事業者(MVNO)の合算で580万回線突破したことなどが明らかにされました。
楽天モバイルでは2020年4月にMNOとしての正式サービスを開始して月間高速データ通信容量が無制限な料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」を提供し、その後、5Gに対応した料金プラン「Rakuten UN-LIMIT V」に移行した後、さらに2021年4月からは段階制で使い放題でも月額3,278円のRakuten UN-LIMIT VIを提供してきました。
これまで「携帯事業の民主化」というテーマで楽天モバイルの携帯電話サービスを展開してきましたが、仮想化技術によって「ネットワークをソフトウェアでやることで最初にしなければならないことのコストが減るため、民主化は料金を安くするのは当たり前だが、ネットワーク自体を使いやすくするということで始めた」とのこと。
これにより、他社も現在はかなりアグレッシブな料金を出してきているものの、使った分だけ払ってもらうという上限3,278円のワンプランということで、自分の生活スタイルに合っているという人が54.4%と他社と比べて圧倒的に勝っていることを紹介し、登壇した同社代表取締役会長の三木谷 浩史氏は「合っていない人はどういうプランがあるんだろうと正直思うが、フェアな料金設定という評価をいただいている」と説明。
そしてホップステップジャンプのホップの段階が終わり、これからステップの段階に入るとし、3つのミッションとして「さらなる品質向上」や「早期の黒字化」、「サービス拡大」を掲げ、新料金プランとしてRakuten UN-LIMIT VIIを発表しました。新料金プランはより楽天ポイントが貯まるとか新しいサービス、どんどん付け加えていくとし、他社とのギャップを埋める、そして差別化することでさらに進化していき、楽天グループの財務体質の改善も重要となるとしました。
スマホの利用時間は平均で週に3時間半と年々増えており、人によってはもっと増えているとし、動画がかなりの勢いで拡大し、2年前比で+60%の成長なので来年や再来年とより速いスピードで成長するとのこと。また来年や再来年には5G SAが普通になり、5Gになっても大きな差は実感できないかもしれないが、間違いなく1年で大容量時代がやってくると説明。
そうしたことから大容量時代に合わせた新しい料金プランとしてRakuten UN-LIMIT VIIを設計し、100GBや200GBとかを使っても無限に使える安いスマホをめざすとのことで、新料金プランでも無制限で月額3,278円は継続することにしたという。一方でRakuten UN-LIMIT VIで提供している1回線目なら月1GB未満の場合に月額基本料0円となるのは廃止されます。
質疑応答では月1GB未満なら月額基本料0円となることが終了になる点に質問が集中して「月0円で使っている人が他社へ流れたり離脱するのではないか?」という質問には「利用者への新料金における対応は関係各所ともたくさん相談したが、7月1日より変更になるが、実質最大4カ月間は0円になり、ちょうど夏休みも入るため、お盆休みもあるので4カ月もあれば大丈夫ではないかと結論になった。」と回答。
さらに「離脱は0ではないだろうが、0円で使っている人はそれほど多くないのでほとんど残ってくれるのではと思っている。また最大の理由はデータ通信の利用が少ない人でも楽天市場の利用金額はものすごいある。今回、+6倍にしたが、ポイント還元率を上げることでトータルのメリットになればいいと考えた。」としました。
また「1GB未満なら月0円は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で困っている人に向けて提供すると言っていたが、もう一段落したということか?」といった質問には「正直に言うと、もう少し0円で使ってもらってもいいと思ったが、電気通信事業法(第27条)で駄目だということになった。そこで他の利益を付けようということでポイント還元率向上で対応した。」とのこと。
加えて「既存の利用者をキープしたまま新しいプランを出して他社に逃げないようにするのは既存顧客の囲い込みだとして電気通信事業法(第27条)で駄目だということ。当初案としてはRakuten UN-LIMIT VIのままというのも考えだったが、法律的に駄目だということで代替案を考えた。ポイント還元率アップなどの特典を付けたので、そのまま使っていただけるのでは」ということです。
三木谷氏も「ぶっちゃけて言うと、既存の利用者は月0円な人も含めて当面はそのまま使ってもらうというのがRakuten UN-LIMIT VIIの初期案だった。ただ法令を順守しなければならないので、その人たちに他の形でお返ししようという設計にした形となった。」と説明。
また「サービスレベルも上がった。楽天グループとのシナジーを追求し、トータルでお得に使ってもらえるのではないか。また楽天モバイルとしては1プランを死守したかったので、(税抜)980円は高いと言えば高いかもしれないが、常識的に考えるとそれほどの負担にはならないだろうと判断した。」としました。
一方で「月0円はとにかく1GB以内に抑えようと、Wi-Fiにつないでわざわざダウンロードしてという人もなくなるだろうし、家のWi-Fiで月額6〜7,000円を払っている人もいるだろうし、それを考えれば、楽天モバイルだけにすれば安くなる。」とし、「1プランで(税抜)980円スタートは妥当ではないか。それでもかなりアグレッシブなプライシングだと思っている。また未来永劫とは言わないが、相当期間の間は(税抜)2,980円を維持。当面続けていく予定だ。」と説明していました。
さらに他社と比べて相当にアグレッシブなプライシングだと考えており、ネットワークを作っていく過程でかなりKDDIによるローミングに頼ってきたが、すでに90%以上は楽天回線を利用するようになっており、データ通信の縛りがほとんどなくなってきた中で(税抜)980円は妥当だと思う。」とのこと。
また「収益的に言うと再投資をすることでより利益を上げてさらに投資をしてインフラをさらに良くするというサイクルに寄与するということになる。楽天モバイルはモバイルにおける新人類だと思っている。海外のMNOの人との話をすると、仮想化技術はうまくいかないと思っていたが、自分たちは間違えていたと言っている。いろんな地殻変動が起こってくるが、楽天モバイルが仮想化技術のフロントランナーであり、成功例が楽天モバイルの日本のサービスとなっている。」とまとめました。
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(引用元:livedoor news)