第31回Japan IT Week 春:エーエムテレコムとキャセイ・トライテックが5G通ä…

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パソコンに直接搭載する5G通信モジュールやローカル5G対応の据え置き端末などが展示されていたので紹介!


東京・お台場にある東京ビッグサイトにて2022年4月6日(水)から8日(金)までの3日間に渡って法人・商談向けの12もの展示会が同時に行われる国内最大のIT関連の複合イベント「第31回Japan IT Week 春」(主催:RX Japan株式会社)が開催されました。

前回の記事から本イベントの開催中に筆者が見つけたモバイル・ガジェット関連の展示を紹介レポートをお送りしていますが、今回は「第11回 IoT/5Gソリューション展 春」のエリアに出展していたエーエムテレコムとキャセイ・トライテックにて5Gに対応したモジュールやデータ通信用端末などが展示されていましたので、それぞれ紹介したいと思います。

【エーエムテレコムブース:5G通信モジュールと5G対応USBドングルの展示】

まずはデータ通信用のUSBドングルやモデム、車載用通信機器などを開発、販売しているエーエムテレコム(実際に出展していたのは日本法人のエーエムジャパン)のブースにて展示されていた5G通信モジュールと参考展示の5Gデータ通信対応USBドングルを紹介します。

・5G通信モジュール


エーエムテレコム製5G通信モジュール(画像左側がサムスン電子製通信モデム採用機で、右側がQualcomm製通信モデム採用機)

エーエムテレコム製の5G通信モジュールはサムスン電子製の通信モデムを採用した製品とQualcomm製の通信モデムを採用した製品の2種類が展示されていました。

サムスン電子製を採用した「AMM8000」はノートパソコン(PC)などで使われているM2型で、携帯電話ネットワーク対応ノートPCなどへの搭載を想定していると思われます。一方、Qualcomm製を採用した「AML7000」はサイズがかなり大きく、恐らく据え置き型ルーターなどに搭載されるのではないかと思われます。

・5G通信対応USBドングル


エーエムテレコム製の5Gデータ通信用USBドングル(参考出展)

また国内向けには本記事を執筆している2022年4月時点ではUSBスティック型のデータ通信端末は国内向けに発表・販売されていないものの、試作品の参考展示ながら5Gネットワークに対応した製品としてUSBスティック型データ通信端末(いわゆる「USBドングル」)も展示されていました。

最近ではモバイルWi-Fiルーターやスマホのテザリング機能などを使ってノートPCやタブレットでネットワーク接続することが多くなっていますが、説明員によると「USBドングルは根強いニーズがある」ということでしたので、発売に期待したいところです。


ブース内に展示されていたパネル。USBドングルはミリ波対応のほか、デュアルSIMに対応させることで、公衆&ローカルのどちらの5Gも利用可能とされていました(同時接続でなく、切り替えて利用)

その他、エーエムテレコムのブースではsXGP(TD-LTE互換の自営PHSの後継規格)やLPWA(Low Power Wide Areaの略:LoRaやLTE-Mなどの低消費電力の遠距離通信規格)対応の通信モジュールなども展示されていました。


あらゆる用途を想定してさまざまな通信モジュールが展示されていました

【キャセイ・トライテックブース:5G通信モジュールと据え置き型5G対応データ通信端末の展示】

一方、エーエムテレコムのブースからすぐ近くにあったキャセイ・トライテックのブースでも5Gデータ通信関連の展示として5Gデータ通信用モジュールと据え置き型ルーターが展示されていました。


キャセイ・トライテック製の5G通信モジュール(参考展示)

こちらもノートPCで採用されていることの多いM2規格の拡張スロットへ接続するタイプで、右端にある接続端子は恐らく、アンテナケーブルを接続するためのものと思われます。


屋外用据え置き型5G対応ルーター端末「CTL6551」


屋内用据え置き型5G対応ルーター端末「CTL6550」

説明員によると、こちらはいわゆる「特定の場所に設置して利用するSIMの入る据え置き型Wi-Fiルーター」で、どちらも2つの5Gネットワークに対応したSIMカードスロットを2基搭載しており、公衆回線の5Gとローカル5Gのどちらにも接続が可能であるということです。

屋内ならオフィスや店舗といった商業施設、屋外なら集合住宅の敷地内など、いろいろな用途での利用を想定しているとのこと。またサービスエリア内であれば、客船や路線バス車内用のWi-Fiサービスなどにも対応可能ではあるということです。


ブース内に展示されていたパネル。5Gミリ波に対応した通信モジュールなども準備しているようです

今回、紹介した2つのブースでは普段は目にすることの少ない端末(スマホやタブレット、PCなど)の中に入る通信モジュールや業務用途での利用を想定した据え置き端末などの展示が中心となっていましたが、その一方で一般の人にも需要のある5Gデータ通信対応のUSBドングルなど、早い製品化に期待したいアイテムの展示もありました。

全国津々浦々で5Gデータ通信がいつでも使えるという状況になるまではもう少し時間がかかるかもしれませんが、こういった端末たちが形になって展示されているのを実際に見ると期待してしまいますね!

記事執筆:河童丸

■関連リンク
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・Japan IT Week 公式サイト
・AM Telecom
・キャセイトライテック 株式会社

(引用元:livedoor news)

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