日本電信電話(以下、NTT)は6日、オンラインにて「2021年度第1四半期決算会見」を開催し、子会社のNTTドコモを含めた決算内容を発表しています。NTTドコモの2021年度第1四半期は営業収益1兆1,596億円(前年同期比+615億円、+5.6%)、営業利益2,444億円(前年同期比△361億円、△12.9%)で増収減益となりました。
営業利益については特に新料金プラン「ahamo」や「ギガホ プレミア」などの導入によるモバイル通信サービスの収入減少が△97億円とスマートフォン(スマホ)などの販売関連費用の増加による端末販売関連収支が△36億円となったことが響いたとのこと。一方でahamoは順調に契約数を伸ばし、直近で180万契約を超えていることを明らかにしました。
さらに純増数や他社から乗り換え(MNP)が順調に推移し、5G契約数は535万と順調に拡大し、年間目標の1000万に向けて順調に推移しており、基地局についても5G基地局数が6月末時点で1万局を突破して足元で1万数千局に達して今年度末2万局の目標に向けて順調に設置が進んでいるということです。なお、世界的な半導体不足の影響として「端末などでは一部のパッドが影響を受けており、要望通りに受けられない事態が発生ている」とコメントされました。
NTTドコモの2021年度第1四半期(4〜6月)はセグメント別でも通信事業が営業収益9,041億円(前年同期比+523億円)、営業利益1,845億円(前年同期比△349億円)、スマートライフ領域が絵企業収益2,655億円(前年同期比+100億円)、営業利益599億円(前年同期比△13億円)とともに増収減益となりました。
戦略的な新料金プランの導入によって大きく減益に影響したものの、一方で純増数やMNPは順調に増加し、特にahamoは契約数では既存のNTTドコモの契約からの移行が多いとしながらもMNPにも大きく貢献したとのこと。なお、ソフトバンクがオンライン専用の新料金プラン「[[LINEMO]]」に月額990円のミニプランを導入したことに対し、現状ではahamoに新たな施策を早急に導入する計画はないと説明しました。
携帯電話契約数は8292万(前年同期比+3%)となったものの、解約率は前年度Q1が0.42%(ハンドセットのみでは0.34%)でしたが、今年度Q1は0.58%(ハンドセットのみでは0.48%)と上昇したとのこと。ただし、解約率は一昨年度の同期比では同じ0.58%となっており、昨年度がコロナ禍の影響でかなり低くなっていたためだとしています。その他、固定通信サービス「ドコモ光」については契約数が714万(前年同期比+7%)となり、営業利益にも+84億円とプラス影響となっています。
またスマートライフ領域ではdポイント利用も提携先利用の拡大で順調に推移し、早期にdポイントクラブ会員も1億会員をめざすとしました。2021年6月末時点でのdポイントクラブ会員数は8373万(前年同期比+9%)、dポイントカード登録数は5257万(前年同期比+18%)、dポイント利用は697億円(前年同期比+22%)、提携先での利用は527億円(前年同期比+31%)に。
これにより、金融・決済取扱高は決済・ポイント利用可能個所が352万(前年同期比+81%)といった加盟店開拓や日常利用拡大に向けた取り組み強化などで2兆円(前年同期比+33%)と順調に拡大しており、このうちのdカード取扱高は1兆5,000億円(前年同期比+32%)、d払い取扱高は2,660億円(前年同期比+74%)となっています。
なお、dカード契約数も1,476万(前年同期比+12%)、このうちのdカードGOLD契約数は823万(前年同期比+17%)となっているほか、d払いユーザー数は3735万(前年同期比+37%)となっています。その他、法人向けに5Gソリューションを35商材提供中で、これまでに約300件の導入実績があることが明らかにされました。
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(引用元:livedoor news)